2022年最初のお買い物〜クロケット&ジョーンズ ベルグレイブ〜
今年最初の一足はこちら。
Crockett&JonesのBelgrave、色はダークブラウン。今回はこちらについてダラダラ書いていこうと思います。
あくまで雑多な所感程度ですので、ベルグレイブのきちんとしたレビューについては、諸先輩方のブログなどをご覧ください🙇
1 Crockett&Jonesについて
これまでも確かな技術とリーズナブルな価格設定で革靴愛好家から根強い支持を得てきたクロケット&ジョーンズですが、近年はその地位がさらに確固たるものになっている気がします。
先日もエドワードグリーンの価格変更が発表されるなど、原材料高騰などにより製品価格の上昇に歯止めがかからない革靴業界ですが、その中にあってクロケット&ジョーンズの品質と価格設定のバランスの良さは非常に際立って見えます。
特に、英国靴ブランドではチャーチが競合レンジだと思いますが、コンサルなどのメインモデルが今や約13万円ですからね…。後述するハンドグレードラインを約10万円で展開するクロケット&ジョーンズは評価されて然るべきだと思います。
革靴愛好家はもちろん、一足くらい本格靴を買ってみようかと検討される方にとっても、クロケット&ジョーンズはこれまで以上に大きな選択肢となってきているのではないでしょうか。
2 色ち買い
そんなクロケット&ジョーンズが展開する多くのモデルにおいて、ブランドアイコンであるオードリーと並んで人気があるのが、今回購入したベルグレイブです。
実は私はすでにベルグレイブの黒を所有しており、今回のダークブラウンはいわゆる「色ち買い」ということになります。
初めての色ち買いがウエストンのローファーなどではなくパンチドキャップトゥとは、我ながら渋いチョイスをしたなと(笑)。登ってはいけない階段をまた一段登ってしまった気がします。
購入の動機ですが、シンプルに黒のベルグレイブが非常に使い勝手が良く、重宝していること。やはり、シーンを選ばずに履くことができるパンチドキャップトゥの安心感はありがたく(ブローグシューズが嫌いな妻も、ベルグレイブなら許してくれます)、茶系も手元に置いておきたいなと。
初めての色ち買いをするほど心酔しているモデルかと聞かれるとアレですが、色違いで持っておきたいと思える程度には信頼している靴と言えると思います。
ハンドグレードのダークブラウンは、皆さんのお写真を拝見すると結構色が抜けていく印象で、黒とは違うエイジングも楽しんでみたいというのもありましたね。
3 履き心地など
改めて、今回購入したベルグレイブの基本情報は以下のとおりです。
□ライン :ハンドグレードコレクション
□モデル :ベルグレイブ
□LAST :337
□色 :ダークブラウン
□アッパー:アニリンカーフ
□ソール :シングルレザーソール
□サイズ :UK9.5
□ウィズ :E
□参考定価:101,200円
上級ラインであるハンドグレードコレクションの主な特徴といえば、アニリンカーフ、オークバークソール、フルソックでしょうか。
そこまで革の良し悪しに詳しくない私でも、アニリンカーフ特有の表面で透き通ったように輝きには、ボックスカーフなどのそれとは全く異なるなと気づかされます。革それぞれに魅力がありますので、何が至高かは優劣つけれませんが、アニリンカーフの輝きが本格靴としての高級感を感じさせてくれるのは事実です。
また、オークバークソールも高い耐久性ゆえ減りが遅いですし、ヒドゥンチャネルも嬉しいですね。
(そういえば、オークバークソールといえばレンデンバッハ製かと思いますが、昨年の「レンデンバッハ廃業→ベイカー社が事業継承」のニュースに続報などあったのでしょうか。今後クロケット&ジョーンズのハンドグレードもベイカー社製になっていくんですかね。詳しい方ぜひ教えていただけれると嬉しいです。)
中でも、個人的にはフルソックである点が一番気に入ってます。あの靴の中がトゥルトゥルと滑らかな感じが気持ち良くて、足入れのタイミングからテンションを上げてくれますね。
全体的な履き心地としては、普通に良好、といった感じですかね。グリーンの土踏まずのサポートが〜といった特筆すべき点はないかと思いますが、すべてが適度で快適に一日を過ごせます。
が、337ラストは本当に踵が抜けますね(笑)。歩く度スポスポ抜けますので、やはり日本人には367ラストが向いているんですかね。ベルグレイブ3を買えるなら正直そちらの方が良いかと思います。
ちなみに、今回は楽天市場内のCRISPIN(クリスピン)さんで購入しました。セールで63,000円ほどでしたが、(私はプチ楽天経済圏なので)得られるポイントを差っ引くと45,000円くらいで購入できたのかな?まあまあ良いお買い物だったかと思います。
ネットで高級靴を購入することに抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、結局はどこのお店で買うかだと思いますね。私も抵抗なくはないですが、クリスピンさんのように実績豊富で信頼できるお店なら心配無用だと思います。
まあそれにしても、この仕様でプロパー10万円は(国産靴を除けば)お安い。現在は通常ラインであるメインコレクションが約9万円くらいですから、余計にハンドグレードラインが安く感じますね。
4 裏テーマ〜ウィズち買い〜
と、ここまで普通にご紹介してきましたが、実は今回のダークブラウン購入には裏テーマがございまして…。
それは、色ち買いに加えて、初のウィズち買いを敢行したのでございました。
先に購入していた黒のベルグレイブは337ラストの「UK9.5D」。つまり、ダークブラウンの同ラスト「UK9.5E」と履き比べることで「クロケットにおけるマイサイズの最適解はなんなのさ」という答えを見つけたかったのです。
これまで、クロケット&ジョーンズの靴は何足か履いてきましたが、どのサイズが最適なのか未だ答えな見つけられておりません。
というのも、これまで「9.5E」がマイサイズだと思ってたのですが、昨年に黒ベルグレイブで「9.5D」に挑戦してみたところ、「けっこうイケるな」と。しかし、体調(足のむくみ具合)によってはキツく感じるときもあり、「結局どっちがマイサイズなんや…」と夜も眠れない日々が続いておりました。
そんな寝不足な日々に終止符を打つため、安くないお金を投じた訳です。恐らく答えに辿りつくのはそれぞれ履き込んだ数年後だと思いますので、今からその旅路が楽しみでございます。
まあ正直、今すでに9.5Dを履けているならベストサイズは9.5Dなんだろうなと薄々わかってるんですけどね(笑)。今回は探究心が勝ってしまったということで…。最終的には足のむくみ具合によってベルグレイブを履き分けるなんて贅沢なことをしてやろうと思ってます(笑)。
少し履き比べてみたら、また感想などをレビューできればと。
5 その他
箱のデザイン?が違いました。ダークブラウンの方が古いタイプですかね?(間違ってたらごめんなさい)
半カラスは黒だけなんですね。
個人的にクロケット&ジョーンズのアニリンカーフには、油性クリームよりは乳化性クリームの方が向いてる気がしてます。ただ、油性でもコルドヌリアングレーズのビーズワックスは相性が良いかと。お手持ちの方は試してみてはいかがでしょうか。
そういえば、モウブレイのアニリンカーフクリームを使ったことがないので、いつか試してみたいですね。
(アングレーズのビーズワックスも数年前に生産終了と聞きましたが、今も買おうと思えば買えますよね。生産終了前の製品が今も出回っているのでしょうか。こちらも詳しい方教えていただけますと嬉しいです。)
6 最後に余談を
これまで色ち買いだのウィズち買いだの書いてきましたが、実はベルグレイブを購入するのは今回が3回目となります…。
初めて購入したのは、革靴を好きなりたての頃で、今から6年くらい前だったでしょうか。新宿のリユースショップで未使用品が4万円くらいで売ってたので、当時としては大きい買い物でしたが、飛びついて買った記憶があります。
が、当時購入したベルグレイブのサイズはなんとUK10E!なんでそんなサイズ買ったのか今となっては理解不能ですが、恐らく欲に負けて正常な判断ができなかったんでしょう。そんなオーバーサイズを履きこなせる訳もなく、暫くして泣く泣く手放す羽目となってしまいました…。
こういった失敗を経て現在がありますので、真に後悔している訳ではありませんが、数年の時を経て10万円近くする靴をサイズ違いで計3足も購入するとは…。中々アホというか、変態ですね。もう4回目はないと思うので、手元の2足を大切にしていきたいと思います。
総じて、クロケット&ジョーンズのハンドグレードラインは本当に素晴らしい靴だと思います。革靴好きを満足させてくれるクオリティを備えながら、価格も良心的。今回はベルグレイブのお話でしたが、皆さまもオードリーやベルグレイブ、手元に置かれてみてはいかがでしょうか。
それでは、また〜。
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