山陽小野田市ではじめての展覧会、その初日。
街のみなさま、ガラスアート講座卒業生のみなさま、
メディアのみなさま、本当にたくさんの方々にお越しいただき、
期待していた通りの一日を過ごすことができました。
当日のnoteでも少し写真をご紹介しましたが、
終日天候に恵まれて、作品たちが生き生きときらめく
良いスタートになったと思っています。
本当にありがとうございます。
そして、今回のこの記事では
初日限定のトークショーについて書こうと思います。
午前の部、午後の部と二度のトークショーを行いましたが、
どちらの回も、開場してお客さまを迎えるまでの時間が本当にドキドキで。
でも席が埋まっていく様子を確認しながら、
わくわく感が込み上げてきた感覚もありました。
ご登壇いただいたパネリストは、
山陽小野田の藤田剛二市長。
CLASS GLASS アーティストの
西川慎氏(午前の部)と池本美和氏(午後の部)。
昨年よりガラスのブランド化推進事業にご協力いただき、
CLASS GLASS のブランディングを支えてくださっている
日本デザインセンター クリエイティブディレクターの矢内里氏と
三越伊勢丹の関一成氏。
午前の部の冒頭では、
この日ファシリテーターを務めた
日本デザインセンターの大川高志氏から、
このブランドはみんなに親しまれるブランドなので、
関係者の自己紹介の挨拶も、ご来場いただいたみなさまに
親しみを感じさせるものでないといけません!
というお話があり、トークショーは、まず厳しいお題付きの自己紹介へ。
お一人ずつ「好きな食べ物」の発表を義務付けられるという
ほがらかな滑り出しでトークが開始しました。
(※好きな食べ物の回答は、この記事の最後に)
本題に入ったトークは、
山陽小野田市が、ガラスアートの街になっていった歴史や、
CLASS GLASSの将来のイメージ、
さらには、ポスターや会場装飾のデザイン的な解説、
予定しているこれからの取り組みの話など。
また、4人それぞれの立場から感じる
CLASS GLASSの魅力やブランドへの思いを、
大いに語っていただきました。
途中、山陽小野田のガラスアートの歴史に欠かせない人物である
故・竹内傳治先生のことを尋ねられた西川さんが、
感極まり言葉を詰まらせてしまう場面もありました。
「竹内先生の最後のアシスタントがぼくでした。
竹内先生は、ぼくをこの街に引き寄せてくれた恩人です」
と語ってくれた西川氏。
ガラスアートで故郷をもりあげようと
市と一緒に活動していた竹内先生が、
その最初の取り組みだった「現代ガラス展」の開催を待たずに
病気で亡くなってしまったこと。
病床からでも電話をかけてきて、
最後の最後までモノをつくれと言われたこと。
第一回「現代ガラス展」の大賞が西川氏だったこと。
準大賞が池本氏だったこと。
それがきっかけで、富山から山陽小野田に移住してきたこと。
そして、生前の竹内先生が、
何かあったらアシスタント(西川氏)に言うようにと
市役所の方に伝えていたのを後から知ったこと。
竹内先生とCLASS GLASS、山陽小野田に対する
西川氏の思いに触れることができた場面でもありました。
涙あり、笑いありとなったトークショーは、
午前の部も、午後の部も、実は予定していた時間を
何十分もオーバーするという展開に。
考え方によっては反省点?かもしれませんが、
パネリストにとっても、参加者にとっても、
いつまでも話し足りない、本当に有意義なトークショーになりました。
最後に、興味深いお話がたくさんあった中から、
パネリストそれぞれのコメントをいくつか抜粋・要約してご紹介します。
山陽小野田市 藤田剛二市長
「ないものねだりではなく、あるもの探し」
CLASS GLASS 西川慎氏
「作家たちが、チームとしてつくっていく」
CLASS GLASS 池本美和氏
「CLASS GLASSを通じて、山陽小野田を好きになってほしい」
日本デザインセンター 矢内里氏
「このブランドのコアにあるのは『思い』」
三越伊勢丹 関一成氏
「既存のカテゴリーでは語れないブランド」
パネリストのみなさまの好きな食べ物は?(午前の部の自己紹介より)
・藤田剛二市長:某駅新幹線口のそば(&天ぷら)
・西川慎氏:北九州で食べたうなぎ
・矢内里氏:埼玉の武蔵野うどん
・関一成氏:サロンドショコラで出会ったショコラ
パネリストのみなさまの好きな動物は?(午後の部の自己紹介より)
・藤田剛二市長:Giraffe英語の雰囲気が好きなキリン
・池本美和氏:広島出身なのでカープ(鯉)
・矢内里氏:やりたいことしかやらない鳥
・関一成氏:先頭を走るチーター