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情報中心・オープンソース | クリーンランゲージの特徴 | 余談ですけど
こんにちは。
余談ですけど...
本日は、クリーンランゲージの特徴をいくつか。
クリーンランゲージのいいところは、それが、「オープンソース」なことです。
なぜそれがいいかと言えば、オープンソースだから、それを土台に新しい技法やなんかを誰の許可も得ずに開発できるということなんですね。
プログラミングの世界でよくある感じのことを、心の分野でやってのけた、それも1980年代から!のデイビッド・グローブの先見の目には驚くばかりでございます。
いまや、開発者も予想しなかっただろうさまざまな分野でクリーンランゲージは使われています。
そんなクリーンランゲージ。
私の考えでは、クリーンランゲージを使うときに、厳格に守ろうとする必要があることは、それが「情報中心」で使用される必要があるということです。
それを理解していることは、質問を暗記していることよりずっと大事。
クリーンランゲージを、他の大多数のコミュニケーション技法と同じように「人中心(パーソンセンター)」で使用しようとしたなら、おかしなことがおきます。
なぜなら、クリーンランゲージには「クリーン」というメタファー的な概念と、それに伴う原則があるからです。
この「クリーン」を人中心にするとき、非常におかしな文章が成立します。
「あの人はクリーンだ」
政治家のウワサ話?
...ならば、話は成立します。
好きに言いましょう。
税金を払っております!笑
このクリーンは、その政治家のお金周りや女性男性関係、後ろ暗い何かを持っていないという意味の喩えでしょう。
こういう喩えをメタファーといいます。
しかし、クリーンランゲージで扱う話は、人の心や体。
「あの人はクリーンだ」
どうやって確認しますか?
人の心や体、内側に広がる世界の中を。
それを推測しない、決めつけない、思い込まない、批判しないというのがクリーンなスタンスで、その理由は、そもそも、「そんなの誰にもわからないから!」です。
私は他人の心の中を見通せます!という方には先に謝ります。いるかもしれない。
さて、話を戻して。
「あの人はクリーンだ」
これは、クリーンランゲージのテストがあったら、書いたら不正解の文章です。
口にすると、「ああ、あんまり理解できてないな」と一発でばれますから、クリーンランゲージのことに詳しいふりをする時は(あるのかそんな時…)、ご注意を!
知らんけど。笑
それで、まあ、情報中心。
「あの人が言ったことはクリーンだ」
「あの人の行動はクリーンだ」
「それ」という代名詞で表現できることは、クリーンかクリーンじゃないかに分別できます。
それ、は、情報だからです。
ただし、「私の考えでは」「私の経験では」「私は...だと思う」など、それが自分の考えだとはっきりさせた上で。
でなきゃ、決めつけになります。
また、情報中心なので、話を聞く時の立ち位置が変わります。
私がたまに、クリーンランゲージでは共感は重視しないとか使わないとか書くのは、情報中心だからです。
注目しているのが、情報を持つ本体(人)ではなく、表現されたもの(情報)だからです。
そしてこちらも、表現されたものに対して、中立的な立場で質問を問いかけます。
情報を間において、コミュニケーションするわけですね。
しかも、情報そのものには、こちらはタッチしない。
これを介入しない、と言います。
なぜなら、その情報は、相手の心そのものだと考えるから。
そして、相手が必ず自分でなんとかできると信じるから。
まあようは、クリーンランゲージは、誰かをサポートするときの話です。
日常、クリーンでいようとする必要もなければ、思いこみや決めつけは、悪なわけでもありません。
「あんたはおばちゃんか!」「そりゃコーンフレークやな」などの、漫才のボケやつっこみフレーズの多くは、思いこみや決めつけが生み出した笑いです。
私は、漫才をこよなく愛していますので、この世から思い込みと決めつけが滅亡しないことを望みます。
なんでもかんでも、傷ついた人をベースに考えるとおかしなことになります。
最後に、クリーンランゲージの特徴をもう一つ。
クリーンランゲージは、傷ついた人の心も、傷ついていない人の心も、同じように、リソースに満ちた心として扱います。
その人の状態でやり方を変えません。
なぜって、その人の本当の状態など見ただけではわからないから。
誰にでも、最初に問いかけるのは願いや望み。
まあ、よく、戦争のPTSDに苦しむ人に、願いを問いかけたもんやなと、私は、それが一番、デイビッド・グローブへの敬意を抱く部分かもしれません。
最初の一回、口にするのに、勇気が必要だったと思うんですよね。
では、また。
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