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余談ですけど|あれはこれ
こんにちは。
余談ですけど、私がクリーンランゲージを人に教え始めて、ちょうど一年になろうとしています。
「自分が何を理解できていないかを君が理解するのに、君がトレーニングを始めた後に一年はかかる。だから、できるだけ早く始めるのがいい」
ちょうど一年前の今頃、ジェームズ・ローリーが、私にそう言いました。トレーニングを始める前の準備を手伝ってもらっていた時のことです。
「君は、自分がトレーニングを始める準備が整ったことを、どうやって知るの?」と彼から問いかけられた質問に、ああでもない、こうでもないと私が言った言葉全てに「NO」が返ってきた後のことでした。笑
「やってみればわかる。だから、何が起きるか見てみよう」
そうやって、非常に、シンボリック・モデリングっぽいスタートで、私のトレーニング提供は始まりました。
この一年、私は受講者さんたちに、あることを試し観察していました。
翻訳に関わることです。
私の日本のクリーンランゲージ関係の知り合いに、語学が専門だった人はいませんでした。
それで、これは、ひとりで試していました。
ようは、私は、「クリーンランゲージやシンボリック・モデリングをどう説明すれば解りやすいのか?」を模索し続けていました。
これはクリーンランゲージに限ったことではありませんが、英語の方がわかりやすいんですね。
技法そのものは、ユニバーサルだけれど、それを使おうとする人がそれを理解するために必要な「言葉」は、必ずしもそのまま翻訳するのがわかりやすいとは言えないのは、まあ、よくあることです。
私がこれまでシンボリック・モデリングやクリーンランゲージの本を製本した状態で世に出そうとしてこなかったのは、修正や変更があることが、わかり切っていたからです。
あった方がいいなあ...でもなあ、で過ごしてきました。
ああ、自分になんといらいらした一年!笑
この一年、自分なりの言葉を試したり、改善したりしながら「やっとわかった」などという受講者さんたちの言葉やフィードバックを拾い続けてきました。
私が確立する必要があったのは、日本語でのクリーンランゲージやシンボリック・モデリングの共有モデルだったからです。
そして今朝ですね、私は、自分が最初から答えは持っていたことに気づきました。
日本語と英語の大きな違いを、私は最初から知っていました。
だって、英文科だったんだもの...
一般的に、コーチングやカウンセリング、コミュニケーション、心理の世界で英文科はなんら役に立つキャリアではありません。
しかし、この場合、役に立っていたことに気づきました。
英語と日本語の大きな違いは、その中心です。
英語は話し手が中心で、日本語は聞き手が中心です。
だから、日本語ではあんまり「私」や「あなた」を言いませんね。
相手が状況からそれが判断できる時は。
そして、つまり、このことが、クリーンランゲージの説明にも大きく関係するなと、私は気づいたのでした。
英語の説明は、話し手中心の言語を使う人が理解しやすいように書かれている、というそのことに。
そして、同時に、日本語で「私」を使うとき、その「私」は「I」とは違うということにも。
Youについては、「あなた」とはそもそも役割が異なるのは把握していました。
日本語には、Youにあたる言葉がありません。
そしたら、Iだって一緒やんか!に、同時に気づかないとは...!
さて。
話はそれるような、それないような。
私が少し気になっていたことがありました。
それは、ファシリテーターさんが、セッション練習した後に「自分(ファシリテーター)のモデル」について夢中になって話す傾向が存在することがあることです。
クライアントのモデルと自分のモデルを比べることで、自分を理解しようとする人が一定数いることに、私は気づきました。
技術の習得という意味では、また、セッションは相手のためにするものという意味では、その学習目的はなんであれ、相手のモデルに夢中になる方が話は早いです。
けれど、自分のモデルに夢中になるファシリテーターさんは珍しくないことに、私は気づきました。
性格と切り捨てるには、人数がいすぎました。
何がそうさせているのだろう?
自分の説明に何が足りないのだろう?
もしくは、私は何かニーズを見落としている?
そして、今朝、もしかして...に行きつきました。
テキストを一から作り直そう...と思いました。
今のテキストは、Metaphors in Mindというシンボリック・モデリング開発者が書いた著作を土台にしています。
日本語での翻訳が発売されていないので、許可をもらってそうしました。
もう一冊。
一から書いてみよう。
そうすることで、もっとわかりやすくできる...はず。
英語話者にはわかりにくくなるかもしれない。けれど、アジア圏の人には、私の説明の方がわかりやすいかもしれない。
なんとなく、そんなことを思いました。
そして、私は、自分がすでに試し始めていたことに気づきました。
ここで!笑
そして、マガジンの価格を変更する必要があることに気づきました。
本の価格にしなくちゃいけない。
あれは、本の下書きだ!と気づいたからです。
あれは、これ。
価格を変更しました。
テキスト本一冊くらいのお値段です。
実際にテキストにして出版ときは、割愛する内容が出てくると思いますので、多分、こちらの方がお得になるかと思います。
幸い、まだ、どなたも購入されていません。よかった!笑
そして、ここまで到達して、私は自分が何をしているかに気づきました。
普通は隠す開発過程を全部見せていってるんだな!ということに。
なぜって、その方がおもろいやんか。(関西人。笑)
開発過程には、物語があります。
私が権力者になりたいのであれば、私は隠すべきですが、私が最も手にしたいものは自由と平和なので、隠す必要はない、「裏側の物語」。
そして、また一つ、ジェームズが、最初に書いた言葉の後に告げた言葉を思い出しました。
「そして、君が一年かけて気づいたことを形にできるまでに、そこから二、三年かかる」
きっと彼らもそうだったのでしょう。シンボリック・モデリングで使う様々なフレーム(有名なのはPROモデル)は、彼らが教え始めて、そうして現場で起きたさまざまなことからの気づきで生まれたものです。もっというなら、シンボリック・モデリング自体がそうです。
余談の余談ですが、クリーンランゲージやシンボリック・モデリングをコーチングやカウンセリング、メンタリング、それからビジネスなどの中で使っても、支援者は、メタファーを使う部分のセッションが終わった後に自分の意見を述べることができます。そこで提案や課題を提供します。
さて、つまり今から二、三年。
マガジンの説明には一年と書きましたが、二、三年かかるかもしれないってことだと思うので、説明を訂正せねば。
二、三年お待ちいただいて、本をご購入いただくのでもいいですが、多分、ブログの方がかしこまっておらずおもろいんちゃうかな・・・とは思います。
半年くらい待って、続いていたらご購入!が安全でいいかもしれません。笑
では、また。
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