【OW2β】OWLメタリポート~week9~MidseasonMadness
こんにちは、AkihabaraEncountのclankです。
普段はOWチームの出張コーチをしながらOWLのリプレイ解説配信やOWの攻略?記事を作成しています。
この記事ではOWLメタリポートと題してOverwatchの最高峰、OverwatchLeagueにおける戦術的なトレンドを記事にしていきます。
week9ということでMMも折り返しとなりました。そろそろ各チームがプレイオフに向け調整を始めている頃ですが(今回早い段階でプレイオフ抜け確定しているチームが多いのでもっと早くから調整してたかも)、メタ環境がどう回っているのか見ていきましょう。
ウェストグループ
まずは先週との比較が可能なウェストグループのピック率からみていきましょう。
いつも通りピック回数のみの集計のため公式データのような時間を含めたデータとはなっておらず、一部のヒーローは実際の活躍と大きく食い違う部分があることはご了承ください。
ウェストグループは前週から大きなメタ変化はないものの細かいピックの調整がみられます。
タンクはウィンストン、レッキングボールが増加し環境が完全にダイブに傾いているのが分かります。
そんな中、未だ高いピックレートは維持しているもののソジョーンがややピック率を落とす結果になりました。
ダイブ環境となった現在の環境に対してレールガンを貯めなければいけないという性質はやや即効性にかけるのと、先週に比べコントロールの試合が第一試合となりコントロールでの試合数が多かったことも影響していると思われます。
コントロールマップでの試合が増えたことでピック率を伸ばしたのはモイラルシオのコンビでしょう。
今週のコントロールではルシオモイラを採用した生存性と機動性に全振りしたダイブ構成、いわゆるゾンビコンプが流行し始めており、これはゼニヤッタ、アナといった機動性の低いバックラインを狩る目的で運用されることが多い構成です。
つまり現在のゼニヤッタメタに対する各チームの解答であると言えるでしょう。
とはいえそんな対ゼニヤッタともいえる構成が流行ってなおピック率を落とさないのがゼニヤッタ。その攻撃性をダイブ構成の中でもいかんなく発揮しており、キックによるノックバックもサポートラインの生存性の一助となっているシーンが多く見受けられました。
環境の中心にふさわしいパワーをいかんなく発揮していると言えるでしょう。
イーストグループ
続いて今週から始まったイーストグループのピック率を見ていきましょう。
イーストグループでもダイブ主体の環境であることは変わらずといったところ。
ウェストグループとの大きな違いと言えば、ウェストグループがドゥームフィストが主体のメタなのに対して、イーストグループではレッキングボールが主体であるという点。
この辺は地域性の違いともいえる部分ではありますが、レッキングボールのほうがセットアップ重視でポイントコントロールも得意としている一方、ドゥームフィストのほうが攻撃的かつ柔軟性がある戦術が取れるといったところでしょうか。
レッキングボールをはじめとしたダイブ構成が中心となったことに伴って、直接的に動きを妨害することができ自衛も得意なアナ、ブリギッテがピックを伸ばしており、現状の環境の中でCC及び生存性がいかに大事か見て取れます。(ゼニヤッタきいてるか?ゼニヤッタ、きみに言っているんだぞ)
そんな中ゼニヤッタはピック率トップ。week9ではイーストウェスト双方でゼニアナ、ゼニブリコンビも増え、ゼニアナに関してはナノブーストをゼニヤッタに優先的に回すチームもあるほどでした。
DPSに関してはほぼ変化がないと言ってもよく。シンメトラのピック率低下は第一マップがプッシュだったことによる影響でしょう。
もう一つの環境の柱、ソジョーンの弱点
さて、ゼニヤッタにばかり話題が行きがちですが、MMステージで猛威を振るっているもう一人のヒーローソジョーンについて話していきましょう。
まずはソジョーンの強みについて、
・距離を問わないワンパン
・スナイパー、フランカーの両立
・ディスラプターショットによる足止め、エリア制限
このようにあらゆる状況に対応できるかに見える強みですが、いくつか弱点があります。
それが以下の二つ
・レールガンを貯めるまでのタイムラグ
・恒常的な火力の無さ
これらが現状ソジョーンが抱える弱点と言えるでしょう。
実際にはレールガンを正確に頭に叩き込むことで解決しうるのですがそれはこの場では考えないことにします。
タイムラグに関してはウェストグループの項で触れたとおり、このタイムラグがあることで、ある程度ゲームスピードが速くなると途端に火力が追い付かなくなります。
ここに付け込むためにイーストウェストを問わずゲンジが多く採用されており、レールガンの無いタイミングから唐突にエンゲージをしてソジョーンを抑え込むシーンも多くあります。
次の恒常的な火力の無さですが、これに関してはイーストで採用されるケースの多いアッシュと比べるとわかりやすいでしょう。
アッシュは単体ではワンパンする火力はないものの、スナイパーとしては破格のDPSを出すことができます。
これが試合にどう作用するかというと、相手の動きを委縮させる時間が長くなります。
ソジョーンはワンパンという武器があるためレールガンがたまってしまえば相手に対する圧力は高くなりますが、レールガンを撃った後とそれをため切るまでの間は敵に対する圧力はほぼなくなってしまいます。
こういった隙に付け込みやすいのが現在流行しているダイブ構成というわけです。
まあ、結局は少ないチャンスでワンパンしてしまえばすべて解決するんですが…。
そんなわけで、ソジョーンの弱点についてでした。
最強格DPSにも一応弱点はあるのですが、今後どういった形で攻略されるか楽しみです。
あとがき
以上week9MMのメタリポートでした。
今週は、各チームがゼニヤッタメタに対して攻略を仕掛けてそれでもなおゼニヤッタのピック率は下がらないというそんな週でした。
week10でMMの予選も終わり、残すはハワイでのプレイオフとなりますのでイーストウェストの頂上決戦が非常に楽しみです。
OWLが配信しているときは裏で観戦&解説配信をしていますので興味ある方は見に来ていただけると嬉しいです。
それでは。
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