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関西弁のクリーンランゲージの質問
こんにちは。
この記事は、関西ローカルなクリーンランゲージについてです。
本日の記事は、私の出身地のえこひいき記事です。
関西地域で生まれ育った方には、クリーンランゲージはおすすめです。
(誰にでもおすすめですが、今日はえこひいき記事なので)
多くの方が、子供の頃から親しんだ世界がメタファーの世界だからです。
メタファーの持つある特徴に、関西地域の方は慣れ親しんでいる人が多いです。
メタファーが持つある特徴。
ユーモアです。
誰のメタファーの世界にも、大なり小なりユーモアがあると言われています。
クリーンランゲージを使うファシリテーションで、概念ではなく、メタファーで話を進める理由のひとつは、そこにユーモアがあるからと、クリーンランゲージを作ったデイビッド・グローブは語っていたと聞いたことがあります。
聞いた話では、彼もまた、ユーモアに満ちた人だったようです。
さて、実際、関西地域をバックボーンに持つ人たちがクライアントのとき、実にイキイキとした表現をします。
ためらいなく。
話を膨らませるのも上手な方が多いように見受けます。
子供の頃から好き嫌いに関わらず、(関西の人が全員、お笑いが好きなわけではない)そばにあった世界。
お笑いの世界です。
お笑いは、メタファーだらけの世界です。
「あんたはおばちゃんか!」
「おっさん」
「知らんけど」
(主には、今自分が言ったことは適当なので、言葉に責任は持たないし、適当に聞き流しておいてくださいという概念を持つメタファー。ほとんどの場合、にやりとした笑いの表情を伴う。私も含め関西の人たちが多用します)
「知らんがな」
(勝手にすればいい、自分は興味がない、何を言っているか意味がわからないなど、文脈によって意味を変える表現。呆れているニュアンスを含むことが多い。本当に知らないわけではない)
その他、いくらでも。
というわけで、関西弁のクリーンランゲージの質問一覧です。
「そして」は口がこそばゆい人は、こちらをご利用ください。
関西弁はリズムが作りやすいので、クライアントが生まれ育ちが関西だと明らかな場合は、こちらの方が反応がいい時もあります。
(メタファーは、記憶と経験から作られるからです)
.......
関西弁バージョン
クリーンランゲージの基本の質問一覧
最初の質問
*ほんなら(ほんで)、あなたは何が起きたらええん?
*ほんなら(ほんで)、あなたは何が起きてくれたらええのん?
特徴
*ほんなら(ほんで)、Xについて、他に何かある?
*ほんなら(ほんで)、それって/そのXって、どんなXなん/なんやろう?
場所
*ほんなら(ほんで)、そのXは、どこに/どのへんにあるん?
名前/形
*ほんで、そのX、何に似てんのん?
*ほんなら、そのXは、何みたい?
関係性
*ほんで、Xのとき、Yには何が起きるん?
時間
進める
*ほんなら、次に何が起きるん?
*ほんで、そのな、あとに/あとでな、(その後に)何が起きるん?
戻す
*ほんなら、そのな、ちょい前、(その直前に)何が起きるん?
ほんならとほんでは混ぜて使うとリズムが作りやすいです。
関西弁は抑揚を作りやすいので、英語に近い状態で再現できます。
お試しを。
ただし、これは、ネイティブ関西弁のファシリテーターさんだけにおすすめします。
あなたが生まれ育った地域の方言でクリーンランゲージの質問を使ってみてください。
きっと、のびのび質問できる自分に気づきます。
これはまた、英語が堪能ではないのに、英語で学習した私だから気づけたことでもあるかもしれません。
生まれ育った地域の言葉(日本語)は、のびのび発音できる。
クリーンランゲージの質問を口にするファシリテーターさんがぎこちないことがあるのは、それが標準語だからというのもあるかもしれません。
質問以前に、「そして」の発音に慣れない。
トレーニングやワークショップでは、全員が共通して理解できる言葉を選びます。
だから、標準語の質問を教えます。
けれど、実際の運用の場所では、相手と自分が同じ方言ならば、方言でやる方が、より効果が高いこともあるかもしれません。
私の経験では、そしての部分を、方言に変えるだけでも効果は変わります。
クリーンランゲージでは、言葉のリズムやトーンが大事だからです。
いつか、日本語の方言がずらりと並んだ質問リストを、イギリスのクリーンランゲージのサイトに提出したいというのが、私の夢のひとつです。
日本語の表現の豊かさや多様さを、世界に発信したい。
日本語は、私が大好きな言語だからです。
私のリソースのひとつです。
おおらかさとユーモアに満ちた関西弁も!
では、また。
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