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ワンポイント・メモ | 声 | 初心者〜中級者向け
こんにちは。
クリーン実験室のトレーナー、石井ゆかりです。
本日は、初心者から中級者向けのワンポイントをお送りします。
なんだか相手がセッションにのってこないなあ...というとき、もしかしたら理由のひとつになっているかもしれないことについてです。
質問がうまくいってないのかな…と、どうしても自分の目のつけどころに意識が言ってしまいがち。ノートとにらめっこになる、経験が浅いファシリテーターさんをたまにお見かけします。
でも、理由はあなたの頭の中にあるではなく、あなたが外側に発しているものの場合もあるかもしれません。
さて、なんでしょう?
それは、声。
声の使い方です。
私が先日、方言のクリーンランゲージの質問についてご紹介した理由もここにあります。
声は、クリーンランゲージの質問を使ってコミュニケーションをする際に、非常にポイントが高いのです。
日常で使用するときは、さほど影響しませんが、もしもあなたが、コーチングやカウンセリング、セラピーやなんらかの類の場面でクリーンランゲージの質問を使おうとしているなら、非常に大きな要素になります。
例えていうなら、声がしている役割は、カフェやドラマで流れるBGMの役割と似ているかもしれません。
あなたの声は、そのセッションのムードを手助けします。
私が、クライアントが方言を使うときは、もしもファシリテーターも同じ方言を使う人なのであれば、方言のイントネーションの方が効果が高いのではないかと考える理由もこれに関係します。
漫才みたいなランドスケープがそこに展開してるなら、合いの手(質問)も関西弁のイントネーションの方が、クライアントの世界の邪魔にならないのではないだろうか?というのが、最初の発想でした。
これは知識としてももちろんあるのですが、私の経験からも、ファシリテーターの声の使い方で、クライアントの反応は明らかに変わります。
経験が浅いファシリテーターさんは、クライアントの話を聞き取るだけでいっぱいで、声には意識が向きにくいです。
ぶっちゃけそんな余裕はない!多分。
(ゆっくりいきましょう!)
クリーンランゲージを使ったコミュニケーションは、「話をよく聞くこと」から始まりますので、これはもう仕方がありません。
しかも、そのとき要求されるのは、特にシンボリック・モデリングは、「いつも話を聞く時とは異なるポイントに耳を傾ける話の聞き方」です。
自分の当たり前が通用しない話の聞き方に慣れるのに、ある程度は時間がかかりますね。
「新しいやり方」を覚えるのは、「新しい考え方」を覚えて記憶するだけなのとは訳が違います。
やり方、は、体で覚える必要があり、これには、その人がどれくらい練習するかにもよりますが、かかる期間はともかく多少時間がかかります。
そして、あなたが、クライアントの話を聞いた後に何が起きますか?
声、は、話を聞いたその次、あなたが声を発する場面に関係します。
だから、クライアントの話を聞く新しいやり方、新しい目のつけどころ(注意)に少し慣れてきたら、クライアントと自分の声を意識してみていただきたいと思います。
ポイントは…
声のトーン
話すスピード
アクセントをおいて、強調しているところ
息継ぎの場所
「私は平凡」「自分は特別な何かはない」と語るクライアントが平凡だったり、特別ではなかったことなどない!みんな特別!なことは、クリーンランゲージの質問が飛び交う場所に少しでも身をおいたことがある方ならばご存知なことでしょう。
クライアントが話す内容もみな個性的なら、同じように、話し方や声の出し方も、人それぞれにかなり違いがあります。
つまり、ファシリテーターのあなたも、個性豊かな話し方をします。
それは、頭の中の考え方と同じく、あなた個人の世界です。
やりようによっては、あなたの声は、クライアントに役立つBGMにもなれば、思考にふけっている時に目の前に停まってしまった選挙演説カー並にムードを壊す存在にもなりえます。
あなた次第で、あなたの声は、クライアントのその場のリソースにもプロブレムにもなりえます。
また、クライアントが「ここが大事なポイントなんだ!」と、声や息遣いで教えてくれることも多いです。
(最初の頃、私が何を言っているか意味がほぼ100%わからない英語話者のクライアントのセッションができたのは、クライアントの声と音を記憶したからです。意味はわからなくても、大事なことは声で見分けがついたのです)
相手にとって、大事なものを繰り返すとき、そこに質問するときは、どうすればいいのでしょう?
相手と同じように、相手のやり方で、あなたもそれを大事に扱う必要があります。
相手が声で表現しているように。
相手の息遣いのように。
相手のスピードで。
それだけで、クライアントの反応はまるで変わります。
より日常的なシチュエーションで質問を使用してコミュニケーションするときは、スピードやリズムに、少しだけ、気をつけてみてください。
誰にも、その人が思考しやすいスピードやリズムがあり、語るスピードやリズムからある程度はそれは推測できます。
日常のシチュエーションで、声を合わせすぎると、相手が「は?」となります。
お気をつけを。
まずは、ここから、声の使い方を練習してみましょう。
実はもう一つ、声の使い方にはポイントがあります。
私が、クリーンランゲージを使うファシリテーションは三重奏だと感じる理由もそれが理由なのですが、こちらはまた日をあらためて。
まずは、クライアントの声に寄り添ってみましょう。
誰もがこの世にたったひとつの楽器のようです。
では、また。
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