【LAA_エンゼルス】#2_エンゼルスと愉快な仲間たち_アンソニー・レンドーン
今回からLAAの選手たちを紹介していきます。
フレッチャーについて書けなくなってしまって悲しい限りです、、(現ATL)
NO_1,アンソニー・レンドーン
ご存知MLB界隈有数の不良債権。
LAAを語る上で、彼はまず押さえておくべきでしょう。
怪我に苦しんでいるだけなら責める気になりませんが、彼は言動の節々から漏れ出る野球に対する意識の低さを隠す気がないため反感を集めています。(後述)
大谷が後払い契約を締結した際、入団会見にて「大型契約が補強の障害とならないようにしたいという思いがあった」と述べていました。
私にはレンドーンさんのことを名指しているようにしか聞こえませんでしたが気のせいでしょうか。
選手としての特徴
時期によって全くの別人になってしまうので二つの時代に分けて紹介します。
【WSH時代】
1,安定感のある現役最高レベルの三塁手
安定感のお手本のような素晴らしい三塁手でした。(過去形)
WARは毎年6.0前後安定して稼げる4ツールプレイヤーで、欠点は走塁能力が平均以下といった点くらいです。
(WAR6.0とは、年にもよりますがMVP投票3位前後に入るくらいの数値です)
以下にWSH史上初の世界一を成し遂げた2019年のレンドーンさんの成績を掲載しました。
真っ赤です、素晴らしいの一言に尽きます。
(指標は難しいものが多いのでとりあえず赤いのが多ければすごいくらいの認識で大丈夫です)
FAイヤーに世界一の立役者として、投のストラスバーグとともに大車輪の活躍を見せました。
晴れて世界一となったWSHですが、大きな問題に直面します。
実はスター選手であるストラスバーグとレンドーンが共にFAであり、資金力の乏しいWSHはどちらか一方しか残留させることができなかったのです。
苦渋の決断だったことでしょうがWSHはストラスバーグさんを選択し、レンドーンさんはFAマーケットに繰り出すのでした。
【LAA時代】
2,まともに試合に出られない選手
ここからが本題です。
FAとなったレンドーンさんですが無事、2020シーズンからLAAと7年総額2億4500万ドルの大型契約を結びました。
当然安くはない契約ですが、先述の通り長期離脱もなく安定したハイレベルな成績を残し続けたレンドーンに対しては妥当なオファーだと私は思います。
誤解されがちですが、LAAが金の使いどころを間違えてレンドーンを獲得したと、いうのは正しくありません。
素晴らしい実績に対して、妥当なオファーを出したにも関わらず蓋を開けてみればなぜか別人になっていた、というのが顛末です。
かくして悲しみに満ちたLAA時代が幕を開けます。
まずレンドーンの代名詞であった、安定性がFAを境に魔法のように消えてしまいます。
なんとLAAでの4年間の平均出場試合数が50試合(!!!!!)です。
もちろん2022は短縮シーズンだったこともありますがそれにしてもケガしすぎです。
そしてOPSからもわかるように、たまに試合に出ても低調な打撃成績に終始しています。
LAAの慧眼が無かったといえばそれまでなのですが、この変貌ぶりを予想できる人はいたのでしょうか。
かくしてLAAの不良債権となったレンドーンさんですが、試合に出ないばかりか野球に対する意識の低さも露呈します。
3,メイクアップの悪さ
MLBを見るうえで知っておいてほしい単語として「メイクアップ」があります。
これは一言で言うと「野球に対する意識」のことです。
どれだけ素質があってもメイクアップが低い選手は成功しない、というのがMLBの常識となっています。
例えば全体練習をサボったり、遅刻を繰り返したり、怠慢プレーをしたり、、といった行動を繰り返す選手に対して、彼はメイクアップが悪いと言ったりします。
そして以下にレンドーンさんの言動をまとめます。
(ソースは見つけられなかったものもありますが、メディア等でたびたび私が目にしたものです)
1年間の試合数が多すぎるので減らしてほしい
野球はビジネスであり、好きでもない
推薦されたにもかかわらずオールスターを辞退
ケガでベンチにもかかわらず、乱闘に参加し出場停止処分を食らう
ファンの胸ぐらをつかみ警察沙汰に
「英語を話せない」と発言し記者からの質疑を拒否
枚挙にいとまがありません。
彼が不良債権となった一端がわかっていただけたかと思います。
4,2022/6/26_対SEA戦
最後に一つ衝撃の試合を紹介します。
この試合は先述の乱闘試合なのですが、レンドーンさんはベンチでギプス姿にもかかわらず勝利に貢献しているのです。
マリナーズが2回に死球を受けたことで両軍入り乱れますが、なぜかこの時先陣を切ったのがケガでベンチだったレンドーンさんだったのです。
おかげで大乱闘に発展し、マリナーズは2回にして打線の核となるフリオ、JP、ウィンカーを欠くこととなりました。
対してエンゼルスはケガでそもそも試合に出ないレンドーンさんと、誰がいなくなっても変わらないような中継ぎ陣たちが退場となりましたが、これはマリナーズと比べれば痛くもかゆくもありません。
そして試合は2-1で早々に中軸を失ったマリナーズが一点差で敗北したのです。
レンドーンさんは自分の身を呈してLAAの勝利に貢献してくれたのでしょう。
まとめ
改めて見てもなかなかヘビーな内容でしたので悲しいものがあります、、
お遊びとはいえ試合中左打席でホームランを打ったりと未だに実力や素質はあるはずなので再起の可能性はありますが、仮に彼が今後全盛期を思い出したとしても「おせえよ!!」となりあまり喜べない気がします。
2023はLAAにとって最初で最後の(なんちゃって)勝負期でしたので我らがファンはアンソニー・レンドーンに大きな期待をかけていました。
彼が全盛期を思い出せばWCでのポストシーズンくらいなら、と希望を抱いたのです。
そして彼はシーズン開幕の春先にファンの胸ぐらを掴み出場停止になったことでLAAファンをまたもや失望させたのでした。
…はあ。
そしてレンドーンさんの今後ですが2026オフにFAとなりますので、2026シーズン中からは就活に向けて本気を出すことが予想されます。
FA目前でやる気満々なはずです。
せめてそこだけでも活躍していただいて、少しでもコスト回収したいものです。
次回note
ウォードさんかエンゼルスの至宝ジョーアデルさんあたりを紹介しようと思います。
もし当noteが参考になりましたら評価いただけると幸いです。