CLASS GLASS ARTIST 01:西川 慎
ガラス作家の西川 慎です。
ここ山陽小野田市に工房を設立し、移住してから19年になります。
手の平の中に収まるような小さな作品から、高さ8m×幅20mもあるような巨大なガラスアートまで、さまざまなガラス技法を駆使して作品を制作しています。
気が付けば作家活動を始めて四半世紀が過ぎていますが、今でも毎日のように作業を重ね、少しでも上達したいと制作に取り組んでいます。
さまざまなアートや工芸品、造形物、猫ちゃんをこよなく愛しています。
◇ 山陽小野田の魅力とは?
私たちの工房の前には瀬戸内の静かな海が広がり、美しい夕陽が沈みます。
そこにはさまざまな自然が広がり、毎日のように変化する山陽小野田市の景色は作品制作の創造力を高めてくれます。静かでガラス制作(もの創り)にもってこいの場所です。
◇ 自身の作風や制作への想い
私にとって制作とは、創造し表現するよりも以前に「敏感な受信者」であることだと思っています。ありとあらゆる〝ものごと〟に、じっと耳を傾け、聞きもらさない注意深さと自身の感性を信じ、ガラス素材を通して制作を行っています。
◇ CLASS GLASSでの活動に向けて
一般的なガラスのイメージは冷たく、硬い物のように思われがちですが、作家が制作の際に感じている「ガラス」は熱くて、柔らかいというイメージを持っています。一つ一つ手創りした作品から、そのような感覚を感じていただければと思っています
Profile
西川 慎
NISHIKAWA Makoto
1972年 神奈川県生まれ
1996年 富山ガラス造形研究所 研究科を修了、同研究所に勤務
「日本現代ガラス展」大賞 受賞(石川県能登島ガラス美術館)
2001年「 第1回 現代ガラス展 in おのだ」大賞 受賞
2003年 山陽小野田市に移住し工房を設立
2017年 山口県文化振興奨励賞 受賞
サントリー美術館のサイン「み」の制作や、マンダリンオリエンタルホテル浦東上海のメインロビー壁面のアートワークなど、国内外のホテルやレジデンス、公共空間にガラス作品を多数制作・設置。吹きガラス技法によるテーブルウェアや贈答品なども手がける。現在、株式会社ニシカワグラス&アート代表取締役、きららガラス未来館 講師、山陽小野田市芸術文化アドバイザーを歴任。