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国際法や国連による国際紛争の解決ってできる?

生徒:最近、地域の紛争が激しくなっていて心配だよね。国の中の争いごとは法律で裁けるけど、国家間の争いごとの解決は難しいんだろうな。国際法っていうのがあるというのはなんとなく知っているんだけど…

先生:そうだね、最近のニュースで国際紛争の話題が多くて心配よね。確かに、国家間の争いは話し合いだけでは難しいことが多いの。そんな時に役立つのが「国際法」っていうルールなのよ。

生徒:国際法って、そもそもいつ頃からあるものなのかな?誰が作ったの?

先生:国際法の基礎になっているのは17世紀にオランダの法学者フーゴー・グロティウスが書いた『戦争と平和の法』だと言われているのよ。彼が「国と国の間にも共通のルールが必要だ」って考えて、今の国際法の考え方が生まれたの。以後、国際法は少しずつ発展して、現在の形に近いルールが整えられてきたのよ。

生徒:そうなんだ。じゃあ、国際法って一つの明文化された法律なの?

先生:国際法は国内法のように1つの文書にまとまったものではないのよ。条約や協定、慣習など、いくつものルールや約束ごとが積み重なった「ルールの集合体」なの。

生徒:どんなルールが国際法に区分されるんだろう?

先生:国際法には、いくつかの大きな区分があるわね。たとえば、「条約法」は国同士の約束ごとや条約についてのルール、「国際人権法」は人権を守るためのルール、「戦争法(国際人道法)」は戦争の際にも守られるべきルールを定めているのよ。他にも、「環境法」や「貿易法」など、分野ごとにさまざまな国際法があって、世界中の国々が協力して守るべきルールが整えられているの。

生徒:国際法の対象にはどのような国家が該当するんだろう?

先生:いい質問ね!国際法の対象となるのは、主に国連に加盟している国々のように、独立した「主権国家」とされている国々よ。つまり、独自の政府と国民、明確な領土があり、他の国からも認められている国家が基本的な対象ね。ただ、国連に加盟していない国家や、特定の地域を持つ自治政府が対象になることもあるの。また、国際法の一部には、国際機関や、特定の紛争地域で活動する組織にも適用されるルールが含まれているわ。

生徒:国連と国際法ってどういう関係なの?

先生:国連と国際法は、とても密接な関係にあるのよ。国連は戦争を避け、平和を維持するために設立された組織で、そのために国際法に基づいてルール作りや調停を行っているの。特に「国連憲章」は国連の基本ルールであり、加盟国が守るべき重要な国際法でもあるのよ。

生徒:国連憲章も国際法の一つなんだね!その国連憲章にはどんなことが書かれているのかな?簡単に構成を教えてくれる?

先生:もちろんよ。国連憲章は全部で19章111条から成り立っていて、大きく次のような内容に分かれているの。

  • 第1章~第2章:国連の「目的と原則」が書かれていて、国際平和の維持や人権の尊重、加盟国の主権の平等などの基本理念が定められているわ。

  • 第3章~第15章:国連の主要機関(総会、安全保障理事会、国際司法裁判所など)の役割や権限について書かれているの。特に平和維持のための行動方針がここで示されているのよ。

  • 第6章~第8章:紛争解決や集団安全保障についての具体的な取り決めが書かれているわ。武力行使や制裁を通じた平和維持の方法も含まれているの。

  • 第9章~第10章:経済・社会的な協力、人権尊重のためのルールが記載されているの。国連は平和だけでなく、経済や社会問題にも貢献する役割があるのよ。

  • 第18章~第19章:憲章の改正手続きについても書かれていて、加盟国の合意があれば時代に合わせて内容を変更することができるの。

こんな感じで、国連憲章は平和と安全の維持、人権の保護、そして経済的な協力を中心にして構成されているわ。

生徒:なるほど、国際紛争に関係するのは第6章から8章かな。そこに書いてある集団安全保障って具体的にはどういうことなんだろう?もう少し教えてくれる?

先生:もちろんよ。集団安全保障というのは、「一国が他国に攻撃をした場合、他の加盟国が協力してその攻撃を止めよう」という考え方なの。つまり、加盟国同士が平和を守り合うための仕組みなのよ。具体的には、紛争や危機が発生したとき、安全保障理事会が協議を行って、経済制裁や平和維持活動(PKO)の派遣、さらには武力制裁の承認など、状況に応じた行動をとるの。

生徒:なるほど、国連のメンバーが一丸となって平和を守るような仕組みなんだね。実際に安全保障理事会の活動がうまくいったケース、つまり紛争を抑えることができたケースと、うまくいかなかったケースを教えてくれる?

先生:いい質問ね。安全保障理事会の活動が成功したケースと、逆にうまくいかなかったケースをいくつか紹介するわね。

  • 成功したケース:たとえば1990年の湾岸戦争の時、イラクがクウェートに侵攻したの。安保理はこれを非難し、イラクに即時撤退を求めたけど、イラクが従わなかったため、多国籍軍を結成してイラクをクウェートから退かせることに成功したの。

  • また、1999年の東ティモール独立問題でも、住民投票の後に紛争が激化したけど、国連の平和維持活動が介入し、最終的に東ティモールが独立できるよう支援したのよ。

  • うまくいかなかったケース:一方で、1994年のルワンダ虐殺では、安保理が迅速に行動できず、虐殺を防げなかったの。派遣されていた国連平和維持部隊が小規模で、効果的な対応ができなかったのよ。

  • また、シリア内戦(2011年〜)では、常任理事国であるロシアとアメリカの対立から決議が進まず、内戦の長期化につながったの。このように、常任理事国の利害が対立するとうまくいかないことがあるのよ。

生徒:常任理事国の役割ってなんなのかな?

先生:常任理事国にはとても重要な役割があるのよ。常任理事国は5か国(アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国)で、拒否権を持っているのが特徴ね。この拒否権を使って、彼らは安保理での決議に対して賛成・反対の判断を下すことができるの。常任理事国の1国でも反対すれば決議は採択されないから、この5か国が合意することが平和維持の重要な鍵になるの。

生徒:拒否権ってニュースでもよく聞くよね。そもそも安保理で決議が採択されるまでのプロセスってどうなっているのかな?

先生:まず、決議案は安保理のメンバー国や関係国、国連事務総長などから提出されるわ。提案された決議案は、以下のプロセスで審議されるの:

  1. 非公式協議:まずはメンバーが非公式に話し合い、案を調整していくわ。この段階で多くの意見が出され、拒否権が行使されないよう修正が加えられることもあるの。

  2. 正式な会議での討議:非公式協議で十分な支持が得られる見込みが立ったら、正式な会議で議論され、最終的に投票が行われるの。

  3. 投票と採決:決議が採択されるには、15か国のうち9か国以上の賛成が必要で、さらに常任理事国が1か国も反対しないことが条件になるの。

生徒:事前に非公式での協議も行われるんだね。その上で拒否権が発動されることがあるんだ。拒否権はどのくらいの割合で発動されているんだろう?それに比べて、採択された決議はどのくらいあるの?

先生:安保理では、これまで300回以上の拒否権が発動されてきたわ。主に冷戦期には米ソ対立で拒否権の行使が多く、その後もシリア内戦などの重要な局面で発動されているわね。
 逆に拒否権が行使されないで採択された決議も2000件以上あるのよ。つまり、拒否権発動の割合は全体の15%以下で、逆に85%以上の決議が合意で採択されているの。多くの決議が平和維持や人道支援などの分野で採択されている証拠ね。

生徒:なるほど、ニュースを見てると拒否権のせいで安保理が機能していないんじゃないかっていうイメージもあったけど、決議の大部分は合意に至ってるんだね!常任理事国内で政治的な利害関係がある場合において拒否権などが行使されるんだ。

今回もすごい勉強になりました。どうもありがとう。

先生:どういたしまして!いろんな観点から学んでくれて嬉しいわ。分からないことがあれば、いつでも聞いてね。

注意書き

このNoteはchatgptとの会話をベースに記述されています。背景チェックをしていない部分もあるため正しくない記述が含まれている可能性があります。もし誤った記述を見つけられた場合はコメントで教えていただけるとありがたいです。

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