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信楽旅~狸との出会いを求めて
可愛い狸達と出会いたい。
それだけの理由で、滋賀県の信楽(しがらき)へ行ってきました。
信楽といえば、焼き物の狸のイメージが強い町。狸好きとして、いつかは行ってみたいと思っていたのですが、正直それ以外の情報は全く知らず…。とにかく、狸達に思う存分囲まれて、あわよくば家に連れ帰りたい、その気持ちだけで突撃することにしました。
信楽へは、京都駅からJR京都線(新快速)、JR草津線、信楽高原鉄道を乗り継いで約1時間半。途中、貴生川駅でJRから信楽高原鉄道へ乗り換えますが、信楽高原鉄道はICカードに対応していないので、ホーム上にある改札機にICカードをタッチ(出場)した上で乗り換える必要があり、知らずにそのまま乗ってしまう人もいそうだなと思ったり。
信楽高原鉄道は1両編成・全てロングシートの車両で、車窓にはのどかな景色が広がります。車内には地元の小学生達が作った手作りの狸飾りがたくさんぶらさがっていて、地域密着のほのぼのした感じに癒されました。
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信楽駅に着くやいなや、ホーム上に狸狸狸狸狸…!!イメージ通りの狸王国っぷりに思わず笑ってしまいました。
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信楽は甲賀地域にあるので忍者狸もちらほら見かける
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駅前には巨大な狸が鎮座しており、来訪客を歓迎(圧倒)しています。季節柄ハロウィーン仕様の衣装をまとっており、余計に存在感を放っていました。
早すぎますが、個人的にはこの時点で大満足。
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やけに人が多いなと思っていたら、偶然にも年に一度の「信楽陶器まつり」の真っただ中でした。一大イベントを楽しみに訪れた方々の中に、何の下調べもせずただ狸目当てで立ち寄った輩が紛れ込んでしまい、大変肩身が狭い思いです。
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表情が可愛い
駅から伸びる通り沿いには、信楽焼のお店がずらり。店先には大小様々な狸達がこれでもかというほど並べられており壮観です。一方、店内はどこも食器などを中心とした品揃えになり、狸の存在感は薄めに。少し意外な感じもしましたが、そもそも「陶器」の町なので当然だということにようやく気づきました。
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巨大な個体はどこに置かれる前提なのか
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信楽焼について何も知らない素人であることを思い知らされた所で、通り沿いにあった「信楽伝統産業会館」へ入ってみることに。中には常設展の「信楽焼ミュージアム」があり、なんと入場無料。コンパクトな展示ではありますが、信楽焼の歴史や特徴についてしっかり学ぶことができます。
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いまや信楽焼の代名詞となっている狸の置物ですが、比較的歴史は浅く、明治時代に作られ始め、戦後の昭和天皇行幸の際に新聞で取り上げられたことで全国的な知名度を獲得したとのこと。信楽焼自体は、鎌倉時代頃からの長い歴史を持っているので、狸はかなり後の方になって登場したということですね。それでこれだけの知名度を獲得しているのは凄いですが。
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背の順に並んでいて可愛い
信楽焼の基礎知識をつけた所で、次は陶芸の森に行ってみることに。信楽駅から徒歩15分程度と少し離れた立地にあるので、歩いて向かっている人は自分以外見かけませんでした。
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陶芸の森はとにかく敷地が広く、園内に陶器のモニュメントが点在しているほか、かつて実際に使用されていた窯の見学もできます。また、隣接地に窯業技術試験場があったり、園内では窯の貸出を行っていたりと、単なる展示施設というよりは、窯業の研究・創作発信拠点となっている印象を受けました。
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園内の陶芸館(美術館)で特別展をやっているようなので、ひとまず行ってみることに。丘の一番上にあったので、たどり着くのが大変でした。
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眺めは抜群
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特別展「躍動するアジア陶磁」(町田市立博物館のコレクション展示)では、東南アジアの陶器がずらり。特にクメール王朝(現在のカンボジア)の陶器が多く、アンコール・ワットと同じ頃に作られたんだなあ、と滅びた王朝に想いを馳せていました。ちょうど同じタイミングでガイドツアーも行われていたのですが、ガイドの方と参加者がマニアックなトークで盛り上がっていて、知識があればもっと見え方も変わってくるんだろうな、と考えていました。
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陶芸の森を離れた後は、信楽の中心街に戻って町中を散策することに。駅前の通り沿いは店が多くて賑わっていましたが、少し奥に入るとそこには静かな日常が。玄関先や庭先にちらほら狸や陶器が置かれている辺り、さすが陶芸の町といった所です。ふとした所に狸を見かけると、見守られているような、はたまた見張られているような不思議な気分になります。
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町中にあって自由に見学できる
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デフォルメ加減が可愛い
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元の姿(旗付き)を留めているのは貴重かも
町の散策が終わり、いよいよ当初の目的である運命の狸探しへ。とはいえ、立ち並ぶ店全てに大勢の狸がいるので、途方に暮れそうになります。表情やポーズも多種多様で、眺めるだけでも十分楽しいのですが、帰りの電車までに決めなければと思うと焦りが湧いてきます。
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一緒にいる蛙とフクロウも可愛い
ひとまず、東京まで持ち帰ることを踏まえ、できるだけ小型の個体を探すことにしました。しかし、一見小さそうでも幅20cm以上ある物が多く、家に置いたら持て余しそうでなかなか決めきれず。
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1時間ほど彷徨った後、ついに小型の狸達を発見!周囲の人々が食器を漁る中、自分一人だけ狸の表情をじっくりと吟味した末、幅10cmほどのお願い狸と小さな手びねり狸の二匹を連れて帰ることに。
なんとか目的を達成でき一安心。
最後はホームの狸達に見送られて信楽を後にしました。
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今回、狸だけを目的に信楽を訪れたのですが、どの店も食器の品揃えが凄く、次に訪れた際にはそちらも物色してみたいです。
そしていつか、もっと大きな狸も連れて帰りたいです。
まずは置き場所の確保をしないと、ですが…。
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おまけ
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お湯を張ったらどんな感じになるのか気になる
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この町、狸推しすぎる
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店内BGMが癖になる
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信楽駅スタンプを添えて