(3)シンボリック・モデリングって何ですか?part.1
こんにちは。
さて、今回は、シンボリック・モデリングとは何なのか?です。
言葉の説明続きで、なかなか中身に入っていけませんが、こちらは、最初に知っておく方がおすすめ!なので、中身を知りたい人にはまどろっこしいかもしれませんが、こちらを先に説明してしまいます。
なぜなら、途中で、クリーンランゲージとシンボリック・モデリングの関係で、頭がごっちゃになること間違いないからです。(私はごっちゃになって、どう言うこと???となった人です。笑)
と言うわけで、早く中身を教えてよ!と言う方も、急がば回れで、お付き合いくださいね。
さて、では、こちらの説明も、翻訳から始めます。
まずは、どうやってシンボリック・モデリングが誕生したのか?
(太字になっているところは、私が自分ならここに赤線を引くというところを太字にしています。)
驚異的な結果とは何かと言うと、別の言葉でデイビッド・グローヴは「魔法のようなことをやっていた」と表現していた人がいました。言葉を使って、人の心に魔法をかける。「アラジンの魔法のランプから飛び出した妖精」と彼のことを表現している文章も見たことがあります。
いわば、みんなも魔法が使えるように、尚且つ、人にその魔法を教えられるように、とも言い換えることができるかもしれません。
ま、もちろん、デイビッドがしたことも、ジェームズとペニーが生み出したものも、魔法ではありません。
けれど、私は、ジェームズとペニーがしているセッションを見たり、その後起きることを体験するたびに、いまだに「魔法か?!」と何度でも驚きます。
さて、上の翻訳の中の、クリーンランゲージとシンボリック・モデリングの関係を、図にまとめるとこんな感じ。
NLP(神経言語プログラミング)は、耳にしたことがある方、勉強したよと言う方もいらっしゃるかもしれません。"NLP"で検索をかけていただくと、詳しい話が登場しますが、コーチングの技法です。
さて、では、続きましては、シンボリック・モデリングの定義です。そして、なぜ、シンボリック・モデリングという名前なのか。
では、翻訳に戻ります。
新しい言葉が登場しました。
メタファー、シンボル、モデル、マッピング。
この辺りの言葉の意味は、NLPの用語になります。一部、細かい定義が異なるところもあります。こちらでも、説明する予定にしています。
しかし、早く!と言う方がおられたら、ググっていただくと、比較的簡単に言葉の意味にはたどり着けますので、もし、わからない!と言う方がおられたら検索してみてください。
特に重要な言葉は、メタファーとシンボル。
どうやって、メタファーやシンボルが出来上がるか?は、クリーンランゲージの”クリーン”とも大きく関係してきます。
今日は、ザクっと説明してしまうと、メタファーは、その人が何かを喩えているストーリー。シンボルは、その中に登場する名詞。
例えば。誰かが、自分の可能性を模索している話をこんな風に語ったりします。
「自分の目の前に、光がさしていてね、8つのドアが広がっている感じがするんだよね。ドアの向こうには何があるか興味があるけど、ドアの数が多すぎて選べないんだよね。どれもいい感じがするんだけど。」と誰かが言ったとします。
↑こんな感じでしょうか。
この時、「自分の目の前に、光がさしていてね、8つのドアが広がっている感じがするんだよね。ドアの向こうには何があるか興味があるけど、ドアの数が多すぎて選べないんだよね。どれもいい感じがするんだけど。」
これは、全てメタファーです。
もしも、この人の目の前に、本当に8つのドアがないならば、です。
この人は自分の心の中の物語を例え話で語っています。これが、メタファー。
日常的にも、誰でも感情や状況を表す時に、普通に使用しています。
シンボルは、この「」の中にある名詞です。
メタファー、つまり、ストーリーの中にある名詞。
自分、目の前、光、8つのドア、感じ、向こう、何、興味、数、そんなところでしょうか。
ちなみに、もう一つ、このイラスト全体のことをメタファーランドスケープといいます。その人の世界観全体を表しているものです。
シンボリック・モデリングでは、この人の可能性の模索を、この光や8つのドアやと言ったシンボルを使って、探求し、メタファーランドスケープを作り上げていきます。
どういう仕組みでドアが開き、どういう仕組みで、この人は一番いいものを選ぶことができ、また、なぜ、ドアは8つあり、光はどこからやってきて・・・などと探っていくのです。
そうするうちに、面白いことに、今はまだ吹いていない風も吹いてきてみたり、ドアの数が変わったり、この人は、ドアの向こうに移動したりというようなことが起きます。
びっくりしますが、本当に起きます。
そして、さらに、絵は二次元ではなく、頭の中で3D動画のように動き始め、そして、イメージの中で行われたはずのそれらが、何と、現実にも影響するのです。
今の感覚でいくならば、バーチャルリアリティが一番近いかもしれませんね。
その人自身の言葉で紡がれるバーチャルリアリティ。
そして、その生み出したバーチャルリアリティが、現実世界を動かしていく。
そんな感じかもしれません。
この時、イメージの中でうまくいく仕組みを作ることをモデル化するといい、その仕組みがうまくいくように、どこにドアをおいて、どこから光をさして、と絵の中のシンボルを、頭の中のイメージに上手に配置していくことをマッピングと言います。
なぜ、これをやるかというと、再現できるように、です。
すごくうまくいくイメージを描いてみました!で終わりではないのです。
自分がクライアント(質問される側)の時、クリーンランゲージ&シンボリック・モデリングは、本当にただのイメージ遊びみたいな感覚なのですが、この7年、おそらく、日本で一番、クリーンランゲージ&シンボリック・モデリングのセッションを受けた人が私だと思われるのですが、その一度も、それがただのイメージ遊びだったことはありません。
イメージは、現実の日常の中を生きる時に、同じように再現されます。
まあ、びっくりなくらい。
そして、一度、イメージの中でうまくいくように仕組みが作ってあるので、現実がスムーズに動かせることが、私がこの技法が好きな理由の一つでもあります。
そして、この作業は、一度始めたら、たとえ、その会話が終了しても、現実と絡み合いながら、その人の中で延々と勝手に続くので、シンボリック・モデリングはプロセスなのです。
具体的には、どうやるの?というのは、もう少し先に置いておきまして、今はこんなところです。
さて、次回は、もう一度、説明的な回です。
これを最初にやらんかい!(普通はそれを最初にやる)という内容をお届けします。
次回は、クリーンって何?です。
では、また。
____________________________________
シンボリック・モデリングの始まりと技法の全部が書いてある本はこちら↓
(英語のみ)
この記事内の翻訳部分の方が著者のクリーンランゲージ&シンボリック・モデリングの本です↓
クリーン実験室のホームページはこちらから
(クリーンランゲージ関係の翻訳記事、学習サポートなど)