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僕たちはもしかすると「吹きすぎ」てるのかもしれない

みなさまこんにちは。
世間は夏休みらしいですがあくせく働いてパソコンカチャカチャしてるクサノです。

あれよあれよと一周遅れの更新なのですが、明日もおそらく有料note更新になります。
これでたぶん辻褄が合うはず…。


さて、今回は何やら意味深なタイトルです。
これ、最近レッスンで生徒さんと試行錯誤をしていて特に感じることでもあります。

吹きすぎ、いわゆるオーバーブロウですね。

息をたくさん入れてるはずなのに音が小さいと言われる。
フレーズが持たない。
いつも、いつでも苦しい。

これはもしかすると吹きすぎが問題かもしれません。

全力で息をぶち込んでも楽器って上手く鳴ってくれないのは、皆様も薄うす感じてはいると思うのですが、

じゃあどうしたらいいのか、
じゃあどこからが吹きすぎなのか、


というのは意外と本や動画にはなっていないものです。

今回はそんな吹きすぎてしまう問題を考察。

そもそもなぜ吹きすぎてしまうのか、クサノが思う吹きすぎの目安、そして対処法をご紹介していこうと思います。
よかったらぜひ参考にしてみてくださいね。

では早速行ってみましょう!

そもそもなぜ吹きすぎてしまうのかの考察


楽器に息をしっかり入れるというのは、クラリネットをはじめて一番最初に習うことですよね。
これはもうほんと全く持って正しいと思います。

ですが、この「クラリネットには息をしっかり入れる」という教育こそが、もしかするとオーバーブロウの原因になっているのかもと僕はニラんでいます。

というのも、この「しっかり吹きなさい」という教育を受けるのは楽器を始めて間もない中学生、高校生の頃なわけです。

クラリネットという楽器は基本的には、
大人の体格のために作ってあり、大人がテストをし、大人がGOサインを出しています。

ということはやっぱり大人が吹く前提、大人が吹いたときのフィードバックを中心に作られているわけです。

もちろん中高生用、いわゆるスチューデントモデルもありますが、中学生のテスターというのは聞いたことがありませんし(これは僕が無知なのかも)、考えるほどにクラリネットというのは大人向けの楽器です。

また、クラリネットはサックス属と比べて楽器が持つ抵抗感が強めです。
楽器の構造上、口のプレス、息のスピード感はサックスよりも強く多いものを求められがちです。

これを踏まえて、中高生がクラリネットを設計の狙い通りの良い音を出そうと思うと、かなり頑張って吹かなくてはいけないことになります。
大人の体格にもなっておらず、筋力もまだついていない中高生が吹くにはかなりしんどい思いをしなくてはいけないということですね。

さらに中高生の吹奏楽部と言えば吹奏楽コンクール。
吹奏楽コンクールで良い結果を求める場合、やはり楽器を大人のようにしっかり鳴らすことが求められます。

このような環境で中高を過ごしますと
クラリネット→超がんばって息を入れて多少しんどい思いをして吹くもの
という認識が強まります。

認識は変わらないまま体は成長していく(ここすごく大事)ので、大人になっても中高時代の超がんばって息を入れる吹き方に傾いていると、どうしても吹きすぎてしまうという状態になってしまいます。

これが僕が考えるオーバーブロウの原点的な問題です。

クラリネットを上手くなる過程で、一つギアを切り替えるべきなのがこの
「しっかり全力で吹く」から「コントロールして吹く」
の段階だと思います。

ここで上手くギア、要するに意識を切り替えることによってさらにクラリネットを自由に楽しく吹くことができるんじゃないかと思っています。

※補足
もちろん息がヒョロヒョロでは良い音が出ないので、しっかり吹くこと自体は意識し続けるものだと思います。
それ一辺倒にならずにコントロールの意識を芽生えさせる、音の聞き方を変えるというのが重要という趣旨になります。
クラリネットで肝要なのはバランスです。
息が負ける日は息を意識、吹きすぎな日はコントロール意識、といった具合で自分でバランスを取り続けるのが大事だと思います。

吹きすぎているかどうかのクサノ的目安

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