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中級者が「あと1歩上手くなる」方法を考える
皆さまこんばんは。
有料noteのお時間でございます。
どのnoteも1冊500円で販売しておりますので、もしよかったら覗いてみてくださると嬉しいです。
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月額制でややお得です。
さて、クラリネットをやっていると、初級者、中級者、上級者みたいなくくられ方をよくします。
今回はこの中の「中級者」の方にスポットを当ててお話していければと思います。
世の中にあるコンテンツは、クラリネットの場合は初級者と上級者向けのものが非常に多いように感じます。
なぜなら、初級者用の情報というのは、多くの人に当てはまる根っこの部分が多くて発信しやすく、上級者用の情報は「プロが今自分が感じること」をつぶさに発信すれば成立するからです。
クララボでも自然と、初級者用と上級者用の情報が多くなっていったような気がするのですが、ここで気になるのは中級者の存在。
実はクラリネット界を支えているのは、この中級者の皆様なのではないかと感じるのです。
人口も多いし、熱意もある、演奏会も足を運ぶし、実際に演奏で地域やお客様に還元もする。
しかし、コンテンツは少なく、もっと上達したいけれどどうしたら良いのかわからないという方は結構多いのではと思います。
今回の初級者、中級者、上級者の定義は、めちゃくちゃ簡略的かつわかりやすく、
ウェーバーのコンチェルティーノをやろうとしたとき
初級者→練習しても無理そう
中級者→練習したらギリいけそう・いける
上級者→初見でも割と吹ける・もっと難しいのがやりたい
ということで行こうと思います。
だいぶ乱暴ですが、わかりやすさ重視です。
ということで今回は、中級者のための「あと1歩」上手くなる方法を考えてみようと思います。
2025年始まりましたし、新しい取り組みや、新しいマインドで楽器に向き合って行くと、より一層クラリネットが楽しくなるんじゃないかなと思っています。
クラリネット界を支える中級者の皆さまへ、自分がやってみて効果があったことを中心に、なるべくお金がかからない方法を考えたつもりです。
なにか参考になりましたら幸いです。
では行ってみましょう!
1.触れる時間を増やす
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趣味でクラリネットをされている方のほとんどは、週末に楽器を練習するのがルーティンとなっていると思います。
フルタイムワークで平日は楽器を吹けないというのが、現代日本を生きていく中では当たり前となっていますが、そこで!
30分だけ。
30分だけ平日に楽器を吹く時間を設けてみましょう。
全部の平日ではなく、どこか1日だけで大丈夫です。
週末だけ楽器を触る生活は、日曜日に練習が終わったとして、次の土曜日までに中5日期間が空いてしまいます。
楽器のアンブシュアや息、指の習熟度は期間が空けばあくほど、どうしても衰えてきてしまいます。
そこで、平日30分の「思い出し練習」です。
平日に30分だけ、仕事帰りにカラオケで練習したり、車の中で軽く音出ししたりなんてのも良いでしょう。
メニューはこちらの動画を参考にしてくださるとわかりやすそうです。
そうやって触る時間を増やすことで、体が楽器の吹き方を忘れてしまうのを防ぎます。
僕自身、短期間で長時間練習した曲と、長期間で短時間ずつ練習した曲の場合は、かなりの割合で後者のほうが出来が良くなることが多いです。
これは「記憶」という面でも推察できて、例えば、英単語を休み時間に必死に覚えて小テストに臨む時、テストが終わった後は綺麗さっぱり忘れてしまっているということ、誰でも一度は経験があると思います。
これは、覚えた事柄が短期記憶に入っているからです。
楽器が上手くなるためには、いかに練習したことを、短期記憶ではなく長期記憶の方にシフトできるかだと思います。
そのために必要なのは「一定期間内の反復」です。
短期記憶を長期記憶にシフトさせるためには、一定期間内に何度も「これは大事だぞ」と思い出させる必要があります。
一説によると、24時間経つと覚えた事柄の4〜7割ほどは忘れてしまっているとも言われます(条件によりますが)
特に新しく覚えたこと(例えば奏法や意識など)は、身につくまで短期間での復習がより必要になるわけですね。
なので、やはり触れる時間を増やすことが正義なわけですね。
もうとにかくなんでも良いから触るのが大事で、
(週末に倍練習するから、平日はいいかな)
みたいにすると、僕の感覚では、週末に口や息を取り戻すのだけでも疲れてしまったり、いきなりの過度な練習で手や口を壊したり、変な癖が付くことが多いように感じます。
つまり、週末5時間練習より、平日30分週末2時間の方が、記憶の面でも、健康の面でも優秀な可能性が高いのです。
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