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データと主観で見る「V12と青箱の違い」
みなさんこんばんは!
またもや更新が遅くなってしまいました…すみません。
今週の有料noteのお時間でございます。
さて、リードメーカーの中で不動の人気1位と言えば「ヴァンドレン」。
その中でも人気な種類(型?)は青箱とV12(銀箱)でしょうか。
実際に周りの方もこの2種を使っている方が多く、少し使用人口に差があってのV21&ルピックユーザーといった印象です。
ただ、このV12と青箱。
何がどう違って、音はどうだ、厚さはどうだ。
ってぶっちゃけ、ぼんやりとしか知らなかったりしません?
僕はかなり長い間アバウトにしか知りませんでした。
今思うとデータやプロ奏者の方々の感想とかを知っていれば、もう少し工夫できたのになあなんてことも多いです。
ということで、今回はリードの「型による違い」についての記事。
人気の高いヴァンドレン社のV12と青箱を比較していきます。
カットのデータはもちろん、クサノが実際に吹いたときの印象などを加味しての考察となります。
よかったらリード選びの参考や吹く時の音作りの参考にしてみてくださると嬉しいです。
ではでは早速行ってみましょう!
データで見るV12と青箱の違い
いったん公式HPなどからそれぞれの箱のデータを集めてみます。
「ヴァンドレン・トラディショナル」(通称青箱)
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強度展開 1~5(+などは無し)
ティップの厚さ 0.09mm
ヒールの厚さ 2.8mm
定価 3300円
長年にわたって高い評価を得ている一番幅広く使われているリードで、どんなスタイルの音楽にも合います。主な特質は、全音域にわたりレスポンスが素晴らしく、最高音のピアニッシモでのアタックも可能です。柔軟なので、音程のインターバルが大きい場合でも音が豊かで、サウンドの芯と輝きを持ちながら、レガートやスタッカートが楽にできます。バンドーレンリードの折り紙付きです。
「ヴァンドレン・V12」(通称銀箱)
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強度展開 2.5~5+(+なども有り)
ティップの厚さ 0.1mm
ヒールの厚さ 3.15mm
定価 4180円
V.12リードは、アルトサクソフォン用リードと同じ太さのケーンから作られます。したがって、ヒールが厚く、トラディショナルより若干ティップが厚く、∗パレットが長くカットされています。パレットが長いということは、振動しやすく深く豊かな音になります。ティップが厚いことは、最適なアタックが得られ、その上耐久性が増します。
V.12はE♭クラリネット用とバス・クラリネット用も追加され、それぞれあたたかく豊かで力強いサウンドです。
∗パレット 表皮を削った曲線からティップまでの長さ。最大限に振動する部分。
いや、わからんて!!!
HPの文言なんてよくわからんの極致なのでちょっと丁寧に見ていきましょう。
ティップというのはこの部分ですね。
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ココの厚さが青箱だと0.09mmでV12は0.1mmだということらしいです。
手元に青箱とV12があるので実際に見てみましょう。
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ふーむ。
めっちゃくちゃわかり辛いんですが、確かに微妙~~~に銀箱の先端(ティップ)のほうが厚く見えます。撮り方によりそうですが。
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ここが厚いということは、吹いたときの抵抗感が強いということ。
ティップの数値で見るとV12のほうが青箱より厚く抵抗感があるリード…ということになりますが、ここで一つの疑問が。
「あれ…?V12のほうが青箱より軽く感じるくね…?」
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