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フリーランス向け!ポルトガルD2ビザ取得完全攻略マニュアル

ポルトガルのD2ビザは、フリーランスや起業家がポルトガルに長期滞在するためのビザとして今大きな注目を浴びています。

しかし、D2ビザに関する情報はまだ少なく、特に日本語での情報はほとんどなく実際に取得した人もまだ多くありません。
そのため、申請を検討しているものの、「必要書類や申請プロセスが不明確で、自分で申請するのは難しいのでは?」と感じている方も多いのではないでしょうか。

私自身もD2ビザを取得するまでに、情報収集や書類準備に苦労しました。
大使館のサイトの説明だけではわかりにくく、必要書類や実際の手続きの流れを知るのに骨が折れました。
特に事業計画書の作成は決まった形式等がなく何が正解かわからず、手探りの状態で作成しました。

通常移民コンサル会社や弁護士事務所に依頼すると30〜100万円程度の代行手数料がかかります。

しかし本記事ではフリーランス向けのD2ビザを自己手配で最安値で取得できる方法を解説します。
D2ビザの概要から必要書類や申請方法を私自身の体験談を交えながら、できるだけ具体的に解説していきます。

ポルトガルでの新たなキャリアやライフスタイルを実現したい方の参考になれば幸いです。


自己紹介

まずは軽く私の紹介です。こういう人物がD2ビザを取得できたのだという参考にしていただければと思います。

日本とカナダの企業と業務委託でWebデザインやデジタルマーケティングの仕事をしています。

元々はカナダに2年半ほど住んでいました。
カナダの企業でフルタイムとして勤務&日本企業で副業をしていましたが、ポルトガル移住を決意して業務委託に切り替えてD2ビザを取得しました。

なぜビザを自己手配しようと思ったのか

当初はポルトガルの移民コンサルや弁護士事務所で代理申請を依頼するつもりでした。

何社かのコンサルテーションを受けると、どの企業も代行手数料が30~100万円程度と予想よりも高額。
しかしサポート内容は、深く聞けば聞くほど「これは自分でもできるのでは?」という気持ちになりました。

また申請が落ちたとしても再度申請が可能とのことだったので、まずは自分でやってみて、ダメだったらプロにお任せしよう!と思い、自己手配をチャレンジすることを決意しました。

※もちろんですが自己手配はすべて自己責任です!

ポルトガルD2ビザとは?

では本題です。
この記事に辿り着いているということはすでにD2ビザは何かとご存知の方も多いかと思いますが、軽く事前にご説明します。

D2ビザはよく、ビジネスの立ち上げや、ポルトガル国外の既存企業の支社立ち上げのためのビザとして知られています。しかし法人を設立せずに個人事業主(フリーランス)としても申請が可能です。

このビザを取得すると、4ヶ月の滞在が可能となります。その間に居住権の申請をすると2年間滞在できます。
また、2年後に更新すると次は3年の滞在が可能となり、計5年滞在すると永住権の申請が可能となります。

D2ビザの申請要件

D2ビザを取得するためには、いくつかの要件を満たす必要があります。
ポルトガルで新たに事業を立ち上げる場合と、個人事業主(フリーランス)として活動する場合では要件が異なります。

本記事ではフリーランスとしての申請の要件をご紹介します。
※新規事業や起業向けの解説は入っておりませんのでご注意ください。

フリーランスとしての申請要件

✅ €820/月、€9,840/年分以上の残高が証明できること(残高証明)
✅ 上記の金額分の安定した収入源があるを証明できること(業務委託またはサービス契約証明)
✅  犯罪経歴証明書を提出すること
✅  半年以上の海外旅行保険に加入すること

以上です!(笑)
簡単にいうと業務契約委託があって、約160万円の貯金があれば誰でも申請ができるということです。

なお残高証明の金額はポルトガルの最低賃金が基準です。
この金額は2025年2月現在のもののため、申請時には必ず最新のものを確認しましょう。近年はポルトガルの最低賃金の上昇率が高くなっています。

D2ビザとD8ビザの違い

フリーランスといえばD8のノマドビザを想像する方も多いのではないでしょうか?ただ、私の個人的なおすすめはD2ビザです。

どのような違いがあるのか見ていきましょう。

⭐️ D2ビザ(起業・フリーランスビザ)

  • €820/月(約13万円)、€9,840/年(約160万円)以上 の残高証明でOK

  • 収入の一部または全部をポルトガル国内で得ることが可能

  • 業務委託契約やビジネスプランを提出すれば申請しやすい

⭐️ D8ビザ(ノマドビザ)

  • €3,280(約53万円)以上の収入が必要(2025年2月時点)

  • 収入の主な源泉がポルトガル国外であることが条件

  • 直近3ヶ月の収入証明が求められる

D8ビザは収入基準がかなり高めです。
逆にD2ビザは貯金+業務契約があれば申請しやすく、D8ビザの基準を満たせない人でも、D2ビザなら取得できる可能性があります。

申請に必要な書類

ではD2ビザ申請の基準を満たしていることが確認できれば、早速書類の準備です。

申請はD2ビザ取得と居住権取得の2つの申請に分かれています。
ここをよく混同している場合があるのですが、今回はきちんと2つに分けて解説します。

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