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軽自動車で本州一周した話

家にいるのが嫌になった。どこまでも落ち込んでしまうから

はじめまして。山本(ちょこれ)です。
note一発目は軽自動車で本州一周ロードトリップをしたよ、という話。
何かを伝えたいというより、未来の自分へ向けた日記のようなものです。よしなに


本題へ入る前に少し自分語りを。
僕は札幌出身千葉在住の30歳フリーランスおじさん。
趣味はサッカーの応援と音楽で、サッカーはJ1「北海道コンサドーレ札幌」、千葉県2部「習志野シティFC」を応援しています。

011幕を掲げる僕。どこ見とんねん

音楽は聴くのも作るのも好きで、今は(ほぼ)音楽でご飯を食べています。
母親の影響で幼い頃からGLAYが大好きで、他にもうるせ~~ものからkawaii系まで割と何でも聴きます。おすすめのアーティストがいたら教えてください!笑

実は全然弾けない


旅に至った経緯

さて、本題。
今年の5月で30歳になり、節目の年に何か面白いことをしたいなぁ、と漠然と考えていました。
そんな折、プライベートでキツいことが重なりまして。ざっくり言うと現実逃避がしたくなったんですよね。
自宅にいてもただただメンタルをぶち壊される日々。だったら丁度良いじゃん、とかねてから考えていた本州一周の旅にこのタイミングで出ることにしました

旅先でも最低限の仕事が出来る用意と着替え、そしてぬいぐるみをいくつか狭い車に詰め込んで自宅のある千葉市を出発。旅は早くて2週間、長くて1か月くらいかかるかな、と考えていました

旅の感想を先に言ってしまえば途中何度も帰りたくなったし、無事に帰宅した今も特別な達成感は無く、ただただ思考と車を走らせた旅でした。
きっと、それで良かったんだと思う。何かを変えたいと思っていた一方で、旅したところで何ら変わることは無いとも思っていた。
ただ、自宅から物理的に長時間離れることによって視界がクリアになったこと。自分の弱さと少し強いところを認識出来たこと。一度やる、と決めたことをやり切ったこと。この事実は大切にしたいと思う

もちろん要所要所で楽しめたし、また行きたい/見たいと思える景色に沢山出会えたこと。これは筆舌に尽くしがたい素晴らしい経験でした

以下、そんな17日間の記録です


旅の記録

1日目 9月7日(土) 千葉県千葉市(自宅)~栃木県佐野市

移動距離 ---km 出費 3587円 歩数 2302歩

習志野の試合や各イベントとの兼ね合いもあり、まとまった時間を取れるのが8月下旬~9月末くらいでした。この間に開催の札幌の試合に関しては、情けないとは思いつつ中継で観戦することに。長らく自分の人生の中心に据えてきたコンサドーレと一旦距離を置いて、自分の足元を確認しようと考えました。
チームの状況的に最悪のタイミングとなってしまったけど、自分自身がブレまくってんのに他人へ叱咤激励なんか出来るかよ、と。赤と黒こそが僕に流れる血液であり、人生であると自信を持って言えるものの、熱く添い遂げる為には一旦自分の足で立てるようにならなくてはいけないと判断しました。
ファンひとりひとりに日常があり、それぞれが様々な折り合いをつけて現場に足を運んでいる中、僕は自分の弱さに勝てなかった。それだけ


言い訳はほどほどに。本当はもう数日早く出発したかったのですが、シンプルに体調を崩してしまいずるずると後ろにずれ、なんとか7日出発となりました。ちなみに扁桃腺の腫れによる不調だったのですが、無理して出発したせいで執筆時点(9月24日)でもゴリゴリ腫れてます。クソが世

目に生気がない

14時頃出発。
まずは近所のパン屋さんへ。やや久しぶりの訪問だったものの、店員さんが僕のことを覚えててくださってて非常に嬉しかった。
地元を離れてもこういう人と人との繋がりを感じられるのは本当にありがたいこと。幸先のいい出発となりました

ここのクイニーアマンが世界で一番美味しい

Boulangerie Pièce 千葉県千葉市中央区花輪町46-64

https://www.instagram.com/boulangerie_piece

西へ行くか北へ行くか迷ったものの、初めに北へ向かったほうが残暑真っ只中の西日本を後回しに出来て快適に過ごせるのではないか、ということで国道16号を北上。
しかし、土曜の真っ昼間ということもあり道中の流れは最悪。当初の想定では栃木茨城経由で福島県まで行くつもりだったが、朝の内に出発できなかった失態が尾を引き断念。一旦栃木県下野市まで行ったのち、移動中に宿泊のお誘いをいただいたSNS繋がりの方が住む栃木県佐野市へ赴いた


2日目 9月8日(日) 栃木県佐野市~福島県いわき市

移動距離 ---km 出費 5503円 歩数 13342歩

泊めていただいた方と。さのまるくんグッズもありがとうございました!

栃木県は僕が23歳の頃、札幌の実家を出て初めて住んだ土地。いわば第二の故郷

この日最初に訪れたのは第二の人生をスタートした下野市・石橋の旧居。夜は懐中電灯が無いと歩けないような田舎にあるレオパレス。ここには約1年半住んだ。
何度来ても身が引き締まる。とはいえ、もう部外者なので長居はせず、次は栃木在住時代に一番お世話になった近所のローソンへ

どこにでもある普通のコンビニなんだけど、オーナーを始め多くの店員さんが今でも僕のことを覚えててくださり、近くへ行く際は必ず立ち寄っている。ちなみに昨晩も寄ったが運悪く見知った店員さんはいなかった。
リベンジ虚しく今朝も不発。とはいえ、レジのお兄さんと少しお話出来て良かった

コンビニでダル絡みするウザムーブをかましたのち、宇都宮市内へ移動。現地の知り合いとオリオン通りを中心に散策した

ん?ここは…
例のインタビューの聖地である
2人とも汗だくで髪オワオワリ。お互い音楽頑張ろう!

解散してほどなく強烈な雨に見舞われ、旅の2日目にして靴がびしょ濡れになってしまった。クロックスを持ってきて本当に良かったと思いつつ、靴を乾かすのにやや苦労した

お腹が空いたので栃木在住時代にお気に入りだったジパング軒へ

ルヴァン・ホームマリノス戦を見ながら

ジパング軒 駒生店 栃木県宇都宮市駒生町834

https://hinotama-company.co.jp/brands/zipang

通っていた店舗は閉店してしまったものの、こちらの店舗も変わらず美味しい。デブにとってこんなに美しい茶色の景色は他に無いですね


お腹も満たしたので歩みを進めることに。
茨城経由で福島県入りし、適当に国道6号を走っていたところで体力の限界を感じたのでぼんやりと宿泊スポットを探す。この時、あまりにも適当なところで国道から逸れたため真っ暗な田舎道を走ることになり、ド怖い鳥居が急に出てきたりして心底ビビった

明るい時間に見る分にはなんにも怖くない

今回の旅は基本的に快活CLUBか知人宅への宿泊を考えており、車中泊は最終手段程度に想定していた。
この日は命からがら(?)いわき市の快活へ辿り着き、無事就寝


3日目 9月9日(月) 福島県いわき市~岩手県北上市

移動距離 ---km 出費 10224円 歩数 12942歩

地図を見たらいわき駅が近いな、ということで駅界隈を散策。
諸々の買い物を済ませたり、公園でボケーっとしたり。お昼あたりまでぷらぷらしたのち、国道6号を北上。
道中で見つけた道の駅にふらっと立ち寄った

道の駅 よつくら港 福島県いわき市四倉町五丁目218-1

https://www.michinoeki-yotsukurakou.jp

3.11からの復興を祈念するモニュメントが多数あり、あの日を境に連絡が取れなくなった東北の友人を思い出した。携帯がぶっ壊れて連絡先が飛んだ、とかだったら良いんだけどなぁ

生で見ないと分からない温度感がある

その後は事前に調べて気になっていたカフェへ

青空 海 どう?このロケーション

海カフェ 福島県いわき市久ノ浜町田之網舟門13-3

https://www.instagram.com/umicafe_iwaki

もう、最高だった。食べながら「あぁ、旅もう満足したなぁ」と強く感じたのを記憶している。
また何度でも訪れたい、大好きな場所を見つけられた幸せを噛みしめつつ、食後には目の前の海岸でシーグラス集めをした


そして今回の旅で僕が最も訪れたかった浪江町の請戸小学校へ

かつては笑顔に溢れた場所だったのだろう

震災遺構 浪江町立請戸小学校 福島県双葉郡浪江町請戸持平56

https://namie-ukedo.com

人の不幸に触れたい訳ではもちろんないんですけど、僕はどうやら震災関連に強い興味関心があるようでして。
同じ国に生きる者として痛みを少しでも共有したい。しっかり五感を持って知りたいし、学びたい。上手く言語化出来ないけどそんな感じです

津波により壁から引きはがされた複合盤
卒業式を間近に控えた中での被災
一番右の3月11日の記載に胸がつまった

本当は震災関連の施設にもっと寄りたかったんですけど、あまりにもここ1か所で打ちひしがれてしまい断念。今後の宿題として、また日を改めて伺いたいと思います

その後は道の駅やコンビニ、スーパーを転々としつつ今夜の寝床、岩手県北上市の快活へ。
田舎の物価の安さにテンション爆上がりで買いすぎたお惣菜を必死にかきこんで就寝


4日目 9月10日(火) 岩手県北上市~青森県八戸市

移動距離 218km 出費 11901円 歩数 10017歩

この日は早起きに成功したので朝早くからやっている近所のスーパーへ

安い。あまりにも安すぎる

貧乏根性丸出しでつい余計に買ってしまう。旅先なので許されたい…

朝から重めなモノを食べつつ、緩やかに北上。個人的に思い入れのある街、岩手県花巻市へ。気の向くままにふらふらと巡った

酒ジェラート。度数低めの為ドライバーもOK。
あまりにも美味しくてもう1個食べたかったけど捕まりたくないので我慢

道の駅 石鳥谷 岩手県花巻市石鳥谷町中寺林第7地割17-3

https://www.sakashokan.com
ミルクソフトとワインソフトのミックス。
牛乳をそのまま食べてるかのような濃厚さ。
人生で一番美味しいソフトクリームだった

ミルク工房ボン・ディア 岩手県花巻市大迫町大迫第11地割39-4

https://hayachine-f.jp/#BUENDIA

その後は友人からおすすめしてもらったお店で盛岡冷麺をキメました。岩手、最高過ぎる…!

毎日食べたい

焼肉·冷麺 髭 岩手県盛岡市繋尾入野47-15

http://www.yakiniku-hige.jp

お腹を満たし、ゆったりと北上を再開

この日は青森県は八戸市の快活で就寝。余談だけど、快活備え付けのシャンプーが絶望的に合わなくてこの日からは持参した物に切り替えました。人権の獲得


5日目 9月11日(水) 青森県八戸市~秋田県大館市

移動距離 389km 出費 8252円 歩数 15613歩

今日も早起きに成功。スーパーやコンビニで休憩を挟みつつ、本州最北端・大間崎を目指しました。
途中、田舎特有の激遅軽トラにぶち当たったりしつつも約4時間で到着

優しい目をしてる

地図でパッと見た時に「ここだ!」と分かるような場所が大好きなんですけど、ここはまさにそうで。随分遠いところまで来たな~と思いながら海を眺めていると対岸に五稜郭タワーが見えたりなんかして。遠いところまで来たはずがとても近さを感じて不思議な気持ちになりました

さて、またまた友人に教えてもらったお店でお腹に幸せを運ぶことに

こんなに豪華な丼で3200円。食べない選択肢は無い

民宿 海峡荘 本館 青森県下北郡大間町大間大間平17-734

http://www.oma123.sakura.ne.jp

脳がとろけるくらい美味しかった。
他にも1000円で食べられる定食があり、地元住民も気軽に立ち寄れる温かな雰囲気があった

食後は海風を浴びながらとある人に手紙を書いた。
自己満に他ならないが、良い思い出になった


一通り大間崎を堪能したのち、青森市に向け出発。
青森駅周辺に車を停め、ぷらぷらとお散歩。この時既に19時頃。
お腹が空いていたので良さげなラーメン屋を探していたのですが、ピンと来るお店に出会えず駅ビルのお店で妥協することに

店員さんが全員訛っていたことに感動を覚えた

龍麺 青森県青森市柳川1丁目1-5 &LOVINA1階

https://lovina-abc.com/and_shop/ryumen

札幌市民好みの味噌ラーメン。味玉も美味しかった。でもまぁ、一期一会かな。笑

食後、妙に心がざわついたため眠気の限界まで車を走らせ、気づけば秋田県は大館市まで辿り着いてしまった。
この旅で初めての強烈な不安感に襲われてシンプルにキツかった。
言ってしまえばまだ往路の範囲内なので「本州北半分巡った、ということにして千葉に帰ろうかな」とも迷った。とりあえず思考を放棄し、今日も辿り着いた快活で目を閉じた


6日目 9月12日(木) 秋田県大館市~新潟県新潟市

移動距離 402km 出費 15567円 歩数 8552歩

眠りが浅い。ただ、夜間の睡眠時間が短いというのはネカフェ泊において金銭的メリットがある。無理やりポジって出発した

道の駅を見つけては寄って、を繰り返していると良さげな場所が

道の駅 ふたつい きみまちの里 秋田県能代市二ツ井町小繋泉51

https://michinoeki-futatsui.jp
前日に書いた手紙をここから投函した
大好きなきりたんぽ。100本食べたい

とても可愛いに溢れた道の駅でした。展示で気になった本を一冊購入したので時間を見つけて読みたいと思います

その後も道の駅を見つけては寄りつつ、お昼はこちらで

致死量のピザ

きさかたPIZZA 秋田県にかほ市象潟町大塩越36-1

https://maps.app.goo.gl/n8XZUvxVwfBKjc1v6

ショーケースに所狭しと並べられたピザを見て「1種類ずつ全部ください」と適当に頼んだところ、1/4カットだったらしくとんでもない量が出てきた。店員さんの「本当に?」という表情を理解した瞬間だった。
とはいえデブにはこれくらい余裕。全てが文句無しに美味しく、気づいたら全て胃袋に放り込んでいた

食後は隣の足湯で休憩。多分これでカロリー0になった

貸切状態。ありがたい

その後は新潟のラーメン屋を目指しだらだらと南下。日本海側は日が長くて良いですね。西日は眩しいけど…

山形県某所にて

20時頃、ようやくお目当てのラーメン屋に到着

ビジュアル満点

荒川らーめん魂 あしら 本店 新潟県村上市切田1217-6

https://kakunaka-g.com/shop/ashira

数年前、新潟市の支店でいただいた一杯があまりにも美味しく、いつか本店にも行ってみたいなと思っていました

味噌ラーメンにはバターとコーンよな

ピザがまだお腹を占拠する中、無料サービスに釣られて大盛注文。無事に死にました。シンプルにお腹がキツくて美味しさに身を委ねるまで至らなかったのですが、これくらいの後悔は旅の思い出になるってもんです。また来ます

文字通り重い体を引きずって新潟市内の快活まで移動し、この日の行程は終了


7日目 9月13日(金) 新潟県新潟市~富山県高岡市

移動距離 283km 出費 11789円 歩数 10560歩

僕が地元以外で好きな街はどこか、と聞かれたら迷うことなく最初に答えるのが新潟。アイシテルニイガタ

ご飯は美味しいし運転マナーも良い。日照時間が短い土地特有の陰湿な空気感(失礼)も地元との親和性が高く非常に心地良い。
観光で行くには物足りないかもしれないけど、住み心地の良い街なんだろうな~と来るたびに思ってます

そんな新潟の名物と言えばタレカツ。新潟へ行った際に必ず立ち寄るお店へ例に漏れず今回も駆け込んだ

ご飯の上だけでなく下にもカツが入っている

かつ丼 政家 新潟県新潟市中央区南笹口1丁目1-1 ひもろぎビル 2階

https://www.masachan.co.jp/matsuriya1/ekinan

SNSで知り合った現地の方とタレカツをつっつきながら音楽やサッカーの話で盛り上がり、初めましてながら非常に楽しい時間を過ごさせてもらいました

アルビサポニキと

解散後ゆったりと車を走らせ、何やら盛り上がりを見せる道の駅へ立ち寄った

道の駅 越後出雲崎 天領の里 新潟県三島郡出雲崎町尼瀬6-57

https://tenryo.pinoko.jp

超人気がある!というわけではなく(?)、ただ観光バスが立ち寄ったタイミングだったようで。とはいえ賑やかな空気感は非常に好きなので少ししっかりめにふらつくことに

夕凪の橋
ごへもちわ~!

多種多様な野鳥を眺めながら大好きな五平餅を頬張った。
新潟産コシヒカリのみ使用、とのこと。とてもモチモチで特徴のある美味しい1本でした


ひとしきり散策したのち運転再開。この時は旅路を少し急いでいた。
と、いうのも青森の大間崎到達以降はモチベーションが一気に下がり、また当初の雑な想定よりもかなり移動に時間を要していることに不安を隠せなかった。
とりあえず明日は能登半島を訪問しよう、その為には何とかその付近までは辿り着かねば…。そんな考えに頭を支配されながら国道8号を走っていると急に強烈な空腹感に支配された。
僕は結構空腹に鈍感で、メンタルが弱ってる時は丸二日くらい何も食べないなんてざらにある。身体的な限界が来てようやく「あっ、食べなきゃ」となる。
そんなこんなで耐え難い空腹に襲われた直後、燦然と輝く赤い看板が目に入った

余談だが山岡家は家系ではない

ラーメン山岡家 富山田尻店 富山県富山市田尻南97

https://www.yamaokaya.com/shops/1329

そう、山岡家である。地球に生きる者は全てこの赤い看板に吸い寄せられる

背脂変更はマスト

ノンストップの来客によりスープはコク弱めなものの、水質の良さからか総合力の高い一杯に仕上がっていた。特筆すべきは火入れ、味付けが完璧なチャーシュー。あと元気のいい店員さん。笑

無事に蘇生が完了したので安定の宿・快活へ


8日目 9月14日(土) 富山県高岡市~石川県金沢市

移動距離 277km 出費 13155円 歩数 4166歩

疲れもありぐっすりと寝ることが出来た。
今日は能登半島をぐるっとまわりつつ、なるべく被災地にお金を落とそう、ということでまったりと出発。
途中道の駅に立ち寄りつつ、事前に調べてた能登のお寿司屋さんへ

もりもり寿し 能登総本店 石川県鳳珠郡能登町宇出津新港3丁目3

https://www.instagram.com/morimori.sushi
北陸五点盛り(手前) 1540円。遠くへ来たらこういうのが堪らない
欲望の塊

寿司屋でバシャバシャ撮るのは無粋だと思うので最低限に留めたものの、めちゃくちゃ美味しくて沢山食べてしまった。
しかし、会計は3920円。うーん、安い…。能登半島、来るしかないですよ皆さん


食後はもう1つの目的地、隣町の珠洲市にある道の駅すずなりへ。
様々なリスクを考え、自分の装備で行ける能登半島の限界はここくらいであろうという判断でした

案の定、道路は至る場所で崩壊しており、年始の地震から8か月経っても爪痕は壮絶だった。
ニュースやネットの情報からは決して得られない生の温度感。こういうものは本当に大切にしたいし、実際に見て、触れて学ぶ姿勢は生涯忘れないようにしたい

割れたアスファルトから生える植物に力強さを見た
この様な地割れが至る場所に溢れていた
昭和三十九年九月の記載。
長い間この街を見守ってきたのだろう

道中にはもっと壮絶な景色が沢山広がっていたが、シンプルに危険であることと、よそ者が都度写真を撮ってまわる様を現地住人が見たらどう思うか。そう考えるとこれ以上撮ることは出来なかった


心を痛めるだけでは能登に来た意味がない。お目当ての道の駅まで辿り着き、みんなが美味しそうに食べていた塩キャラメルソフトを僕もいただくことに

キャラメルのパリパリが!良!

道の駅 すずなり 石川県珠洲市野々江町 シの部 15

https://notohantou.jp

年始の地震だけでなく、今回訪れた直後に発生した豪雨による被害も甚大な能登半島。しかし、実際に想像するよりかはずっと到達難度が低く、むしろ沢山の人が来ないと復興は遠のくばかりと感じました

観光地としてのポテンシャルは非常に高いです。海鮮は美味しいし、海岸の景色は最高。人の温かさにも癒されました。
諸々の都合がつく方は是非訪れてみてください

その後、スーパーで買い込んだお惣菜と共に金沢市内の快活へ。
物価の安さゆえについつい買いすぎてしまうお惣菜。食べきれずに翌朝に一部委ねた。消費期限的に不安はあったもののお腹壊さなかったので勝ちです

ちなみに快活で過ごす時間は大体仕事と翌日どこまで歩を進めるかの軽い調べ物で消化していた。
ここまで快活泊を続けてきたが、翌日からは車中泊フェーズに移行することとなる


9日目 9月15日(日) 石川県金沢市~鳥取県岩美町

移動距離 350km 出費 11365円 歩数 7949歩

この頃になると1日の現実的な移動距離は250~400kmだと感覚で分かってきた。翌日に鳥取砂丘に行きたいと考えていたので、今日は福井・京都・兵庫経由で鳥取県入りを目指すことにしました。
当初の予定では琵琶湖に寄るつもりだったものの、先を急ぐということで滋賀県スキップ。またいつか行きます

この日最初のご飯はどうしようかな~、と車を走らせているところで視界に飛び込んできたのはゴーゴーカレー。
実はまだ行ったことがなく、せっかく北陸に来たんだし本場で食べねば!ということで即決。惜しむらくは金沢では無く既に福井県入りしてたこと。まぁそんなのは些末な問題、ということで…

びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛

勝助商店×ゴーゴーカレー鯖江店 福井県鯖江市新横江1丁目8-813

https://www.gogocurry.com/shop/031/index.html

びっくりするくらい美味しかった。チェーンのカレー屋さんでこんなに美味しいの?!と心底驚いた。
千葉にも店舗あるし今後こりゃ通っちゃうな…と。こういうきっかけが無いと一歩目を踏み出せないことって沢山あると思うんですけど、しっかり1つ1つ拾っていきたいものですね

食後はとにかく先を急ぐ。この時も焦燥感に駆られてたと記憶している

14時頃、京都府は舞鶴市、赤れんがパークに立ち寄った

こういうのでいいんだよ

舞鶴赤れんがパーク 京都府舞鶴市北吸1039-2

https://akarenga-park.com

3連休の中日ということもあり大変な賑わいでした。
さらっと眺めてすぐ出発するつもりだったのに気づけば赤れんが博物館(入館料たったの400円!)までたっぷりと見学し、日が傾き出していた

こういうモニュメントほんと増えましたよね
レンガとステンドグラスのコントラストが美しい
どこを切り取っても美しかった

その後2時間ほど車を走らせ鳥取県入り。
「そろそろ車中泊しないと今回の旅でやるチャンス逃すな…」と思い、今夜は車中泊をすることに。
この決断はもう数日早めにするべきだったな、というくらい快適に一晩過ごすことができた。
快活は環境的には文字通り快適なんですけど、どうしても〇〇時までに起きなきゃ、というのがストレスだったようで。
ある程度好きな時間に寝て起きて、が出来る車中泊が今回の旅の最適解と気づきました。
MacBookを持ってきてるので車内で仕事も出来るし、快活でシャワーを浴びるくらいなら各地の温泉を巡った方が楽しいよね、という側面もありました

と、いうわけでこの日は鳥取県某所で車中泊


10日目 9月16日(月) 鳥取県岩美町~島根県出雲市

移動距離 186km 出費 9651円 歩数 21208歩

今日は鳥取砂丘へ行こう。そして明日は出雲大社アタックだ!
そう決めて1日をスタートした。気分は非常に晴れていた。
程無くして鳥取砂丘に到着

ムーミンとコダックも暑そうだ

鳥取砂丘 鳥取県鳥取市福部町湯山2164-971

https://www.sakyu-vc.com/jp

いつか行きたいな、とぼんやりと考えていた場所。
元々知っていた場所へ実際に足を運ぶ感動をこの旅で一番覚えた瞬間かもしれない

とんでもない異国感

時間帯的に風紋を見ることは叶わなかった。
しばらくふらふらと歩いたのち、すぐ近くにある砂の美術館へ

SNS繋がりの方におすすめしていただいた

鳥取砂丘 砂の美術館 鳥取県鳥取市福部町湯山2083-17

https://www.sand-museum.jp

材料は砂と水のみ。接着剤一切不使用とは思えない迫力・精巧さに圧倒されました

パリの風景 / Slava Borecki
百年戦争 / Ilya Filimontsev
ナポレオンの戴冠式 / David Ducharme, Susanne Ruseler

全ての作品は展示終了後、全て崩されただの砂に戻り、翌年にまた次の作品の素材になるとのこと。
毎年訪れたい場所の1つとなりました。教えてくれた方に感謝!

これはサンドで出来たサンド。かわいいね

美術館観覧後、お土産ショップで一目惚れしたTシャツと鳥取砂丘の砂入りの可愛い瓶を購入したところ、何故か梨を貰った。不勉強ゆえ、この時まで鳥取が梨の有名な産地とは知らなかった

梨は翌日の朝食となった

鳥取砂丘界隈を後にし、鳥取駅へ向かった。
正直鳥取への知識が貧弱で、砂丘以外に何があるか全く分からなかったのでとりあえず県の主要駅へ

前橋駅に匹敵する閑散とした雰囲気

この時点で13時半。駅前の適当なラーメン屋に入ろうと探したものの見つからず。
結局駅チカのイオンのフードコートで済ませた。妥協のつもりだったが意外なことにこれが大正解だった

隣の席でヤバめな親子が大音量でTikTokを一生見てた

ごっつおラーメン イオン鳥取店 鳥取県鳥取市天神町1 イオン鳥取店 1Fフードコート内

https://gottsuo.jp/aeon-tottori.html

鳥取は牛骨ラーメンが有名らしく、このお店もその潮流を汲んでいた。
やはりご当地モノはテンション上がりますね。めちゃくちゃ美味しかったです

食後は翌日の出雲大社参拝の為、島根県を目指しました

後ろで鳥居に石を乗せようと奮闘するお兄さんが面白かった

道中、因幡の白うさぎ伝説の舞台となった場所があったので立ち寄ったところ、すべてのうさちゃんに石が乗せられてて重そうだった。僕の何万倍も働いてる。えらい🐰

夕方に差し掛かり、またお腹が空いてきたあたりでクソデカイオンを発見。ピンとくる飲食店が周りに無かったので奇しくも2食連続でイオンのフードコートで済ませることに

ちっちゃい子に話しかけられて和んだ

マクドナルド イオンモール日吉津店 鳥取県西伯郡日吉津村日吉津1160-1

https://map.mcdonalds.co.jp/map/31510

毎年楽しみにしてるマックの月見。思い出に残る形で回収出来て良かったです


食後は汗を流すべく温泉を探すことに。適当に検索して立地が良さげな米子市の汐の湯へ

目の前にラブホがあって突如不安に襲われた

皆生温泉 汐の湯 鳥取県米子市皆生温泉4丁目21-1

https://kaikehotel.com/onsen

なんかやたら立派でびっくり。お風呂も文句無しに最高。休憩所で数時間だらだらと仕事をこなすことも出来ました

その後、日付をまたいだものの島根県某所の車中泊スポットへ向かい、床に就きました


11日目 9月17日(火) 島根県出雲市~山口県下関市

移動距離 278km 出費 12770円 歩数 14650歩

前日手に入れた梨を皮ごと頬張って1日をスタート。気分はリューク。梨だけど

朝食を調達しようとスーパーに寄ろうとしたところ、見間違いでそこはホームセンターだった。悔しいのでそのまま入店しサンシェードと芳香剤を購入。実はこの先の車中泊生活でかなりこのサンシェードに助けられることになる

この後ちゃんとスーパーを見つけ、無事に朝食をゲット。ついでにアームカバーも購入。日焼け対策大事。
相変わらずの田舎の物価の安さにビビりつつもあまりの美味しさに驚愕した

ぬい撮りに励むやべーおじさんの自覚は正直ある

旅先の補正はあるにせよ、本当に美味しくてもう1つ同じのを買うか非常に迷った。でもそれも野暮だなぁ、と我慢。えらい、えらいぞ自分…
こういうのがあるから地方のスーパー巡りをやめられないんですよね

食後程無くして出雲大社に到着

一の鳥居である宇迦橋の大鳥居は工事中でくぐることが出来なかった

出雲大社 島根県出雲市大社町杵築東195

https://izumooyashiro.or.jp

特定の宗教を信仰してはいないし、何なら自分が世界で一番偉いと思って生きているのでスピる気は一切無いんですけど、それでも圧倒的な歴史の積み重ねや建物の造形美に甚く感動しました。
神という存在の有無は些末な問題で、何かを大切に思う人々の気持ちが紡いできた文化・空間に意味があるんだなぁ、と。
日本という国に生まれ落ちた幸運を抱きしめたいと改めて思いました

うさぎだらけでとにかく可愛い
くしくし

参拝後は日本三大そばの1つ、出雲そばをいただいた

あまりにも美しい

並んだ甲斐があった。美味しすぎる…
天ぷらのサクサク感が今も鮮明に思い出せる。出汁との相性も言わずもがな抜群に良い。このお店へまた伺うことを将来の宿題にするとして、他の出雲そばのお店にも挑戦してみたい

蕎麦処八雲 島根県出雲市大社町杵築東276-1

http://yakumo-soba.jp

ひとしきり出雲を満喫した後はゆっくりと西へ。
道中では安定の道の駅巡り

多伎町のいちじく使用のキラチキなる唐揚げをいただいた。
あと水着で泳ぐ気合の入った人が沢山いた。9月中旬やぞ

道の駅 キララ多伎 島根県出雲市多伎町多岐135-1

https://www.kirara-taki.co.jp
地域の集会所という印象。非常にあたたかな幸せ空間だった

道の駅 ロード銀山 島根県大田市久手町刺鹿刺鹿1945-1

http://www.roadginzan.com
ビビった

道の駅 サンピコごうつ 島根県江津市後地町995-1

https://sanpiko.net/
手作り感溢れるフォトスポットが沢山ある可愛い空間でした。幸

道の駅 ゆうひパーク三隅 島根県浜田市三隅町折居220-1

https://www.michi-no-eki.jp/stations/views/19531

そして今夜の車中泊スポット、山口県は下関市の某所へ。正直真っ暗闇長距離運転でかなり疲弊した。日付が変わる前に寝落ちたような気がする


12日目 9月18日(水) 山口県下関市~広島県東広島市

移動距離 296km 出費 6799円 歩数 4526歩

今日の目的地は本州最西端・毘沙ノ鼻。
その後はとにかく東に向けて移動しようと思い行動開始

この日最初に訪れたのは道の駅北浦街道 豊北。2016,18年に「旅好きが選ぶ!道の駅ランキング」全国1位に選出されたらしい

まだ朝で顔が死んでいる

道の駅 北浦街道 豊北 山口県下関市豊北町大字神田上314-1

https://michinoeki-houhoku.jp

マスコットキャラクターのほっくんがシンプルながらも妙に可愛くてキーホルダーをお迎えした

かわちい…嗚呼…
ボンバーマンではない

道の駅から1時間弱車を走らせてこの日1番の目的地、本州最西端・毘沙ノ鼻に到着

清々しい快晴とは裏腹にクソデカ虫が沢山飛んでいた

毘沙ノ鼻へ続く道はとにかく険しく、ボロい軽自動車では正直かなり厳しかった。強い日光が木の葉に遮られてはまた降り注ぎ、目がチカチカしてまともに前が見えない。曲がりくねったり離合不可な狭路の連続…。その分辿り着いた時の感動はひとしおでした

本州最北端・大間崎と打って変わってとても静かな空間。色んな感情を走らせるのにとても良い空間だった。
最西端へ着いた、ということはこれからの行程は全て帰路。最後まで安全に帰ろうと誓いました

ほっくんもしっかり家族に。しかしアホ面揃いだ
我ながらよくこんな車で遠くへ来たもんだ

写真を撮っていると同じく観光に来たご家族に声をかけられた。
旅先の不意の出会いって良いですよね。元気を貰いました


ひとしきりぶらついて満足したのでとりあえず汗を流したいな、と適当に行けそうな温泉を探す。
そうすると温泉ではないものの、良さげなお風呂屋さんを見つけたのでそこへ行くことに。ここがまた大当たりでした

カッタの湯 山口県宇部市海南町1675

https://www.fukunoyu.com/kattano-yu

基本料金が600円で食事セットが追加で500円。更に380円追加の1480円で休憩所の利用が可能で、札幌ファン的にはほのかの様な施設と言えば伝わりやすいかもしれない

あまりにも安いのでビクビクしながら行ったものの、心地の良いお風呂と塩サウナ。外気浴スペースもあり、客層がアレなことを覗いては非常に良い空間でした

大分からあげを謎に山口で喰らう。そして地味に人生初オロポ
なんかさみーな、と思えば毛布を被る前提の場所だった

休憩所で不意に手に取ったドラゴン桜がやたら面白くてつい時間を溶かしすぎてしまった。結局夕方まで滞在し、やや焦りながらこの地を後にした

この夜の運転が地獄だった。
山口県を出ようにも幹線道路は激しい渋滞。広島県に入ってからは運転マナーの劣悪さに圧倒され、本来ならば広島市内に泊まって翌日観光するつもりが早くこの地を離れたくなりスキップすることに。
結局東広島市の某所まで逃げ込み、夜を明かすことに。広島市自体は好きな街なのでまた別の手段で遊びに行きたいと思います


13日目 9月19日(木) 広島県東広島市~大阪府河内長野市

移動距離 ---km 出費 10427円 歩数 5789歩

命からがら逃げ込んだ東広島市で最初に訪れたのは道の駅西条のん太の酒蔵

ロコモコ丼 680円

道の駅 西条のん太の酒蔵 広島県東広島市西条町寺家10020-43

https://www.nonta-sakagura.com

とても綺麗で広くて心地の良い道の駅でした。
さぁ、今日は関西までの道のりを楽しむぞ、と意気込んでいたのも束の間、今日も今日とて地獄の運転マナーを被弾することとなるのでした

岡山県に入ったあたりで道行く車の攻撃力が増加。
異常な割り込み、ウィンカーを使わない車線変更、極端に短い車間距離。話には聞いていたけど実際に体験すると「二度と車では来たくないな」となりました。実際に軽トラに突っ込まれかけたし、ほんとよく無傷で脱出出来たなぁと思う

結局、今回の旅では一度も岡山県の地を踏むことなく兵庫県入り。
親しい友人から「姫路まではだいたい運転ゴミ」と聞いていたけどまさにその通りで、姫路に差し掛かったあたりからとても運転しやすくなった

ほまに

気づけば時刻は16時頃。ロコモコ丼を食べてから5時間ほど経過しており、空腹の限界を感じ取ったので「そういえばこの辺にアレがあるな…」と思い明石のあのお店へ

美しい赤はかつての首里城を彷彿とさせる

ラーメン山岡家 明石店 兵庫県明石市硯町3丁目9-33

https://www.yamaokaya.com/shops/1301

そう、山岡家である。
明石店は長いこと関西唯一の店舗として地域を支えてきた、ファンの間では名店中の名店。僕もずっと訪れたかった憧れの店舗

提供ミスで背脂が別皿となったがむしろありがたい

醤油ネギ大盛背脂変更レンソウ増しクーポン海苔。
この日は厨房全員がアルバイトさん達。しかし非常に活気溢れる素晴らしい雰囲気で、ラーメン自体もハイレベル。何か1つに秀でてるというより総合点が高い仕上がり。僕が働いていた栃木の店舗よりずっと美味しい…関西でこのレベルに触れられるのは非常に貴重なこと

オタク特有の早口でこの感動を店員さんに伝えたい衝動を抑えつつ、すぐ近くの明石駅で現地の知人と待ち合わせがあったのでそそくさと退店

明石は山岡家と日本標準時子午線しか知らなかったけど良い街だった

2人で明石駅界隈を1時間ほどぶらついて解散。2人の写真を撮り忘れたが、翌月にまた会う機会があるのでその時に撮ろうと相成った

解散後はとにかく東へ向けて車を走らせた。
翌日、大阪で行きたい場所が2か所あったのでその周辺を目指すことに

この日も車中泊。大阪府は河内長野市某所で夜を明かしました


14日目 9月20日(金) 大阪府河内長野市~三重県紀北町

移動距離 ---km 出費 8975円 歩数 11100歩

長く辛い山口~兵庫の道を抜け、この日からはまた1つ1つ道中のあれこれを楽しめるようになった。
今日はインターネットミームと化した聖地2つの巡礼と本州最南端・潮岬へ行くのが目標

車中泊スポットから1時間ほど運転し辿り着いたのは河内長野市の鳴尾公園

「鳴尾」と書いて「どんど」と読む

鳴尾公園 大阪府河内長野市木戸2丁目31-24

http://kawachinagano-park.or.jp/parkgreen/parks/ow/dondo_k.html

何の変哲もない、地域の方達がゲートボールに勤しむような平和な公園だが例のアレの聖地である

そう、「21歳 拳でニキ」の聖地である。
事の経緯を考えると彼のことは可哀想だな、と思いつつもまぁ僕もインターネットの住人なので行くしかねーな、と

実際に行くと「あぁ、ここにボール行ったんだな」と分かる

次に向かったのは泉南市のイオンモールりんくう泉南。
多くの客で賑わうこちらも例に漏れず、ネットのオモチャのような扱いを受けている

そう、大物YouTuberことSyamu_Gameさんが伝説のオフ会0人を達成した地である

イオンモールりんくう泉南 大阪府泉南市りんくう南浜3-12

https://rinkusennan-aeonmall.com
うぃいいいいい↑っす!

もっと他にやることあるだろ、と思いながらもこの旅の出発前にある程度駐車場のどの位置で撮影されたかをGoogle Map等を活用して特定し、実際に現地に着いてからも動画と見比べて恐らく誤差数台の場所を見つけ出した。本当に何してんだろうな、僕ももう30歳すよ

Syamuさんリスペクトで1人ご飯。
ちなみ注文とは違う品が提供された。美味しいからなんでもいい

ちなみにここ、日本の夕日百選にも選ばれてるそうでして。しょうもないインターネットの肥溜めのようなネタなんぞ関係無くおすすめできるスポットでした


泉南イオンを後にし、本州最南端の地を目指すことに。和歌山県は険しい山道の連続で非常に疲れました

道中某所にて。紀伊半島は景色がとにかく美しい

大分日が傾いてきて焦りを覚える中、なんとかギリギリ明るいうちに本州最南端の地に到着

お、おぉ…という感じ

潮岬 和歌山県東牟婁郡串本町潮岬

https://kankou-kushimoto.jp/spots/%E6%BD%AE%E5%B2%AC

石碑に至る道(と呼べるかも怪しい)は雑草が好き勝手に伸びていて、あまり観光地として推していないように感じました

あ、はい、そうですね

とはいえ、本州最東端を覗く三つの頂点を訪れることが出来て非常に満足です。最東端をスキップした理由は、森の中を10分以上歩く必要があるから。まだ暑いこの時期にそれは嫌だな~と。虫、嫌い

道路を挟んだ向かいの観光タワーでとりあえず和歌山っぽいもの、と梅干を購入。これがとても美味しかった

電波悪すぎてPayPay決済する為に2回外へ出た

梅干しをひとりでもぐもぐしていると駐車場が不自然に埋まりだし、現地の住人がどんどん車の外に出て雑談を繰り広げだす。
花火でも上がるのかな?と思い最初に目が合った方に話を聞くと、どうやら集まっているのは学生の親御さんたちで、修学旅行のお迎えに来ているとのこと。なるほど、だから急に混みだしたのか、と。学校に帰らないパターンもあるんですね。自分の時はどうだったっけかな。
このまま人が増え続けると車を動かせなくなる、と思いやや焦って出発。今夜の宿泊地は三重県紀北町某所

この日の夜のことは正直あまり覚えていない。恐らく疲労のピークだったんだと思う。諸々の記録を見ると日付が変わる前に寝ていた模様


15日目 9月21日(土) 三重県紀北町~静岡県浜松市

移動距離 ---km 出費 8195円 歩数 14163歩

今日の目標は伊勢神宮参拝。そして翌日朝から浜松で用事があったので夜には静岡県入りを目指しました

朝起きて道の駅にいくつか寄りながら朝食スポットを探していると、何やらマンボウを食べられるという場所が

デカい

道の駅 紀伊長島マンボウ 三重県北牟婁郡紀北町東長島2410-73

https://42manbou.com

えっ、マンボウって食べられるんだ…美味いのか…?と思いながら道の駅内の食堂へ

言われなきゃマンボウとは分からない

マンボウフライ定食 980円
意外なことにとても美味しかった。白身魚を限界まで硬くしたような身質は食べ応え抜群。こういう機会に色んなモノに挑戦するのは大事ですね

食後、見つけた道の駅に都度寄りつつ昼頃伊勢神宮に到着。まずは外宮から

正式な呼称は「神宮」

豊受⼤神宮(伊勢神宮 外宮) 三重県伊勢市豊川町279

https://www.isejingu.or.jp

寺社仏閣巡りに興味を持って日が浅いため、粗相の無いように自分なりに調べてから来たものの、良い意味でその必要が無い、懐が深い素晴らしい場所だなと感じました

ぬい達は興味無さそうだ
あまりにも美しい休憩所

休憩所横には2019年にリニューアルオープンしたばかりのせんぐう館があったので立ち寄ることに

2017年台風21号による浸水被害の修繕工事をしていたとのこと

式年遷宮記念せんぐう館 三重県伊勢市豊川町前野126-1 外宮域内

https://www.sengukan.jp

古いモノ好きの自分にとって展示はどれも輝いて見え、叶うならば丸1日をかけ全展示を見たかった。スタッフによる説明も非常に興味深く、絶対にまた来たいと思った。素敵な場所です

学校のお勉強は大嫌いで、特に日本史には興味の欠片も無かったのに、テストの為ではない勉強はこんなにも楽しいんだな、と痛感。元から知的好奇心は強い方だったので、くたばるまでに色んなことを吸収していきたいです

さて、外宮の次は内宮へ。こちらの方が明確に格が上とされ、内宮にしか来ない人も多いとのこと

アクキーやぬいと一緒に撮ってる人が僕以外にも沢山いた

皇大神宮(伊勢神宮 内宮) 三重県伊勢市宇治館町1

https://www.isejingu.or.jp

参道から境内まで、すべてが美しかった。
…が、体力の限界。もっともっと隅まで巡りたかったけどそれは将来の宿題とすることに。正直すぐにまた行きたい

御正宮。石段より上での撮影は禁じられている

参拝を終え、くたくたの体を引きずっておはらい町通り、そしておかげ横丁方面へ。疲れたからどれだけ食べてもカロリー0になるのである。食べに食べた

ごへもちわ~!
自家製くるみ味噌が焼き加減抜群の餅に合う

伊勢神宮内宮前 岩戸屋 本店 三重県伊勢市宇治今在家町58

https://www.iwatoya.co.jp
一期一会だなぁ、というお店。褒めてはいない

二光堂支店 一楽亭 三重県伊勢市宇治今在家町19

https://www.ise-cci.or.jp/iseudon/html/shop_detail.php?id=20170213154909
味はいい意味で普通なのにこの可愛さにやられた。良

カラアゲ鶏萬商店 三重県伊勢市宇治今在家町24

https://tabelog.com/mie/A2403/A240301/24017083
伊勢醤油ソフト。めちゃくちゃ美味しい

伊勢醤油本舗 三重県伊勢市宇治中之切町52

https://okageyokocho.com/main/tenpo/iseshoyu

あれこれ食べて概ね元気になった。さぁ、浜松へ向かおう

この日、コンサドーレは19時からFC町田ゼルビアと試合があったため、DAZNの中継を車内で流しながら浜松へ向かった。
あともう少しだけ、現実から目を逸らさせてほしい。濁りの無い情熱を注げるようになれば、もしくは濁っていてもそれを応援の熱に昇華出来るようになれば必ず現地へ行くから、と。まぁこれも言い訳なんですけどね。それは、それ。自分の弱さと向き合うのが今回の旅

23時頃、浜松市内の快活に到着。翌朝早くから用事があるためこの日は快活泊とした


16日目 9月22日(日) 静岡県浜松市~神奈川県箱根町

移動距離 ---km 出費 17500円 歩数 4845歩

この日は朝から友人が所属するレンディル浜松の試合観戦

試合前後に小雨が降ったものの試合中はシンプル酷暑。
強風により日傘もさせず

遠州灘海浜公園 グラウンド 静岡県浜松市南区白羽町2700-10

https://www.hama-park.or.jp/f-kanri/f-ennsyuu/ennsyuu-kahinn.htm

レンディル浜松は静岡県西部社会人リーグ1部に所属するチームで、友人はレンディルのセカンドチームであるレンディル浜松Viento所属。こちらは静岡県西部2部。
この日は隣のグラウンドでトップチームの試合も行われる、ということで両試合とも観戦させていただいた。ちなみに隣で同時に試合をするのはチーム史上初とのこと。運が良い

セカンドの隣で行われたトップの試合

レンディル浜松Viento 0-3 江西クラブ
レンディル浜松 3-0 キッズ

どちらの試合も違った見ごたえがあり、またプレー強度の高さに驚いた。
強風、そして長めの芝生に対応するのは素人目に見ても大変そうでしたが、ピッチ上で躍動する選手達はめちゃくちゃカッコよかったです

試合後にはクラブ代表の村松さんとお話させていただいた。ちなみに清水ファンらしい。
習志野シティのこともご存知で驚いた。クラ選優勝ってやっぱり大きいんですね。めちゃくちゃ習志野のことを褒めてくださり自分事のように嬉しかった


この後もだらだらと名前も知らないクラブ同士の試合(多分静岡大サッカー部とか)を眺めたのち、車に戻りやや溜まっていた仕事をこのタイミングでこなす。
静岡県、特に浜松市と静岡市はめちゃくちゃ好きなので正直時間をかけてゆっくりしたかった…が、この日は3連休の中日。静岡くらいなら気軽に来れるし改めて平日にアタックしよう、ということで先を急ぐことに

そしてぼんやりと気ままにあちこち転々としながらこの旅で最後の宿泊地、神奈川県は箱根町の某所まで辿り着く。急げばこの日のうちに帰宅することも可能だったが、旅の最後を雑にはしたくないと早めに行動を切り上げ休むことにした


17日目 9月23日(月) 神奈川県箱根町~千葉県千葉市(自宅)

移動距離 146km 出費 3015円 歩数 1100歩

日数も決めないで雑に出発したこの旅も遂に最終日。
最初に伺ったのは道の駅箱根峠

派手に工事中だったが元気に営業してた

道の駅 箱根峠 神奈川県足柄下郡箱根町箱根381-22

https://www.hakone.or.jp/501
箱根峠蕎麦。海老天がめちゃくちゃ美味しかった。
かまぼこも可愛い

この日から気温がグッと下がった本州。しかもここは峠なのでしっかり涼しかった。温かい蕎麦が最高に美味しい

あぁ、遂に千葉へ帰るのか…と思うと中々道の駅を出ることが出来ず、1時間強車内でうだうだ仕事をすることに。この判断が特大ミスだった

箱根は言わずもがな超絶大人気観光地。しっかり道を選んで突破しないと大渋滞に巻き込まれることになる…のだが、雑にうだうだして脳を休止状態にしてから出発してしまったため、温泉街ど真ん中を突っ切ってしまった。昼時というのもまた最悪だった

結果、1時間半ほど大渋滞の列に巻き込まれ一気に気分が萎える。まぁ、しゃーなし。いつか普通に箱根まで温泉旅行しにこよう。そう思って乗り切りました

箱根を抜けたあとは適当に国道1号を走っていたのですが、本当に適当に走っていたため気づいたら有料区間に入っており、全線下道の旅とは言えなくなってしまった。最後の最後でやらかし

やらかした後も適当に走っていると魂心家が視界に。そういえば静岡で魂心家食べなかったな…神奈川にもそういえばあったな…ということで入店

この旅で最後の食事

厚木インター魂心家 神奈川県厚木市岡田3014

http://www.konshinya.com/shop/atsugiic.html

しっかりと完飲し、まくり券を手に退店。こちらの店舗も無難に美味しかったです

ここから先は特筆することも無く、いつものように都内を抜け、19時半頃に千葉の自宅まで無事に帰ってくることができました。
この旅で最大のトラブルは誤ってお気に入りのボールペンを捨ててしまったことくらいで、本当に起伏の少ない17日間でした

旅先のトラブルは後の思い出、と普段から言っている僕ですが、なんやかんや最低限の準備をしていたのが功を奏した形になりました

さて、ここまで非常に長くなりましたが、最後にまとめです

旅に関する数字あれこれ

期間 2024年9月7~23日(17日間)
費用 168675円(賽銭除く)
移動方法 軽自動車で基本下道(最終日のみ一部有料道路利用)
走行距離 4771km
給油回数 22回
給油量 376.25L
歩数
 162824歩
体重 +1.5kg 

いかがでしょうか?
他にも気になるものがありましたらお気軽にお声がけください

札幌の応援は10月5日、アウェイG大阪戦で復帰予定です。それまでにしっかり気持ち整えます

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