BellCurve統計検定2級問題集の解説(⑥統計ソフトウェア2問)

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自己紹介

 QC検定1級, 統計検定2級を持っています。現在は統計検定準1級の合格を目指しています。まずは統計準1級ワークブックを進めています。そこで自分なりの解答を共有していこうと考えています。※解答のみで問題は載せません。今回はBellCurve統計検定2級問題集です。

所感

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 BellCurve発行の統計検定2級模擬問題集1〜3です。Kindleの電子書籍です。公式の問題集より前にこの問題集に取り組んだほうがいいです。良問揃いですが、特にいいと思った問題を解説します。①基礎, ②ベイズの定理, ③区間推定, ④検定, ⑤χ²検定, ⑥統計ソフトウェアに分けました。
 今回は⑥統計ソフトウェアです。統計ソフトウェアの計算結果が与えられている問題です。つまり読み方が分からないと太刀打ちできません。逆に読み方を覚えれば得点源になります。パターンとして回帰分析と分散分析のどちらかです。

解説

1冊目[12]-1
 簡単のため省略。

[12]-2
 求めるのは「temp_high」の偏回帰係数のt値と自由度。問題文よりソフトウェアの結果が与えられている。これをモデル1とする。偏回帰係数の性質から

[12]-3
 求めるのは月平均最低気温が5℃高くなると、年間降水量は何mm増加すると予測されるかである。問題文より重回帰モデルは

となる。以上より月平均最低気温が5℃高くなると、年間降水量は38.91•5≒194.6mm増加すると予測される。

[12]-4
 求めるのは「height」の偏回帰係数の95%信頼区間。問題文よりソフトウェアの結果が与えられている。これをモデル2とする。偏回帰係数の性質から

[12]-5
 求めるのはモデル1と2のどちらが良いモデルであるかである。説明変数が1ではないので自由度調整済み決定係数を読み取る。ソフトウェアの「Adjusted R-squared」を読み取るとモデル1は0.1829, モデル2は0.1703である。自由度調整済み決定係数は大きい方が良いので、モデル1の方が良い。

2冊目[12]-1
 求めるのは1元配置分散分析の出力結果の①〜④。それぞれ
・①変数cityの自由度Df
・②変数cityの平均平方Mean Sq
・③誤差Residualsの平均平方Mean Sq
・④F値F values
である。
①はcityが7市なので、Df=7-1=6。②,③の平均平方Mean Sqは

[12]-2
 求めるのは帰無仮説H₀, 対立仮説H₁。分散分析では帰無仮説H₀は「全ての群で母平均は等しい」。対立仮説H₁は「全ての群で少なくとも1つ母平均が等しくないものがある」

[12]-3
 求めるのは検定の結果。F分布表から

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