映画『タゴール・ソングス』
ドキュメンタリー『タゴール・ソングス』にえぐられた。最後に来日したインド人女性に自分が重なる。
インドとバングラディッシュでは誰もが知る詩人タゴールを通して今のベンガル人を描く。
「親の言うことが全て。結婚させられて社会を知らないまま生きていくのは嫌なの」と来日して出会ったインドと日本のハーフの同年代の大学生と話す場面は、インドと東京が距離を越えて繋がり、あ、これ今実際に起きてることなんだと実感する。
インドと東京・横浜を舞台に社会を変えたい女性の話とも受け取れる作品にしてくれた佐々木美佳監督。音楽も風景もぞくぞくするほど素敵。インドの列車の屋根からのショットは、青年たちの笑顔や歌、流れる空気が鳥肌立つほど美しくて嫉妬する。久しぶりに映像撮りたいと揺さぶれた作品でした。おすすめです。