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水辺の神事

【記録◆2024年11月20日】②

『波切不動瀧』の滝壺から流れ出る水と並んで山を下り、300mほどの間に川の名が二度変わる所を越えたら、『水屋神社』の鳥居が見えてきます。

 雨が降り出したら二本杖で進めなくなるから、拝殿で頭を下げて、「先に川へ行かせていただきます」と伝え、翔けるように境内の奥へ。
 見えないけれど、杜を抜けた先にも鳥居があると知っています。


◇◇櫛田川◇◇

 水辺の鳥居をくぐり、崖のような坂を下りはじめると(本日は二度目)、
『櫛田川』の美しい色が目の表面に刷かれました。

櫛田川

 向かいの山の影が映る所だけ、水底(みなそこ)の様子がうかがえます。

水底

 下り坂の先にあるのは、神の領域へ突き出た場所。

水辺

 水辺の砂地は、水のなかへ続いています。

神奈備のような山

 招かなくても神は視界の各所に宿っていらっしゃる、と感じられる風景。
 神社が無かった時代も、ここは神事の場だったのでしょう。

上流側

 さっきまで居た『波切不動瀧』は、右側の奥のほう。

正面

 昨夏とは違って、小鳥たちの声が無いのはさびしい。

下流側
水鏡(Ⅰ)

 水面(みなも)を境に風景が倒立すると、古生代の生き物のよう。

水鏡(Ⅱ)

 きょうは、川の流れが静かです。

この先へ

 昨夏には行かなかった所まで、歩を進めます。

突端
砂地の左側
突端から下流を

 少し前方へ出ただけで、さっきとは見える風景が変わります。

視界の果てに川は無い

 下流では、櫛田川が大きく右へ蛇行します。

左が上流

 岸の岩が、流れの方向ではなく上流に向かって浸食されているのは、水が戻ってくるためなのでしょうか。

 この先で流れが滞るときに?
 あるいは、隣り合った岩から跳ね返って?

 上流(左)に向かって穿たれているため、右が上流だと錯覚します。

穿たれた方向

「夏の晴れた日」の風景は、以下の記事。


◇◇水屋神社◇◇

 川辺から戻りつつ、境内の樹々を撮ります。

水屋の大楠(上のほう)
水屋の大楠(下のほう)
水屋の大楠(根)
欅(ケヤキ)の切り株
境内の空

 多種多様な樹が並んで、空を覆っています。

椋(ムク)の樹
椋の樹(反対側から)
昇龍楠
水屋神社(拝殿)

 拝殿の前:椋(ムク)の樹(わたしが師と仰ぐ不屈の樹)
 拝殿の後ろ:水屋の大楠(御神木)
 向かって左:楠椙和合の樹(広葉樹と針葉樹の根がひとつになっている)
 向かって右の奥:昇龍楠

 たくさんの樹については、昨夏の記事に書いています。

「椋の樹」の詳細は、以下の記事。

 川辺でも、神社でも、
「また来られました。ありがとうございます」と、何度も唱えたのでした。

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