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自分の価値観を疑う

 本日は朝から約7時間、みっちり思考法の勉強をしました。「ロジカル・ブレスト法」。講師は山浦晴男先生。かの「KJ法」を世に送り出した文化人類学者・川喜田二郎氏と一緒に、思考法の開発と普及に取り組んできた方です。勉強会は金沢大学の主催で、オンライン。これだけの長時間、パソコンの前に座っていれば、全身は疲労困憊、特に目の痛みを強く感じます。けれども、頭だけは妙に冴え冴えして、新学期の授業の組み立てをどうやって変えようかを考えています。

 本日の学びで最も衝撃を受けたのは、接続詞の使い方でした。駆け出しの新聞記者時代によく注意されたのは、「やたらと接続詞を使うな」。接続詞を使わなくても、記事の組み立てが論理的であれば、読者に理解してもらえる。字数も節約できる。接続詞を使わざるを得ない文章になっているときは、どこか論理の組み立てに欠陥がある。社説を見てみろ。ほとんど、接続詞を使っていないだろ――。こう言われたものです。
 ロジカル・ブレスト法でフル活用していたのは、まさにその接続詞。ある事実を起点に「そうはいうが/しかし」「そこで/それなら」「しかし」「ところで」などの接続詞を使って、思考を広げていくのです。
 今まで「やたらと使うな」と戒められ、自分でも必死に避けてきた接続詞が、思考を広げるうえで大いに役立つことに驚きました。自分の価値観とは違うものと出会い、咀嚼してみる面白さ。ひょっとしたら、自分が頑なに守り続けて、かえって思考を止めている価値観がほかにもあるかもしれません。自分の価値観を疑う大切さに改めて気づかされました。その意味でも、本日の勉強会には意味がありました。

 ここで具体例を出しながら説明したら、皆さんにもお伝えできたいいのでしょうが、今日はもうバッテリー切れ。ウルトラマンだったら、カラータイマーが点滅しているところです。
 勉強会は明日もあります。2日目もしっかり学んできます。 (マツミナ)

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