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くら寿司、迷惑行為対策に全店舗でAIシステム導入!


【背景】

回転寿司業界で、客がレーン上のすしに唾液を塗ったり、しょうゆの入った容器のそそぎ口をなめたりする迷惑行為がSNS上に相次いで投稿されるなど問題が起きている。このため、くら寿司は迷惑行為対策として、全店舗でAIシステムを導入した。

【導入内容】

くら寿司は、回転レーンに流れるすしの不審な行為を人工知能(AI)で検知するシステムを全店舗で導入した。レーン上部に設置されたAIカメラが、皿のカバーの不審な開閉を検知し、店舗の従業員が皿の除去や顧客への声かけを実施する。一度取った皿をレーン上のカバーに戻すなどの不審な行為を検知することができる

【警告機能】

異常を検知すると、埼玉県と大阪府の2つの本部に警告が表示される。本部では常時6〜7人体制で監視し、警告が出ると店舗にすぐに連絡する。店舗名だけでなく皿番号や座席番号もわかるため、対象の皿除去や客への声かけなどを実施する。警察への通報も視野に入れる

【投資額】

くら寿司は現在、全国で約530店舗を運営している。レーン上のカメラは既に全店舗で設置済みであり、今回のシステム改修に伴う投資額は大きくないという。

【追加対策】

くら寿司は、卓上のしょうゆや茶などについては現在約100店舗で客が入れ替わるごとに交換している。同様の運用をする店舗を5月までに順次増やしていく。また、回転ずし業界では、対応を進めており、「スシロー」を運営するFOOD&LIFE COMPANIESはレーンでの提供をタッチパネルで注文した商品に一時的に限定するなど、迷惑行為対策に取り組んでいる。

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