清新であること、残酷であること、美しくあること――「あなたの人生の物語」
【マガジン「読み返したくなる短篇」バックナンバー】
ほんの1カ月前まで、最近ほとんど小説読んでないなと思ってたけど、ここ3週間くらいで長い間積読になってたぶ厚い本(どちらも500頁超えでSF)を2冊、ペロッと読んだ。ひとつは「あなたの人生の物語」を含むテッド・チャンの同名短編集で、もうひとつは飛浩隆の『グラン・ヴァカンス』。いずれもとてつもなくよくて、後者の巻末ノートの一節が胸に響いた。
清新であること、残酷であること、美しくあることだけは心がけたつもりだ。飛にとってS