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記事に書けなかった3人目のストーリー
先日書いたこの記事の話をしていましたが、続きです。1ヶ月以上経過してしまいましたが、続きです。
先日公開したこの記事は、ウェルビーイングをテーマに東北で新しい仕事を始めたお2人を取り上げました。
宮城県石巻市のカーシェアリング協会に転職した石渡さん、福島県福島市で「ももがある」という会社を始めた齋藤さん。お二人とも、気づきを行動に変えて素敵な道を歩んでいます。
そして実は、この記事にはもう一人、3人目の事例として書きたかったのに、書けなかった方がいます。何度も書き直しているうちに、3月11日が過ぎてしまい、なるべく早く公開したかったのと、読みやすい短い記事にするため、悔しいけど断念しました。
なので、ここで紹介します。
それは、一般社団法人オムスビの森山貴士さん。
福島県南相馬市の小高区という、原発事故により一時は避難区域となっていた地域で起業しました。が、それは移住からフリーランスを経て起業と簡単に書けるような状況ではなかったんですよね。
https://drive.media/posts/30042
実は移住直後に当初の予定が狂ってしまって紆余曲折あったのですが、そこで諦めて帰るのではなく、南相馬で自分のスキルを活かした仕事をつくっていくことにしました。
―知らない土地でゼロから仕事をつくるのは苦労されたでしょう。
初めの3年くらいはいちばん辛かったですね。それまで東京のIT企業で相当の仕事をしてきたつもりだったのに、こちらでフリーランスになってみると、自分一人ではこれほど何もできないのかと。周りの人の紹介で、初めのうちはチラシ1枚の制作からどんな仕事でも請け負いましたが、なかなか思い通りにいかなくて。生まれて初めて貯金が3桁になったときは、メンタル的にもかなりすり減った状態でした。
貯金3桁からの起死回生は想像を絶します。諦めて帰らずに、できることを探して生きていくこと。強い生命力を感じます。
今、森山さんは駅前のお寿司屋さんをリノベーションしてカフェベーカリーのオープンに向けて準備中です。
このクラウドファンディングの記事がとても素敵で、読み入ってしまいました。
私が書いた記事の中にある神戸大学の自己決定と幸福感についての研究は、実はこの森山さんのクラウドファンディングの参考文献の欄で知りました。
森山さんとは、エティックの右腕プログラムの右腕受け入れ先として、2015年の起業と同時に右腕を受け入れたいと申請をいただいたときからのご縁です。
マッチングした右腕の西川さんも、今でも森山さんと一緒に頑張っています。クラウドファンディングでは最年長スタッフとして紹介されていて嬉しくなりました。
森山さんのクラウドファンディングのページにこんな言葉があります。
誰でもある「こんなはずじゃなかった」経験。〜中略〜
私たちの取り組みは、そうした理不尽とも思える外部環境をはねのけて、自らの力で豊かな生活や幸せなコミュニティを築いていくための挑戦です。外部環境に自分の幸せも不幸も委ねる状態ではなく、自分達で掴み取っていく。それをできるための環境や文化が整った地域。これが「当たり前」になる社会をつくっていきたいのです。
いいですね!
こんなふうに、東北には魅力的な面白い人がいっぱいいて、私はたくさんのパワーをもらいました。だから、もっとたくさんの方に伝えたい。
私にとって、彼らがなぜ魅力的だったのかといえば、きっと自分の手で幸せな人生を切り開いているからだと思います。
自分の人生を面白くできるのは自分です。何か少しでも「コレじゃない」「もっと良いのあるはず」「もっと楽しい人生がいい」と思ったら、情報収集して一歩踏み出してほしい。面白くするもしないも、自分次第です。
私は、その情報収集のための一助になれたらいいなと思います。
写真
今年初めて種から育てたラグラスバニーテールのもふもふ