
#000 「変化」が大事なその理由|ワンポイント講座
こんにちは。
先日から、ワンポイント講座では「変化」という、ど真ん中のテーマを取り上げ始めました。
シンボリック・モデリングの奥底に流れるメインテーマの一つは「変化」です。そのため、技法の中には、「チェンジ・ワーク」という変化のためのプロセスが組み込まれています。
メインテーマはワンポイントなのか・・・?
それはさておき。
本日、こちらでは、なぜ、そんな「ど真ん中のテーマ」をワンポイント講座で取り扱うことにしたのかをお話ししてみたいと思います。
まずは変化の立ち位置を少しご説明すると・・・

シンボリック・モデリングでは、変化そのものは、ファシリテーションの副産物です。
重きを置いているのは、「その人が自然に変化できるようなコンディションを整えるのを手助けすること」です。そして、セッション中に変化が起きることも目指してはおりません。
大事に考えているのは「セッション後」
実際のところ、そこが、クライアントにとっては大事なわけですね。
その人が生きる現実の世界です。
その人の望みも、問題も、変えたいものも、そこにあります。
💡シンボリック・モデリングのファシリテーターがしていること
クライアントがお土産として・・・
➕望んでいる世界を作っていくのに必要なリソース
➕前には持っていなかった豊かに実ったリソース
➕新しい生まれたリソース
➕眠っていた知恵とのつながり ➕ それが使える状態
そういうものを「体にくっつけて(身体化して)」お持ち帰りいただけるよう、クライアントが自分でセッション中にそういうものを見つけたり、気づいたり、集めたりしていくのをサポートすることです。
足し算の技法なので!
クライアントのセッション後には、ファシリテーターは介入できません。
変化を起こすことを目指してはいない、目指してはいないけど・・・準備が整えば、変化は起きてしまう!という類のものです。
そして、この場合、ファシリテーターに変化に対応する準備ができているかどうかは、クライアントの準備が整うかどうかとは、ま〜ったく関係ないのです。
だから、今日、経験歴2日くらいのファシリテーターさんのセッションでも、変化は起きてしまう!というようなことも稀にですが実際にあります。
変化は起きてしまう!
でも、2日目のファシリテーターはそれに対応できない!(ほとんどの場合)
なぜなら、起きた変化に気づけないから。
(思っている変化と、この変化は違うから)
というわけで、変化は確実に知識をつけておく必要があるパーツです。
早いうちに知っておいた方がいいですが、基礎コースでは確実に話す時間がないパートです。
でも、いつ何時、変化に出会うかもしれない。
そして、なぜ、クライアントは勝手に変化するのに、それでもファシリテーターがそこに気づかなければいけないかというと・・・・
「変化を成熟させる」のを手伝う
という大きな仕事が残っているからです。
むしろ、セッションはここに時間を取りたい、本当は。
かのデイビッド・グローブ(*)は、セッションの三分の二の時間は、変化を成熟させることにお使いになっておられたとか、おられなかったとか・・・。
(*)クリーンランゲージの開発者
変化後は、変化前とファシリテーションのやり方が変わります。
だから、変化に気づく必要があります。
というわけで、変化に気づき、変化をファシリテーションする方法についてお話ししてみます。
「クライアントが変化しないんです」「変化を見たことがない」から脱却したい方もぜひ、ご一読を!
多分、見たことがあるのに、あなたがそれを変化だと認識しなかっただけだと思います。
読めばわかります。
そして、気づいたら、変化の成熟にチャレンジしてみてください。
あなたがクリーンランゲージ歴2日目のファシリテーターさんでも。
ぜひ。
いいなと思ったら応援しよう!
