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(2)クリーンランゲージって何ですか?

このシリーズについてはこちら・・・はじめに
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一つ前はこちら・・・(1)シンボリック・モデリングについてザクっと説明してみよう。

こんにちは。

さて、まだ第二回にも関わらず、あ!これ、私の説明だけでは無理!と即座に諦め、「助けてください!」と師匠の一人にメールした私です(笑)
わからんことがあったら聞きなはれというサポートしてもらえる体制だけは整えましたので、安心して続けましょう!

日本語で使う場合のコツとか、日常のアレンジは自分でも説明できる(し、自分でやらなきゃやってもらえない)ですけれども、基本のところは、もう、助けてもらうことにしました。

その方がわかりやすい!というわけで、わかりやすさを優先します。
翻訳していた時間、ちょっとアップが遅れました。すみません。

というわけで、本日は、Clean Learningより翻訳許可をいただきまして、クリーンランゲージについてご紹介します!

では、早速まいりましょう!

文章中、太文字になっているところは、ここがポイント!と私が思うところです。
テキストだったら、赤線を引っ張る感じの部分ですね。

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クリーンランゲージって何ですか?

クリーンランゲージは、心理療法家のデイビッド・グローヴによって開発されたシンプルな質問セットです。

それらの質問は、その人自身の経験のある観点に注意を向けるために、その人自身の言葉と一緒に使用されます。適切な文脈の中で、これらの質問を尋ねると、興味深い新しい視点や新しい可能性の認識がもたらされることがよくあります。

そしてそれから、もし、その新しい可能性が、クリーンランゲージを用いて尋ねられたとしたら、その結果は、とても深いものとなりうるでしょう。

クリーンな質問は、いつもと違う視点から自分の経験を検討してみませんかと、人々を誘います。そして、人々は、しばしば、新しいものや自分の経験について力強く有益な考えを生み出す自分の才能に驚きます。


クリーンランゲージは、コーチングやセラピー、ビジネス、ヘルスケア、教育といった様々な領域で使用されています。

デイビッドは、人が自分の経験を語る時に自然に使っているメタファーに注目することは有益だと気がつきました。

一般的に、メタファーは無意識レベルで作用しています。そして、メタファーに注意を向けることによって、人はより深く具現化されたレベルの経験に近づくことができます。例えば、思考構造や、人生を動かしているパターン、その人の真実などにです。



クリーンな質問で尋ね、クライアント本人が発した言葉を使い、メタファーを使って探究するのは、クリーンファシリテーター(*)が持続的な変化の条件を整えるためにできることの本当に一部にすぎません。

(*)クリーンファシリテーター・・・クリーンな質問を使って質問する人のこと。

ではここで、短いクリーンランゲージのセッションの導入部の例をご紹介しましょう。(*一部、日本文化に合わせて意訳しています)

コーチ1:そして、あなたは何が起きればいいのでしょう?

クライアント1:仕事で何件か、ご飯の元になる、もっと大きい契約を取りたいんです。
生活基盤を整えて、それから、お金を稼いで、それから身の安全も確保したいし、収入を得たいんです。定期収入を得る快適さと、それから安心が欲しいんです。

コーチ2:そして、もっと大きい契約、そして、ご飯の元、そして、生活基盤、お金、そして、身の安全、そして、定期収入、安心。そして、”安心”の時、安心について他に何かありますか?

クライアント2:そこには尊敬もあります。成功する何かが、私を尊敬してくれるみたいな。

コーチ3:そして、成功する何かが、あなたを尊敬してくれる。そして、その尊敬は、どんな尊敬ですか?


クライアント3:私の2人の子供たちからの尊敬ですね。子供たちは、22歳と12歳です。子供たちは、私をロールモデルとして見ています。その尊敬は、家族からの尊敬です。私は正しいことをしてきたという内側の感情かな。




コーチ4:そして、安心とあなたの2人の子供たちからの尊敬、そして、あなたは正しいことをしてきたという内側の感情。そして、私は正しいことをしてきたという内側の感情という時、その内側の感情はどのあたりにありますか?


クライアント4:内側ですね。(喉から下がっていくジェスチャーをしながら)私の中心に。


コーチ5:そして、内側、で、(クライアントがジェスチャーで指していた場所を指差しながら)あなたの中心。そして、中心の時、それはどんな中心ですか?


クライアント5:チューブ、金属製のチューブ、キラキラしてる金属製のチューブ。


コーチ6:で、輝いている金属製のチューブ、そして、そのチューブについて他に何かありますか?


クライアント6:中は空洞で、キラキラしてる。銀色ですね。


コーチ7:そして中は空洞、そして、キラキラした金属製で銀色のチューブ、そして、そのチューブについて他に何かありますか?


クライアント7:滑らかで綺麗で新しいです。固いですね。


コーチ8:そして、それが固い時、その固いについて他に何かありますか?


クライアント8:固いは、私を真っ直ぐに立たせる基盤ですね。正しいことをしなさいという感じの存在の静けさがあります。奇妙ですねえ。先に正しいことをしなくちゃいけないと思ってましたけど、逆です。もうちょっと真っ直ぐに立って、それから行動する。


コーチ9:そして、もうちょっと真っ直ぐに立って、それから行動する。そして、正しいことをする。そして、その正しいことは、どんなことですか?


クライアント9:自分の面倒をみる。エクササイズする。健康でいること。家や車を綺麗にキープする。ゴミを溜めない。規則正しい生活。早起きする。身近なことをする。そういったことをほったらかさないこと。チューブを綺麗でキラキラに保つこと。


お気づきになりましたか?
9個の質問をしていますが、その内

・4回・・・「・・・について他に何かありますか?」
・3回・・・「その・・・は、どんな・・・ですか?」
・1回・・・「あなたは何が起きればいいのでしょう?」
・1回・・・「・・・はどのあたりですか?」

この4つは、クリーンランゲージで最もよく使用され、また重要な質問です。そして、重要だけれども、とてもシンプルです。これらの質問をクライアント自身が発した言葉と一緒に使うことで、これらの質問はとてもパワフルになるのです



また、現在、クライアントが、求めているのはどういう尊敬なのかと、「正しいことをしてきたという内側の感情」について、(セッションの最初よりも)より理解していることにお気づきになりましたか?
クライアントはまた、自分が想像していたのとは逆で、内側の感情が先にあり、それから正しいことをするということにも気づきました。

このセッションの終わり、クライアントは行動計画を立て、そして「今、私には、これが起きるという信頼と信念があります。セッションにやってきた時は、以前は持っていたと思っていましたが、でも今は全く違います。本当です。」と宣言していました。

(c) Marian Way(マリアン・ウェイ) and Caitlin Walker(ケイトリン・ウォーカー), https://cleanlearning.co.uk, translated with permission

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以上になります。
部分的に使う場合も多々あるので、そちらは、また日本語アレンジでゆっくりご紹介できたらと思います。

ひとまず最初に、原則的な部分をご紹介してしまいます。

次回は、シンボリック・モデリングって何ですか?、そして、いよいよクリーンって何ですか?と続きます。

では、また。


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