「議論が沸き上がる」って一般的にはいいことじゃない説あるんすけど、実は「しれっと始まって」「つるっと戦って」「するっと終わる」みたいな、こなすだけイベントのほうが最悪オブ最悪っすよね
お疲れ様です、pontaです。
何か月かあたためていた「クラロワ最強決定戦」が情報解禁されました。ディレクターという名の裏方をやっています。
さきほど発表された一次選考投票フォームに3時間ですでに4,000件の応募がありつつ、まだ「俺の名前抜けてるやんか!殺すぞ!」っていうクレームが来てないので僕の優勝です。本当にありがとうございました。
まだ予選のよの字も始まってないのですが、雑用係の"山場"は、えてしてこんな地味なところにあります。誰や!ツイッターで募集を受け付けようって言ったやつ!見づらいんじゃ!俺か!なら仕方ないわ。
他人に厳しく、自分に甘く、やっていこうと思っています。
そういや、前回の8000大会はドズルがこうしたすべての雑務を担当していました。
「赤字だった」とよく言われますが、それは別になにか、すんげー買い物をしたとかいうわけではないです。うちの稼ぎ頭のドズルの稼働費がモリモリかかって、「本来得られるはずだった利益がふっとんだ」的な話です。
それが今回、私だったり社員のせいぼーが稼働することで、だいぶ軽減されます。やらしい話。でもドズルがその空いた時間で「無名最強決定戦」を急に開催したりしたので、結果的にあんまり変わらないんですが。それはまあそれで。
実は、こうしてドズルの仕事を社員が巻き取ることで、彼の「当事者意識」みたいなものが削がれるのが事前の心配事でした。
8000最強の成功要因は、ドズルが「ぼくの見たい、さいきょうの大会をつくるぞ」ってんで夢中になったから、手を動かしたからってのが大きくて。
やっぱね、主催者がその大会や競技に夢中にならないと、だめなんです。
有名タレントを連れてきて、ハイやってね、とかだと自分ごとにならなくて、滑っちゃうんですよね。それと同じで、今回、ドズルを運営やジャッジからひっぺがして、そういう感じになるんじゃないかなって不安がないでもなかったんですよね。8000最強のときほど、頭を「それ」でいっぱいにしないんじゃないかっていう。
でも実際はじまってみて、選手の選考方法に熱い異論、反論が寄せられて、海外選手からも想定外のエントリーをいただいて。(クラロワがこんな国際的だとは…。海外選手のアンテナの高さも素晴らしく、ありがたく)いろいろご意見、いただいて。
ふつうならいろいろ言われると主催者の心が折れるんですが、ドズルが逆に「最強決定こうしたい」「最強決定こうあるべき」って言いだして、あーこれはいいパターンだと思いました。
私ポンタは基本、感情でワタワタ動いていて、たまにシニカルロジカルのスイッチが入ると「勝てる」のですが、ドズルは逆で、基本ロジカルで動きつつ、感情が露出したときが「強い」。
そんなパターンに入ったドズニキ社長が本格的に自分で自分の「最強決定戦」をカッカしながら楽しみだして、それはきっと、参加者の人にとっても、視聴者の人にとっても、ご支援いただく方にとってもいいことなんだろうなあと思います。
まあ「議論が沸き上がる」って一般的にはあんまいいことじゃない説あるんすけど、実は「しれっと始まって」「つるっと投票して」「するっと終わる」、「こなすだけイベント」のほうが最悪オブ最悪でして。だってゲームって遊びっすよ?もちろん完ぺきに運営するのは大事ですが、心のどこかをざわつかせる要素もまた大事です。
大人になると、みんな洗練されてきちゃうんですけど、こういうイベントごとは、興奮し、ムキになり、笑って怒って、人間のナマの姿がむき出しになる、それでしか勝たん。
ただ、そんな中でも選手がルールによって守られ、視聴者も主催者もみなハッピーという形で終わればなあと思っています。
マジで誰だろう最強。
以上、よろしくお願いします。
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