劇場版美しい彼エターナル、フォーエバー③
劇場版美しい彼エターナルを見た感想パート3です。
パート1はこちらhttps://note.com/cla591/n/ndc99cc3dbda7
パート2はこちらhttps://note.com/cla591/n/n5fc8211c251a
Out of the blue
頭に雷が落ちました。平良は清居に恋してなかったんですね。エターナルって平良が清居に恋してることを自覚する物語だったんですね。いやいやあんだけやることやってんのに恋してないって何言ってんのお前って?分かります。説明させてください。平良は清居のことを神様やキングだと思っていて、崇拝や信仰の対象である。もちろん神様なので特別だし好きだし美しい。一方恋は嫉妬もするし独占欲も湧く、自分の欲望に相手を巻き込むもの。平良は神様を自分の欲まみれにしようとは全く考えていない。無垢ゆえに自分の欲望に気づけない(公式が言うてくれとりますがな)。けど自分だけが清居の写真を撮りたいと思ったり、野口に嫉妬することで清居に対する欲=恋を自覚していく。よく考えると平良のモノローグとかセリフで恋してるってないですよね。映画のキャッチコピーも「何度だって俺はキミを探して何度だって恋をする。それが俺の永遠だ」って。書いてあるやーん!今更なんでこんな当たり前のこと言ってるんだろうと思ってたあの時の自分にセンブリ茶飲まして耳の真横でシンバル叩いてやりたい。え、これ周知の事実ですか。私だけ分かってなくて当たり前のことなんですかね。だったらこんな騒ぎ立ててすみません。自分が人を好きになる時に恋しかしたことがないので、まさか別次元で人を好きになって恋人になるというルートがあるとは思ってもみませんでした。しかし平良は自分の欲まみれにしたら清居が壊れたり、清居が清居でなくなってしまうって思ってるんですかね。清居はずっと強くて美しいから平良の欲も受け止めていなすよきっと。自分が他者に影響を与えられると思い込んでるところに肥大した自意識の塊を感じます。美しい彼を読む時にどうしても清居に感情移入してしまって、平良は変人の括りで理解したつもりになっていました。ここへ来て平良は私の理解の範疇を超えた存在であり、別の惑星に住む住人であることが本当の意味で理解できました。その平良と付き合う清居のすごさよ。
Blue Studio
いただきました、ひょっこり清居。青いカーテンからひょこっと出てくる清居、か~わ~い~い~。清居が出てきて「は?」って言えるのは桐谷だけだな、普通わーきゃーもんですよ。平良の服がダサダサでなくておしゃれだったのは、安奈は清居の彼氏って分かってるから彼氏として恥ずかしくないようにそうしたのかな。服の感じがS2で清居と選んだ服に似ててかっこよき。平良から話したいって聞けるなんて。あの惑星ヒラに住む、アルティメットネガティブマイワールド自己完結男の平良が地球に降り立ちましたよ!ハレルヤ!なんせ恋を自覚し始めてるからね!そりゃ自分から交信を試みるよね!青系のカーテンやオーナメントが天井から垂れていて全体的に青を印象付けるシーンでした。安奈と桐谷の再スタート、平良と清居の新しい関係性を物語の最初であるS1のテーマカラーの青で表現したのかなと。え、まじですか。酒井監督すごすぎません?色彩の魔術師と呼ばせてください。
Black Hira
Black Hira in your area! 安奈からの電話を受けて黒に染まっていくシーン、すごかったですね。平良が顔を上げて目が映る絵はブラボーとしか言いようがないです。影の演出もS1から引き続き、今回は怒りで影も原型とどめてなかったですね。そりゃ怒りもMAXになるよね、なんせ恋を自覚し始め←。ハリーポッターのデスイーター思い出すくらい怖かったです。予告の「清居、奏くんだよね?」を聞いた瞬間勝利を確信しましたがやはり私の耳は間違っていなかった。落合さんの変態役最強。映画全体を通してですが、言っても現実離れしたお話だし色んなことがポンポン起こって展開が移り変わっていく中で、演技がわざとらしいと違和感に捕らわれて置いてかれると思うんです。けど主役以外の方々の演技も素晴らしいから入り込んでいける。脇を固める皆さんのキャスティングへのこだわりも本当に素晴らしいです。平良の「あー!!」って言いながら設楽に向かう顔はただただもう狂気。平良強すぎ。家柄もいいし何か武道でも習ってたんですかね、と思うレベルで強い。清居が一生懸命呼び掛けてやっと我に返って「清居、、」って呼びながら駆け寄っていくところなんて最高に狂ってますよね。平良の清居⇔設楽に対する態度の往復が楽しかったです。平良の「うるせえ!行けよ!」も清居を守ろうとするあまり本来の自分に戻る雄感出ててきゅんです。清居もはっとした顔して平良の言うとおりにしちゃうのがきゅんです。
Red Bitter
この場面でこの曲以外ありえないというタイミングでBitterが流れてきて、かっこよすぎて体が痺れた。ライブだったら両手突き上げて叫んでた。「真っ赤な」てリボンでありバラであり血であり運命の糸であり平良の清居への情熱ですか、もう色彩の魔術師の前にひれ伏したい。S1で清居が被ったトマトジュースから真っ赤な雨降らす~って歌うロスさんも天才ですが、そこから赤を広げていく監督の秀逸さ。話変わりますが、S1とS2で清居目線と平良目線入れ替えて主題歌お願いするってアイデアがすごすぎて。ロスさんのS1の清居目線の主題歌は清居に最初に感じる冷たくて怖くて強くて美しい雰囲気にぴったり。S2ではあれ、なんか清居って普通で平良のほうがやばくね?というにじり寄ってくる不気味さや狂気にロスさんの曲がばっちりハマっててもうほんとに気持ちいいです。泣き叫ぶ清居は美しくなくて美しかったですね。清居が平良を失わなくてよかった。平良がいるから清居がより強く清居でいられる。平良がいるからより一層強く光を放つ星になれる。
続きます。
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