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若穂太郎山~里山歩きのススメ。Part23

若穂太郎山

長野市の南東部に「若穂」という地区があり、その地域のシンボル的な存在で親しまれているのが「若穂太郎山」である。

標高は997メートル。
登ったのは、9月30日。
長野市でも、お彼岸を過ぎて、ようやく秋らしい風が吹くようになり、夏の間しつこく纏わりついてきた虫どもも少なくなって、ようやく里山シーズンが到来したという感じだ。

上信越道の長野ICから須坂長野東ICに向かうと、長野市松代町から若穂地区を通過して須坂市に至るが、ここから若穂太郎山を望むことができる。

望むというより、今回訪れた天王山口から山頂に至る途中の「城ノ峰」あたりを穿つのが「綿内トンネル」であり、手前から見上げることができるだろう。

登山口の標高が約350メートルなので、山頂までの標高差は650メートルほどか。
途中のアップダウンを含めて標高差が700メートルほど。
往復で約6.8キロメートルほどの道のりになる。

登山口〜天王山口

若穂綿内地区の天王山口からスタートする。
入り口には金網のゲートがあり、これを開けて人間界から獣の棲む自然界に入って行く。

少々大袈裟な気もするが、人獣界を隔てるフェンスを超えると、そんな気持ちになってくる。

ビュースポットの宝庫

この山は、緩やかなやせ尾根と少しの急登、一部の岩場からなるルートで、麓からは山全体が見渡せるため「すぐそこ」に見えるのだが、バリエーションに富んだ山で、ゆっくり歩いて2時間半ほどのコースである。

ちょっとしたロープの岩場もあるので、
足下にはご注意を。

尾根歩き部分では、振り返ると、長野盆地(通称「善光寺平」)を一望できるスポットがいくつも出てくるのが楽しみだ。
ビュースポットの宝庫と言ってもいいだろう。

こしき岩

このルート一番のビュースポットは、「こしき岩」である。
突き出た岩場に上がると、善光寺平が一望でき、天気が良ければ北信五岳のほか、遠く北アルプスも遠望できる、はずだ。^ ^

こしき岩
長野市内方面
北信濃方面 中央は斑尾山

三村境

「若穂」という地名は、この地域の三つの村の名称から付けられたといい、若穂太郎山は、この「三村」の堺になるらしい。

「三村」とは、「綿内(わたうち)」、「川田(かわだ)」、「保科(ほしな)」の三村で、頭文字の「わ」「か」「ほ」から「若穂」の地名ができたのだそうだ。

山頂手前に設置された「三村堺」の標

登頂
そうこうしているうちに、山頂に到着した。
山頂付近は、雑木が整理され、北東方向の見通しが良くなっている。

山頂一帯は、綺麗に整備されていて、ゆっくり寛ぐことができる。

いくつかの地元ルートもあり、多くの人が訪れるため、登山道は整備されて、ロープの岩場を除けば大変歩きやすい登山道である。

多少の急登もあるので、しっかり登山の支度は必要であるが、老若男女が楽しめる里山である。

保科温泉♨️

地元のヒーリングスポットとしては、保科地域の「保科温泉 わかほ憩いの家」がおすすめだ。

以前は国民宿舎「永保荘」として営業していたが、今は、日帰り温泉施設として営業している。

入浴後は肌がスベスベする美人の湯で、良く温まる良泉である。

登山口から10分ほどでたどり着ける。
是非入ってみていただきたい。

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