見出し画像

『サラダでげんき』でぼく、げんき。――『サラダでげんき』(絵/長新太、文/角野栄子)

2015年1月

長新太さんの絵本は、どれを選んでもナンセンス&ハートフル。ためしに何冊か開いてみましょうか。

▲ 『キャベツくん』より、ブタヤマさんに
食べられそうになるキャベツくん

▲ 『ぼくのくれよん』より、キャーッ!赤が!

▲ 『にゅーっするするする』の一場面。これかなり怖い本です

 まだまだたくさんありますが、最後に私が個人的に大好きな『サラダでげんき』を紹介します。

 『サラダでげんき』は、病気で寝ているおかあさんのために、りっちゃんがサラダをつくってあげる話。りっちゃんが窓辺のキッチンでサラダをつくっていると、さまざまな動物たちがサラダに足りないものを足しにやってきてくれます。

 どんな動物たちがなにをしてくれるのかを書くわけにいかないので、この本の魅力を伝えるのは難しいのですが、とにかく世界中から頼りがいのある動物 たちが駆けつけます。素晴らしき分業、モノづくりはこうでなくては。かなりドラマティックです。ページをめくる動作にまつわる快楽と驚きと感動が、最後の 最後まで押し寄せてくる一冊。

 これ読むと確実に元気でます。問題は、元気がないときには、なかなか絵本を開こうとなんて思いつけないということです。だから元気なさそうな人が近くにいたら、『サラダでげんき』を開いてあげるとよいでしょう、たぶん。

クラリスブックス
〒155-0031 東京都世田谷区北沢3-26-2-2F
TEL 03-6407-8506 FAX 03-6407-8512
メール info@clarisbooks.com
★クラリスブックスホームページ clarisbooks.com

★クラリスブックス古本買取ページ kaitori.clarisbooks.com

クラリスブックスブログ本体はこちら http://blog.clarisbooks.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?