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祥治のつぶやき① ~自分自身のためにモノガタリを綴るということ

 みなさん、こんにちは。吉川祥治です。昭和の半ばに生まれ、3年ほど前に現役を退いて、隠居生活をしています。趣味はクラシック音楽と鉄道。ゲイなので未婚ですが、ありがたいことにパートナーはいます。
 自由な時間を手に入れたのをきっかけに、好きな文章書きを楽しむようになりました。もちろん、乗り鉄のほうも思う存分楽しんでいます。
 今回、これまでに書き溜めたもののなかから、クラシック音楽好きのゲイを主人公にした『クラシックなオトコたち』8編を、まとめて投稿させていただきました。第9話は現在進行中なのですが、実生活のほうで転居の予定があり、そちらに時間を割かれているため、当分完成しそうもありません。せっかく、この note の一員になったのに、投稿が途絶えてしまうのは残念です。そこで、『祥治のつぶやき』と題して、気ままに書いた日記風の短文を発表させていただくことにしました。どうぞよろしくお願いします。

 退職当初は身の回りの日常のできごとを題材にしたエッセイもどきのものを書いていたのですが、ある日、今日はちょっとだけフィクションめいたものにしてみようと軽い気持ちで書いたのが第2話『ひとつ違いの情景』の最初の二景です。
 その後、少しずつではありますが、自分の心に「しっくりくる」ようなモノガタリを綴ってみるようになりました。なにげに始めてみたことなのに、やってみると、面白くてしょうがない。場面の設定が頭の中でできあがってきたら、どんな人物にどんな行動をさせ、どんなセリフを言わせようかなどと好き勝手に想像が広がって、どんどん楽しくなってしまい時間を忘れて没頭することもしばしばです。
 今回、投稿するにあたって、書き溜めたものを読み返して、直しを入れていきましたが、これが、案外楽しい作業でした。小説と言うには、あまりに稚拙で、オリジナリティーにかける駄文集みたいなものですが、その点に目をつぶれば、自分で気に入って生み出した虚構の世界の中に身を置いて、楽しく直し作業をすることができたのです。
 作者吉川祥治が曲がりなりにも生み出したものを、読者吉川祥治として享受する。これなら、誰にも迷惑をかけずに、文章と言う世界で思う存分遊べるのだと、気づきました。
 そんなふうに、文章を書いて自分自身がそれを読んで楽しむ人間が、一人ぐらいいても、いいのではないでしょうか。これからも、いろいろなキッカワワールドを生み出せていければと、思っています。
         

                        吉川祥治


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