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ハロウィンのようせい ジャック
今年も、ハロウィンがやってきた。
ボクの名前は、ジャック。
毎年ハロウィンになると、子供たちにまぎれて、お菓子をもらったり、
いたずらをしたりするハロウィンの妖精だ。
今年は、どんないたずらをしようかな?
街にやってきた。
「あれ?」
どうしたんだろう?
いつものにぎやかさがない。
しかも、みんなマスクをして歩いている。風邪をひいたのかな?
「トリック・オア・トリート!!」
ボクは思いきって叫んでみた。
でも、みんなふしぎそうな顔をして、通りすぎていく。
今日は、ハロウィンだよね?
その時、一人の女の子がやってきた。
「どうしたの、そのかっこう」
「だって、今日はハロウィンじゃないか」
「今年は、ハロウィンはないのよ」
「どうして?」
「病気が流行っているから、みんな家にいなきゃいけないの。
私たちも楽しみにしていたんだけど…」
そんな…
みんなの大好きなハロウィン。
毎年、楽しみにしているハロウィン。
それが、ないなんて。
ぜったいに、イヤだ!
でも、どうしたらいいんだろう?
そういえば…
ガチャガチャ山のてっぺんに生えている「ガチャカボチャのタネ」は、
どんな病気からも守ってくれるっていう言い伝えがある。
「よし、ガチャカボチャのタネを取りに行こう!
みんなが、ハロウィンを楽しめるように」
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