入院記 DAY5

5時 朝どれ採血。それから早朝の景色を見たりして、ずっと目を覚ましていた。早朝の景色の風変わりな点は、空が明るくなっていく中で、点灯したままの街灯が惰性でずっと点いていること。東京タワーもスカイツリーも、高層ビルもみんな、角の赤いランプを灯したまま。

朝も爺さんが「探し物」を求め、電話口に怒鳴っていて笑ってしまう。

9:00 レントゲン。

10:30 主治医の先生が来た!安心感あるな。どうです?と。たまにギュッと痛むときがありますと話した。横になって触診したが、あのときほど痛みもない様子から「あ、これはもう大丈夫ですね」と、数値やレントゲンの結果を踏まえて、しっかり回復してきていることを教えてくれた。あとは重湯から食事をスタートして、問題がないか経過観察して、早ければ日曜とかには退院できると言われた。良い知らせだー!

12:00 お楽しみランチタイム。白い重湯だけかと思ったら、具なし味噌汁、ココア、茶、ヨーグルトまでついてる!あー人間だあ。味噌汁がうますぎて1人カーテンの中で顔をクシャーっとした。7割ぐらい食べたか。

直後、へその上あたりがうごめきはじめ、痛み、ああこれはいきなり量を食べすぎたかと気づく。出された量は食べて良い量と思ってしまった。自分で食べれる量だけを食べるようにしなければ。この後BENが出る。その後もお腹ゴニョゴニョしてたけど、お腹に手を当てて、昼寝。途中で看護師が来て、ランチとBENどうだったか伝えた。

腸が吸収しなかったと思うと凹んだ。気温は大上昇。サンサンと明るい中、落ち込んで2時間寝た。落ち込んだときは寝るに限る。夢に親戚が出てきて、障子の張り方を教わった。

共有ルームにて、朝からずっと待ってる家族がいる。もう6時間以上。「今が一番苦しいときやな」手術している人を待っているのか。夫婦で待っている。なんともいえん時間…そらため息も出る。
ここは一番景色を見れる場所だとよく立ち寄ってくつろいでいたが、手術に立ち会う家族の待合室として使われているらしい。

隣のベッドの人とすれ違うときにふと話しかけられたのが嬉しかった。「ビーフリードきつくないですか?」点滴薬のことだ。「きつい…?点滴が初めてなので、こう言うもんかなって思ってます」人との数往復の会話で自然に笑顔になる。

洗濯へ向かう。この病院で一番最初に診察してくれた外科の先生が、クララさん!と話しかけてくれた。覚えてます?もちろん!その後どうですか?初日から点滴で良くなりました、今日から重湯はじめたんですけど、美味しくて食べすぎて下しちゃいました。重湯でもすごい美味しいんですよね、よかったです!
先生の名前忘れちゃったけどすごい笑顔で瞬時に名前呼んでくれた。自然に笑顔になった。やっぱ人と話したいぜ!

17:50に夕飯が来る。はや!重湯、グリーンピースのポタージュ(うま!)、ヤクルト、オレンジジュース。飲みきれなそうな紙パック飲料はこっそり冷蔵庫に入れる。今回は慎重に、食べ過ぎず、重湯を残した。ご馳走様です。

なんかどうも活字フィールじゃないけどふと開いたライン漫画。将太の寿司おもろ…

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