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#002 変化が起きるタイミング|変化②|ワンポイント講座

こんにちは。

さて、本日も引き続き、シンボリック・モデリングの醍醐味でもある変化に注目してみたいと思います。

シンボリック・モデリングでは、
変化そのものは、
ファシリテーションの副産物として
しか捉えていません。

シンボリック・モデリングはチェンジ・ワーク(変化のためのワーク)であるに関わらず、セッション中に変化が起きることも目指してはおりません。

重きを置いているのは、自然に変化できるような準備を、その人(クライアント)自身が整えていくのを手助けすること」です。

大事に考えているのはセッション後。
そこが、クライアントにとっては大事なわけですね。
その人が生きる現実の世界です。
その人の望みも、問題も、変えたいものも、そこにあります。

その準備がセッション中に整うか、それとも、セッションで手に入れたリソースや望む結果(アウトカム)のランドスケープが影響して、セッション後の現実の中で変化が始まるかは、その人次第。

シンボリック・モデリングのファシリテーションでは、クライアントを変化に誘導しませんので、無理やり、セッション中に変化が起きるかもしれないし、起きないかもしれない。けれど、変化は起きる時には起こります。

そんな誘導しない「変化」をファシリテーションする時に必要になってくるスキルは、「観察力」!つまり、変化に気づけるスキルです。
観察力をアップ!して、変化に気づけるようになるために、一つ前では変化の種類を学習しました。

変化を誘導しないんでしょう?
変化は自然に起きるんでしょう?
そんなら、別に気づかんでもええんちゃう?

それも一理あります。
でも、ファシリテーターは変化に気づく必要があります。

変化に気づかなくちゃいけないその理由1

一つは、クライアントは自分で「あ!今、私、変化した!」と気づいたりしないからです。

理由は起きる変化が、クライアントにとってはあまりに自然な変化すぎるからです。人は違和感がないと気づきません。

そして、違和感がないからこそ、シンボリック・モデリングで起きる変化は持続性が高いと言われています。

________

これは実話ですが、あるクライアントさんから突然メールを頂いたことがあります。クリーンランゲージやシンボリック・モデリングのことは何もご存知ない方でした。

「最近、気が付いたんですけど、自分が変わっていたんです。よく考えたらそれって、セッションの中で起きたことと同じだったなって。で、私が変わったのはセッションの後すぐだった気がするんですけど、今、それに気がつきました」

なんと、それは、セッションをしてから5年も後のことでした!
5年後に初めて、過去を振り返って今と比べて気が付いたと、まあ、そういうことなのですが、びっくりしました。
クライアントさんも、私も。笑

変化に気づくためには、変化の前と後を比べて、その違いを見分ける必要があります。

クライアントが自分でこれをするのは、少なくともセッション中には無理です。そんな余裕はありません。それに気づくのは、ファシリテーターの仕事です。

そして、ファシリテーターにはもう一つ重要な仕事があるため、気づく必要があるのです。

変化が起きたらそれを成熟させる!


というわけで、本題です。
今日は、変化のファシリテーションにもう一つ、大事な要素。
「タイミング」について学習します。

「いつ」「どのタイミングで」変化は起きるのか?

そこにフォーカスしてみたいと思います。


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