WEB制作用パソコンはWin?Mac?
これもよく質問が来る内容です。普段はWindowsを使っているのだけれど、やっぱりデザイン関係だとMacですかね?って。。。。
昔は、DTP分野ではMac 一択だった
その昔は、デザインと言えばグラフィック、DTP。パソコン上で作ったデータを高品位な印刷物として使うには、"Postscript"というテクノロジーが必要でした。その技術をハード、ソフト面からトータルでシステム化していたのがMachintosh(Mac)のパソコンしかなかったのです。
WEBはどちらかというと、Windowsに親しい
コーディング、サーバー技術という面で見ると、拡張子であったり、ディレクトリ、ファイルシステムなどは、昔からのWindows(DOS)時代を当初は踏襲していたので、windowsをやっていた方のほうが親しみやすかったとおもいます。Macは人に優しすぎるので、ファイル名の曖昧な付け方や、フォルダのゆるい感じは、Webコーディングをやりだすと面食らう人が多かったです。
今は、難しいことをしなければどちらも大差なし
今のMac,Windows10,11は、OSとしてはとても熟してきているので、どちらも使い勝手の差こそあれ、末端のコーダー、デザイナーの仕事では大差ないと思われます。私は、先日までバリバリWindowsPCでしたが、昨年M1 Macに置き換えました。あ、altキー、ctrlキーとの対応する、Option,Commandのキー配列が逆なのは閉口します。
注意点1:ファイルシステムの違い
windowsからMacに移行したときや、他人のディスクをマウントしたときにこまるのが、NTSFフォーマットのディスク・ドライブです。
Windows用として売っているのはこのタイプが多いかもしれません。
新しいディスクのばあいは、exFATというシステムにフォーマットし直せばなんの問題もないのですが、Windowのときのデータをそのままのディスクで使いたいときは、なかなか厄介です。通常読み取り専用として マウントされて、追記・変更ができません。下記のようなMacでNTSFディスクを扱えるソフトを導入しないとNTSFフォーマットを通常のディスクとして使うのは困難です。
https://www.paragon-software.com/jp/home/ntfs-mac/
注意点2:ディスプレイの色の差
これに関しては、デザインやる上でだいぶ気にしたいところ。Macの方に部があります。Macは通常Apple1社が作っており、品質管理の元正しい発色をするようにディスプレイはコントロールされています。しかも、ディスプレイ自体のクオリティも相当高い物が採用されています。
一方、Windowsはいろいろな会社が自社ブランドで作っていたり、様々なディスプレイパネルを使っていたりして、色の担保はなかなか怪しいです。
sRGBをサポートと書いてあっても、多分同じには見えないと思います。
チームや会社でデザイン作業を分業する場合などは問題になりそうですね。(もっとも、高価なカラーマネジメントモニターを使うなら、話はべつですが)
注意点3:初期コスト・維持コスト・リセールバリュー
Macはおしゃれで性能もいいですが、やはりそこそこの値段になってきます。ただ、最近のAirなんかは価格的にもWindowsと対抗できますね。
Windowsは安くあげようと思うと、かなり工夫すれば激安で環境を構築も可能です。
Macはすべてappleの管理下での製品なので、素人が改造や修理に手を出すのは、かなりリスキーです。Windowsは自作パソコンができるほど、パーツが用意に交換できたり、修理できたりすることも多いです。(ノートタイプでも、バッテリー交換、メモリ増設も簡単です。)
WIdowsは商品のサイクルがかなり早く、多種多様な機種が存在するので、リセールバリューは落ちますね。
Macはそのあたりは比較的高価格下取りや、中古個人売買でも値が付きやすいです。
これからデザイナーの勉強をしたい方は、Macをおすすめします。
まずは、所有欲を満たしてくれるデザインと操作感。モチベーションが上がります。スタバで”どや”れます。。それと、ディスプレイの色問題をかんがえると比較的簡単に統一されたディスプレイカラーマネジメント環境を作ることができます。
エアドロップは神機能ですね。スマホで素材をサクッと撮影、デザインに取り込むのもシームレスです。いざとなったら、Mac内にWindows環境も構築できます。
3D CGなどをやりたい方は、カスタマイズされたWindows
ゲーム、VRや3DCG,CADなどの分野は、グラフィックカードの性能が物を言います。この分野では、圧倒的にWindowsのカスタマイズされたデスクトップPCです。NVIDIAやAMD Radeon などの高性能GPU搭載のボードが刺さったPCが制作には必要となってきます。Macも3DやVRも可能ですが、コストや商品ラインナップでは分が悪いです。
ファイルシステムは、実はWindowsが優秀
一見Mac のファインダーはよくできているように感じます。スペースバーでファイルをプレビューしたり、ギャラリー表示ができたり、機能はクリエイター向けです。Windowsのエクスプローラーは、そういう目につく便利機能はないのですが、ファイルの根幹にちゃんと手が届く質実剛健な感じがします。特にコーディングやっていて新規ファイルをエクスプローラーで作成できたり、ファイルの移動ができることもデータ整理には使いやすいです。
また、今どこにいるのかが一目瞭然で、すぐに前の履歴に戻れる(ブラウザのような)機能は、Macにないのでかなりイラッときます。
USBメモリの抜き差しもQuick removalが設定されていれば、なんにも気にせず抜き差しできるという神機能もつきました。