常念山脈を見上げる
長野道を走って松本市を訪れた。
長野ICから松本方面に向かうと、いくつかの長大トンネルを過ぎ、最後の明科トンネルを過ぎると正面に常念山脈が飛び込んでくる。
雪がかかってくると、手前の山とのコントラストで遠く高く聳え立つ姿がくっきりするが、まだ雪のかからないこの時期は、手前の山々と重なって、少し近く見える、ような気がする。
この写真は、昨日、長野道の梓川サービスエリア(上り)から撮影したもので、中央が常念岳と、その右手は横通岳だ。
次の写真は、右手奥に燕岳が望める。
安曇野の景色は、なんと言っても常念岳だろう。
私は、10年ほど前に安曇野で2年ほど暮らしたが、町の人は決まって「家(うち)から見える常念が一番。」だと言う。
最初は、角度によって見え方が違うのだから最も均整の取れた景色が一番だろうと思っていたが、暮らしてみてそうではないことがわかる。
山岳信仰とは少し違うが、いつも見ている常念が一番だということなのだ。
毎朝、玄関を出て、いつもの常念を眺めて一日が始まる。
今日も、常念は美しいと思う。
そんな日々を過ごすうちに、私自身も、毎朝見上げる常念岳が一番だと思うようになってしまった。
久しぶりに常念岳を見上げて、懐かしい安曇野の日々を思い出した。
あの頃、一度だけ常念岳に登頂したが、体調を整えて、もう一度あの景色を見に行きたいと思う。