24/3/8- ワイは日記を書くぞ

3月8日
夏の香港記ファイナルを公開した。書き切るのに半年かけてしまった。インスタで読んだ方から感想のメッセージを頂き、嬉しかった。ZINE作りに背中を押される。読む人の数は少なくとも自分が作りたい、伝えたいという思いで時間かかってでもやってれば届くべき人に届くんだなと実感した。新しい山が見えた。

鳥山明なくなって衝撃だ。ドラゴンボール、アラレちゃん、クロノトリガー。鍵っ子子ども時代に娯楽のバリエーションが少ない私(たち)を楽しませてくれた人が。ありがとうございましただよ。

19時池袋のフクロウのモニュメントの前でSちゃんと待ち合わせ。初めて思ったけどフクロウこうして見るとかわいい。待ってると隣で外国人家族が写真撮ってる!父親らしき人が、ヤッイーサン(123を意味する広東語)、と言って母娘をスマホで撮る。撮りましょうか?と言いたかったけど勇気出なかった。Sちゃんと、ネパールカレー食べた。



3月9日
翌朝TARAKOの訃報。
歯医者。今日は好きな衛生士さんに会える最後の日だった。おすすめの整体教えたらメモしてくれた。彼女のお名前を結局忘れたままだ。いつもおしゃべり楽しくて、今では治療のとき居てもらえると安心する存在に。今日も「パーマあてました?…"あてる"とかいって(笑)」と、セルフ突っ込みがこの人らしかった。帰りにケーキ買って帰った。

香港朋友がくれた香港スープを鍋で煮て食べた。具沢山。いい匂い。はじめの一口は甘かったが、砂糖は使っていない。野菜とか実とか肉の出汁だけでここまでの甘さになるのかと驚いた。たけのこと思ってた長い具材はさといもみたいな食感。食べていくうち甘さは感じなくなり、食材の豊かな優しい香りを楽しめた。

のしかかるような眠気で夕方まで寝た。16時台に一度目を覚まして日の長さを感じ、最終的に18:30まで……バイト先で友達夫婦に来てもらったのに失敗してオーダー通してなくて、帰られちゃったという悪夢。

日本ってまじ独特だな、すごいな、と思う。ほかの国も特徴はもちろんあるけど、たとえば私は香港や台湾しか行ったことはないが、特有のものはあっても言語や食のベースは中国由来だ。日本も中国から漢字が伝わりバリバリ使ってはいるが、多くは日本語というほかの世界にないものを使っている。(韓国もそうか)そしてこの島は、地方ごとに細かに特徴があり、季節によっても違う景色を見れる。ほかの国だって地域ごと特徴はあるんだけど…なんか急に日本のことが改めて好きだと思えた。
(なにを見てこう書いたんだろう)



3月10日
原発その後メモ。アメリカとかでは小さい原発を作ったり(それでもリスクありだが)核融合への研究を進めていたりして次のエネルギーを進めようとしているけど日本は従来のを12基稼働中、という説もある一方、福島第二原発事故があってから民主党政権が2030年までには脱原発しようと目標掲げたが、それをアメリカに告げに行ったら良い顔をされなかった、結局いまの政権では原発使える期間を延長された。アメリカではスリーマイル島事故があってから原発使用への信頼性はもちろんなくなり衰退、それで技術は日本頼みとなり、中国やロシアなんかは原発をばんばん作ってるから、そういう関係で日本だけの判断では原発から脱することはむずい、という説もある。
そこで、中国やロシアに負けない!じゃなくてさー、原発やーめた!次行きますんで!とまた狂人になればいいじゃん。と思うんだけど実際問題、代わりとなるエネルギーが考えにくいようだ。また日本は化石燃料の10%だかを現在もロシアから輸入している。

下北沢。元祖寿司に吸い込まれる。回転寿司なんて半年以上は行ってないと思う。回る寿司は改めて面白い景色だ。これも日本の誇るびっくり飲食店スタイル。寿司のネタがやけに美味そう。鯛、アジ、まぐろ、えんがわ、サーモンとまぐろのたたき軍艦、磯の味噌汁。まぐろのシャリ、若干のカピカピ。レーンで回ってから結構時間が経ってる感じした。まあいい。ほかが美味い。そんなに多くは食べなかったが、自分は金額を気にせず皿をホイホイとっていたことに気づく。それでも780円とか。回転寿司のなにが良いかというと、少食の人にとっては自分の食べたい量だけ手に取れるということ。別の飲食店で、一皿1000円分のものを注文しても一人前では満腹すぎる…となるなら、回転寿司で腹八分目にして食品ロスもないし、食べた分だけの金額で済むし良いなと思う。(もちろん、店側では余ったものは処分されてしまう)
これをのちに会ったQさんに話すと「俺は寿司好きだから、逆にそんなことができない。いっぱい食べちゃう」と言ってて、なるほど、使い勝手がいいかどうかは人によるね。

LIVEHAUSにてケバブジョンソン、Pingpong Pearl、uminari sextet。たくさん知り合いに会えて嬉しい。その中で、Tちゃんにも会ったのだが、私の日記のファンで、かなり遡って全部読みましたと教えてくれた。普段の日記が好きだと。それはすごく嬉しい。素に近いから。

「へえ…いやあ、特に反応も少ないですし、読む人少ないんだろうなと思ってたんですけど、すごく好きな人がいるもんなんですね」
「そうであるほど、コメントとかできないんですよ、逆に!」
「ああ」
「なんか阻害しちゃいけない、邪魔しちゃいけないって思うんです」

潜在しているファン、なんて言うんだっけ。とにかく今日その感想が嬉しかった。先日バズったときに思ったけど、大衆化すると不本意な扱われ方をする場合がある。個人店がある程度客層を選んでターゲットを絞るみたいに(そこまで計算しないけど)届けたい層に届ける方が幸せな気がする。いいね!の数が多い即効性の快楽にとらわれず、時間をかけて好感の反応を得られたときの歓びがきっと健康的なのではないかと思った。

ライブハウスで久しぶりに楽しんだ、ありがとう。私は今日観たとき、ここにいる人のこと、ここにいないけど自分の知ってる人を思い出し、今自分が知ってる人たちと同じ時代に生きてて良かったなって思えた。みんな素敵なんだもん!!!!

一人でヒョイとお茶したくなる。Pさんに「このへんで良い珈琲どこかね?」と尋ねたら教えてくれた。
行ってみたら、国産の野菜や食品を扱う店で、その中で珈琲を出していてイートインスペースがあるという感じだ。ほんわかしている。ディカフェ深煎りメキシコと、バナナケーキ注文。美味しい。

新代田いけるんちゃう?と思って北上。写真家:服部さんの『未必』鑑賞。いろんな写真がある中、気になるものがあった。服部さんはなぜこれを撮ったのだろう?素直にお聞きしてみた。「この明かりです。」服部さんが指さしたのは、建物の中の灯りだった。「この自分が立ち入らない、自分と関係のない場所が光ってると、その存在が気になるんです。もっと遠くのビルの一室が光ってるとよく気になるんですよ、そこに誰かいるんだなって」それわかる。

元気かなあと思っている人がたまたま展示を観に来て久しぶりに会った。めちゃ嬉しい。

てわけでライブ行けて良かったし、そのあとPさんから珈琲の店を紹介されたことで素直に世田谷代田まで行って、新代田に足を運びやすくなった。一度にたくさんの、同じ時代を生きる人たちに会えて、心は満ちた。そして、私は日記を書き綴ろう!そう思えた。

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