見出し画像

「進めば二つ!」が、新規事業推進の鍵!

こんにちは、村瀬です!私は、待ち受け型が主体の広告デザイン制作会社において、新規事業として自立提案型の新たなデザインを推進しています。
この1年間、新規事業として挑戦してきたのですが、正直なところ、なかなか簡単にはいきません。何度も壁にぶつかり、思ったような結果が出ないこともありました。それでも、前に進み続けたことで、気づいたことや得た教訓があります。今日は、そんな私の気づきについて、みなさんにお話ししたいと思います。

まず、私が日々支えにしている言葉があるんです。
それが、**「逃げれば一つ、進めば二つ」**という言葉です。

「逃げれば一つ、進めば二つ」

この言葉は、アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女(2022~2023)』の中で登場するフレーズです。主人公が窮地に追い込まれたとき、自分に言い聞かせながら次の行動を決断する際に使われる言葉です。私自身も、この言葉やその使われる場面を見て、非常に勇気をもらいました。(はい、私はアニメ好きです。この作品にも強く心を打たれました!)

このフレーズについて、私なりの解釈を新規事業を進める立場としてご紹介します。

「逃げれば一つ」という言葉については、私は「現状を守るために行動すること」と捉えています。危機的な状況で何もしなければ、当然ながら何も得られません。しかし、「逃げる」という選択をすることで、現状を守るという一つの成果を得られるのです。

例えば、既存事業が衰退していることが明らかでありながら、新規事業に踏み出せない状況では、何も得られずに後退していくばかりです。そこで、リスクを恐れつつも既存事業を守るために動けば、少なくとも現状の維持という「一つ」を得ることができます。
つまり、「逃げる」というのも一つの成果を得るための勇気ある行動なのです。逆に、何もしないことがゼロであり、最悪の場合マイナスにもなりかねません。

新規事業には常に大きなリスクが伴います。そのため、「逃げる」「避ける」という選択をあえてする場合もあります。これは新規事業推進の観点では、「動かないこと」、すなわち「逃げること」を選ぶという行動であり、現状を維持し、堅実な道を進むという意味で重要な判断です。

一方、「進めば二つ」という言葉には、「自信」と「結果」の二つが得られるという意味を見出しました。たとえ結果が期待通りではなくても、前に進んで行動することで自分(または組織)への信頼が生まれ、その結果からは前に進むための新しい学びや経験が得られるのです。進まなければ見えないもの、得られないものが必ずあるということです。

この「進めば二つ」という考え方は、新規事業を推進する私にとって大きな励みとなっています。実際、この1年間で私は多くの経験を重ね、そのたびに「前に進むことで必ず何かを得られる」と実感しています。

進んで得た「事実」が一番の学び

さて、この1年間の挑戦を振り返ると、「進めば二つ」という言葉がまさに自分の経験と重なる瞬間が多々ありました。もちろん、新規事業の推進には多くの困難が伴います。ときには「もうこれ以上は無理かも」と思うこともありました。しかし、そのたびにこの言葉を思い出し、なんとか前に進むことができました。

特に、この「進めば二つ」の二つ目にあたる「結果・事実」というものが、私にとって一番の学びになっています。ここからは、この1年間で私が得た重要な気づきについて、具体的にお話ししていきます。

気づきその1:新規事業は、会社の本当の姿をあぶり出す

新規事業というのは、現状の会社のやり方とは異なる、新しいチャレンジです。だからこそ、社内でも様々な反応が生まれます。時には、今まで当たり前だと思っていたことが、実は社内では異なる捉え方をされていることに気づくこともありました。新しい取り組みに対して、社員の間で意見が分かれたり、ネガティブな反応が出ることもあります。しかし、そうした反応こそが、会社の今の姿を教えてくれるのです。

たとえば、私の会社でも、新しい事業を進める中で「自分たちの会社がやることでは無いのでは? やってることがいまいちわからない」という意見がたくさんあります。 このように、普段の業務だけでは見えづらい「今の価値観」が、新規事業を通して浮き彫りになるんです。この現実を冷静に捉え、熟考して進むことは、会社全体をより良い方向に導くのにとても大切です。

皆さんの会社でも、新しい挑戦を始めたときに思わぬ発見をしたことはありませんか? それは、今後の成長にとって貴重なヒントになるかもしれません。

気づきその2:「営業脳」と「デザイン思考」のバランスが必要

新規事業の成功には、お客様が本当に求めているものを的確に見つけ出し、それに合った商品やサービスを提供することが必要です。これがいわゆる「営業脳」と呼ばれるものです。マーケティング活動そのものとも言えます。
私たちの会社は、クリエイティブなデザイン思考を強みにしているのですが、それだけでは十分ではありませんでした。

これまでの私たちは、プロダクト開発を中心に進めていました。しかし、顧客ニーズを深く掘り下げ、潜在的なニーズを見つけ出すための「営業脳」の部分が足りていなかったのです。私たちは、もっとお客様とのリアルな接点を増やし、彼らの声に耳を傾ける必要があると感じました。

商品やサービスを作る前に、まずは「営業脳」を働かせて、お客様のニーズをしっかりと把握することが大切です。これを怠ると、どれだけ良い商品を作っても、マーケットにフィットしないという結果になります。PMF(プロダクトマーケットフィット)視点ですね。

気づきその3:新規事業はリーダーの覚悟が試される

新規事業を進める上で、リーダーとしての覚悟が何よりも重要だということに気づきました。会社の中で新しいことを始めると、どうしても既存の事業とのバランスや社内の反応に悩まされることがあります。時には、反発や不信感に直面することもあるでしょう。しかし、ここでブレずに強い意志を持って進むことが求められます。

リーダーとして、新規事業を「ただのプロジェクト」ではなく、会社の未来のために行う一つの事業として捉え、会社全体の成長につなげる強い意志が必要です。この覚悟を持たずに進めてしまうと、途中で迷いが生じ、最終的には失敗に終わってしまう可能性が高いです。リーダーは、自分自身が会社の未来を背負っているという強い意志を持ち、新規事業に取り組むべきです。 志と情熱が全ての源泉です!!


「進めば二つ」という言葉を胸に、私はこれからも挑戦を続けていきます。新規事業を推進している皆さんも、きっといろいろな壁にぶつかることがあると思いますが、この言葉を心の支えにして、共に前に進んでいきましょう!