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2024年 湘南での注文住宅坪単価を考えてみる

家を建てるときに常に出てくるのが住宅の坪単価です。坪単価を基準に土地の費用を考えるのがまずは基本ですが、湘南の競争率の高い土地ではそれが逆転してしまい、土地にあった安い坪単価での建てられるHM、工務店を探すという逆転現象が起きてしまうことも多々見受けられます。

立地はいいけど、間取りや家には不満気味

と思う人は、土地の探し方から間違っている可能性があります。中には家は住めれば良い、外観はなんでもいいという人は立地マターで良いと思いますが、湘南のように暮らしに拘りをもつ方はまずは家にどれだけの費用をかけるかをしっかり考えるべきです。

コロナ前坪80万、今は95−110万(税前)外構含む

建売は別ではありますが、湘南での注文住宅はコロナ前は30坪の家で2000万後半だったのが、今は3200−3500くらいにまで上がってしまったと思います。合わせて土地の値段も場所によっては4000-5000万台なので、ある程度土地を余裕を持って探せる人は9000万台のローンを組める方が多いのも現状です。大手HMでも85万から110万。大手HMの場合は外構工事、特注設備や作り付け家具などは追加費用が加算されるので結果坪単価が上がることもあるので注意です。

2024年 坪85万の家づくり、オプションが一才無ければ可能かも

2024年、坪85万で建てられたHMを検索してみると、オプション設定は一切なしであれば可能なようです。しかし外構は別、外壁は窯業系サイディング、間取りに関しても社内ルール以外はなしなどかなり我慢しなくてはいけないようです。湘南のような各家庭のこだわりが全く違う暮らしには正直フィットしないのかと思います。

坪単価は結局、住み手の暮らしへの拘りバロメータ

土地はあくまで立地によるもので価格は商品としてのもの、しかし建物に関しては住みての拘りで上下するものです。素敵な外構、木ばりの家、勾配天井や吹き抜けなどの特別な空間、こだわりの家具や趣味部屋など湘南の暮らしにマッチするには、暮らしの坪単価が関係してきます。高い土地を無理して購入し、坪単価が安い工務店を探すということは、自分の暮らしの拘りを下げることに直結することになります。つまりは立地はいいけど、間取りや家には不満がつきまとう。我々設計事務所も意味のない物資高騰の波を受けて苦労しておりますが、設計力を活かしてコストバランスを考えながら住みての拘りを実現するアイデアを提供する力をあることを改めて知って欲しいと思います。

皆様の今後の家づくりの参考になればと思います。

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