最近の失敗談
あっという間の年度末ですね。この一年は仕事で苦労することも多く、これまでに増して革靴が心のオアシスだった気がします…。
そんな年度末でもいそいそと革靴活動に勤しんでいる訳ですが、ここ最近立て続けに失敗をしてしまいまして、いささか傷心中でございました。
恥ずかしながら、今回は最近しでかした失敗談をご紹介したいと思います。皆様におかれましては、ぜひ反面教師となさってください。
1 クロケットのシューツリー
1月に購入したクロケット&ジョーンズのベルグレイブに、とりあえず手持ちのシューツリーを入れていたのですが、ふと「純正が欲しいな」と思い立ちまして、ネットでポチッっとしてしまいました。
購入したのはライムウッドのタイプのもの。本当は同じ純正のラグジュアリーシューツリーが欲しかったのですが、さすがに高すぎる(←22,000円)かなと思い、無難にこちらを選びました。
ただ、買う前に色々と下調べをしたところ、シューツリーのサイズに不安がありそうなことが分かりました。
クロケットの純正ツリーはサイズが0.5刻みではないため、UK9.5の私はサイズ9を買うかどうかということになるのですが、このハーフサイズの靴に装着した場合の使用感についてだいぶ意見が分かれている印象で…。
表向きにはサイズ9はUK9〜9.5用とされていますが、「ハーフサイズの靴に装着したら、テンションが足りなかった」とか「ハーフサイズの靴の場合は一つ大きいサイズをお勧めします」という声がまあまああったんですね。
だいたいこういう確信持てずに買ったりすると失敗するんだよなぁと思いつつ、そもそもUK10なんてサイズの純正ツリー売ってないしなと思い直し、サイズ9を購入した次第です。
そして、結果は…
微妙!!!
微妙ポイント①→テンションが弱い。もともと覚悟はしていたが、スプリングは殆ど効いていない。伸び切ったシューツリーがそのまま靴の中に入っている印象で、履き皺をキチンと伸ばしたい人には心許なく感じる。
微妙ポイント②→あくまで個人的にですが、ツリーの踵部分が大きく、靴の踵を広げてしまっている気がする。
個人的には、①よりも②の方が微妙で、337ラストはそもそも踵が抜けやすいのに、これ以上踵広がったら死活問題だなと。
ということで、恐らく今回の純正ツリーは手放すことになると思います。ハァ、また無駄遣いをしてしまった…。
一応フォローしますと、ハーフサイズの靴でも問題ないと感じる方もいらっしゃると思います。中にはテンション弱いツリーの方が靴に優しくて好きという方もおりますしね。踵の件も気にならない方の方が多いと思いますよ。
2 クロケット製PEAL&COのローファー
またクロケットかよという感じですが、こっちの方がショック大きかったかも…。
基本的には試着をちゃんとした上で靴は買いたいと思いながらも、たまにネットで買ったりもします。
靴にハマり始めの頃は、それこそサイズ違いの靴を買ってしまうこともありましたが、今は各ブランドのサイズ感などもある程度分かるようになりましたので、最近は「買ったけど履けない」という事態は生じておりませんでした。
が、久しぶりにヤッテシマイマシタ。
フリマサイトにクロケット製のpeal&co(brooks brothersの英国靴ラインの一つ)のローファーがお値打ちで売っているのを発見し、これもポチッてしまったところ、なんとサイズ違い…。
これについてちゃんと解説(言い訳)させてください…。
まずpeal&coやroyaltweed(昔チーニーやチャーチが展開してた製品ライン)などの、米国向け製品のサイズ表記はUSサイズとなっています。で、それ自体はポピュラーな話なので私自身よく気をつけながら購入するんですけど、今回は何故か「UKサイズかも」と思ってしまったんですよね。
クロケット製のpeal&coは、だいたい以下の2パターンでサイズ等の表記がされていることが多いです。
他にも厳密には色々なタイプがありますが、主に「手書き」か「プリント」に分かれるかと。印象としてはpeal&coに関しては手書きタイプの方が多い気がします。
私がこれまで何足か履いてきたクロケット製のpeal&coはすべて手書きのサイズ表記で、もちろんすべてUSサイズでした。一方、プリントタイプは履いたことはありませんでした。
で、今回ポチッたのはプリントタイプだったのですが、ポチる前に下調べしていたところ、全く同じ商品が京都の名店トリコさんで販売されていて、そこには「UKサイズ」として商品説明されていたんですね。
あのトリコさんが紹介するくらいなので、「なるほど、peal&coでもプリントロゴの場合はUK表記なのか。確かに、通常のクロケット製品と同じだしね」と妙に納得してしまい、マイサイズと誤認してポチッてしまった訳です。
結果、バリバリのUS表記だった訳ですが(笑)、「プリントタイプであってもやっぱり米国向け製品はUS表記である」ということを学べましたので、良しとしましょう。
※決して、トリコさんのせいではございませんので誤解なきようお願いします。
こちらは既に手放してしまいましたが、懐は淋しくなる一方です。妻よ、怒らないでくれ。
ネットで靴を購入するのは、正しい知識が必要だなと改めて実感する機会でございました。
革靴歴が長くなり、失敗することも少なくなっていましたので、立て続けに起きた失敗にショックを受けると同時に、革靴のことをまた少し知れた気がして嬉しかったです(←自己正当化)。
今回は失敗談を通してでしたが、シューツリーやクロケットやチャーチのOEM製品についてはぜひ別の記事で詳しく書きたいなと考えていますので、また見ていただけると嬉しいです。
皆さまも革靴にまつわる失敗談がありましたら、ぜひ教えてください。失敗談って、すごい参考になりますよね!
それでは、また〜。
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