もう突っ込む気も起きない「大人になったらなりたいもの」アンケート
第一生命保険の、第33回「大人になったらなりたいもの」調査結果が発表されましたね。
この手のアンケートは半分ジョークだと思っているのですが、同社の発表しているデータを見てみたら、もうツッコミどころが多くて突っ込む気も起きませんでした・・・。
子供たちの回答に問題があるのではなく、アンケートの選択肢設定や集計、報道に関わった大人たちのプロ意識の低さが問題じゃないかな、と思います。
「会社員」「公務員」は職業というより雇用形態なのだから、パティシエやエンジニアと並列で扱うことが間違いではないのか・・・。
たとえば「洋菓子の販売を行うチェーン店で、正社員として働くパティシエ」は「会社員」なのか「パティシエ」なのか・・・。
「会社員」が順位を上げたのは、在宅ワーク云々よりも、アンケート対象の年齢層が上がった影響ではないのか・・・(第30回以前の資料を見て、アンケート対象を比べてみよう)。
「教師/教員」「警察官」が「公務員」と区別され、「ITエンジニア/プログラマ」「鉄道の運転士」が「会社員」と区別されているのに、「ものづくり・科学技術」「商社」などが「会社員」と一括りにされているのは、さすがに集計していてまずいと思わなかったのか・・・。
会社員でも公務員でもないアカデミア研究者の明日はどっちなのか・・・。
このランキングが作成された目的は何なのか・・・。
このランキングを真に受けてしまう人もいるのだろうか・・・。
こうやって茶々入れる面倒臭い奴は、第一生命保険に入社できないのだろうか・・・。
人はなぜ働くのだろうか・・・。
人はどこから来てどこへ行くのだろうか・・・。
宇宙に果てはあるのだろうか・・・。
ワシは今日夕飯を食べただろうか・・・。
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・・・まあなんと言いますか、「職業は何ですか?」と尋ねられたら、「あなたは何の専門家ですか?」と脳内変換して、即答できるような仕事人でありたいです。
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