モパネ製クラリネットの動画では触れられなかった感想や補足
みなさまこんばんは。今週の500円noteのお時間でございます。
今週はモパネの動画を出したり、ゲストとの撮影などをして過ごしておりました。ありがたいことにモパネの動画が結構ご好評いただいておりまして、ダッシュで東陽町まで行った甲斐があったなあ、なんて思っておりますですはい。
Youtubeでは、テンポや尺の関係もあり撮影した動画を半分程度までカットしてお出ししていることが多いです。
このモパネの動画もその形をとっており、わかりやすさのためにカットしている部分が多数あります。
なので今回は、そのカットした部分で何を話してたかということや詳細な感想や動画では触れられなかったカユいところを書いていければと思います。
ではでは早速行ってみましょう!
全体的なモパネ材の印象
初手からお詫びなのですが、今回ロケ撮影ということでマイクがいつものものではありません。一応iPhoneのほうに専用のマイクを付けて、音声はそちらを使う予定だったんですがクリップノイズがたくさん入ってしまい、あえなくカメラマイクをそのまま採用するという形になってしまいました。
サブ音声のつもりだったんでエアノイズがギャンギャンに入ってしまい、アレを抑えると今度はクラリネットの音がわからない、なんて事態が起こってしまいました。なので、今回の動画はやや空調の音がうるさかったかと思います。お聞き苦しくてすみません。あれが妥協点でした…申し訳ないです。今度はロケ撮影でもええマイクをお借りできたんでその事態は防げるはずです。
さて本題のモパネ材の印象なのですが、
思った以上にしっかりしているな
というのが素直な感想です。僕はてっきりツゲ寄りの吹き心地がするものだと思っていたんですけど、かなりグラナディラに近い吹奏感でした。
吹いてる感じは「古楽系にめっちゃ向いてますよ~」というよりは「古楽はいけるしモダンもまあいけるよ~」って印象です。
モパネシリーズはすべての楽器のキイポストがピンクゴールドになったうえ、バレルのリングなどもピンクゴールド仕様になっていました。
もしかするとその影響もあるのか、吹き心地に「コク」というか「もっちり感」というか…みたいなやつをしっかりと感じられました。これならグラナディラとの二刀流もしやすいのではないでしょうか。
吹き心地に反して、出てくる音の輪郭はふんわりする感じです。
僕が普段トスカというかなり音の輪郭がフォーカスされる楽器を使っているせいもあってか、ツーンと細くくっきり吹くのは難しいです。
RCとかの印象に近いかも…?
息の「太さ」をある程度求められる印象があり、「トゥー」というより「ホゥー」っと吹くといい音が出やすい傾向があるかなとは思いました。
R-13の印象と吹き心地
動画を見た方や実際に吹いた方で一番「音が良い」と評判だったのがこのR-13です。
僕も「音色」に関してはかなりぐっときました。
モパネ材なのにしっかりとした密度のある音が出て、なおかつ音のトーンが暖かく、まるで向日葵のような音がする楽器だなあ、なんて思いました。
R-13の設計とモパネ材が一番マッチしてるのかもしれません。
僕が吹いた機種は見た目の色も濃い目で、そのことが視覚的にも効果を与えていたのかもしれません(意外と見た目というのは大事です)
さて、「音色」に関して、とエクスキューズを入れたのは、実は僕的には吹き心地がすごく良い、と思ったわけではないため。
これはね~…難しいところなんですよね。
普段トスカを吹いてるのが悪さをしている可能性があるんです。
トスカってやっぱり独特の吹き心地があるので、これに体が慣れちゃってるんでR-13が吹きづらく感じる…みたいな。
全体に息の通りに「とっかかり」がある感じで、特に上管がやや詰まって感じたんですけど、これは楽器や材のせいなのか、僕の身体のせいなのかちょっと判断できない感じです。
なんにせよ、超高性能で超吹きやすい!って感じの楽器ではないことは確かです。
ある程度コントロールするのに工夫が求められる楽器だと思います。動画でも触れていますが、音程は指や息や口を工夫することを特に求められるでしょう。
しかしそれを補って余りある音色の魅力があるので、やはり良い楽器、良い造りだな、とも思います。
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