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私の好きな70年代少女漫画『キャンディ キャンディ』
週一回更新と目標にしつつ、何を書けばいいのか分からずに毎回手が止まっていた私。
下書きは、謎のタイトルが一杯である。
そんな中、自分の「はじめまして」の記事に、「好きな本のことを書いていきたい」とのワードを発見。
そういえば、以前他のサイトで「70年代・80年代・たまに90年代の少女漫画や少女小説」のことを書いて、noteでも書いていきたいなと思っていたなと・・・
そのようなわけで、これから少しづつ大好きな漫画のことを書いていく。
ちなみに2000年代に入ってからは、ほとんど漫画は読んいない。
理由はそのうちに(大した理由はないが)
『キャンディ・キャンディ』(・の部分は本来ハート表記である)
原作・原案 水木杏子 作画 いがらしゆみこ
76年から雑誌「なかよし」で連載され、アニメ化にもなった少女漫画の金字塔(私はそう思っている)作品。
保育園児時代から小学生にかけての時代の作品。年齢的にアニメを見て、後に漫画を読んでいた。
この作品を語るとき、所謂『王道転校生』はこの作品をベースにして出来上がっていると思っている。
王道転校生とは
最近はあまり見なくなったが「なろう系」で以前よくあった設定。
私立の学園(お金持ち学園)に、髪の毛ボサ・メガネ行けていないの転校生が時期はずれにやってきて、その子を中心に、お金持ちで顔もいい、親衛隊持ちの生徒会の会長ほか書記までその転校生の自由奔放と意思の強さに惚れてしまい・・・髪の毛やらメガネをとると「可愛い系」なんですといったやつ。
そばかすなんて〜の歌
キャンディはそばかすで、鼻ぺちゃで、自分の意思をしっかり持った女の子。
グリーンの大きな瞳に、色白・金髪・美人要素もしっかり入っている。その上性格も良く、意思の強さ、そして逆境に負けない強さなども周りの男の子を虜にする要因。これって「王道転校生」と似ているよなと、常々思っている。
悪役令嬢イライザ
縦ロールの悪役令嬢のイライザ。彼女は、好きになる男の人が悉くキャンディに惹かれていき、最後には兄のニールまでもが!
現在よくある悪役令嬢系の下地にはイライザが見え隠れ。
イライザの存在は、幼い頃は嫌いだったが、今なら少し気持ちがわかる。
ポッと出の孤児院出身の女の子に、従兄弟や憧れていた男の子が急に惹かれていく様は確かに心穏やかではいられない。
彼女のせいではないけれど、憧れの男の子が死んでしまったら、八つ当たりもしたくなるよ。
その上、2回目の恋の相手も、キャンディに惚れてしまうわけ。
本当に報われない。
最終的には、自分と同じようにキャンディをいじめていた兄まで、虜にされたら、なくに泣けない。
いや。
いじめはダメ出し、意地悪もダメ。八つ当たりもダメ。
でも、大人になってから改めて読むと、イライザは可哀想だなと感じてしまう瞬間が何度か訪れたりして・・・
さておき、内容は
原作・原案の水木杏子先生とは、児童文学界の重鎮である名木田恵子先生の別名義なのは有名なお話し。
水木先生といがらし先生、そして編集担当の方で『花ざかりのローズ』『足ながおじさん』『赤毛のアン』をモチーフに、当時主流であった学園ものではなく、外国ものを漫画にするというコンセプトで出来上がっていったらしい。
水木先生のキャラクター設定がしっかりしているのと、いがらし先生の作画が素晴らしかったのも相まって、空前のヒットとなる漫画になった。
孤児・養女・ウィリアム大おじ様など、モチーフがしっかりしており、そこに時代背景が入り込み、作り込まれた内容になっていると私は思っている。
丘の上の王子様の存在
孤児もキャンディ・学生になるキャンディ・看護師のキャンディと自分の道を歩く彼女はとても魅力的だが、小さな頃に出会った王子様が実は・・・の設定を最後に回収できているのも魅力の一つではないだろうか。
まとめ
キャンディの後日談は、名木田先生名義で小説として出していて、これまた面白い。
今見るとすごい値段になっていてびっくり。
もし興味と機会があれば、こちらもぜひ読んでみて欲しい作品。
版権などの関係で水木先生といがらし先生が争ったことは、有名。
絶版の上、アニメの再放送もできない状況であるが、それでも一ファンとしてはいつかもう一度観たいなと思っている。
薄い感想やら個人的意見。
本日はここまで!