BellCurve統計検定2級問題集の解説(⑤χ²検定2問)

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自己紹介

 QC検定1級, 統計検定2級を持っています。現在は統計検定準1級の合格を目指しています。まずは統計準1級ワークブックを進めています。そこで自分なりの解答を共有していこうと考えています。※解答のみで問題は載せません。今回はBellCurve統計検定2級問題集です。

所感

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 BellCurve発行の統計検定2級模擬問題集1〜3です。Kindleの電子書籍です。公式の問題集より前にこの問題集に取り組んだほうがいいです。良問揃いですが、特にいいと思った問題を解説します。①基礎, ②ベイズの定理, ③区間推定, ④検定, ⑤χ²検定, ⑥統計ソフトウェアに分けました。
 今回は⑤χ²検定です。問題文でクロス集計表が与えられます。形式を見抜きやすいです。解法を覚えておけばχ²検定の問題は解けるようになります。

解説

1冊目[9]-1
 求めるのは「18歳未満」で「どちらかというと好き」と答えた人の期待度数。問題文より3×4のクロス集計表が与えられている。期待度数は

[9]-2
 求めるのはこの検定のχ²分布の自由度。3×4のクロス集計表なので、自由度は(3-1)•(4-1)=6。

[9]-3
 求めるのはこの独立性の検定の結果。帰無仮説H₀, 対立仮説H₁は

なので、帰無仮説は棄却される。したがって行と列は独立ではない⇔関連があるといえる。

3冊目[10]-1
 求めるのは「男子」で「花粉症ではない」と答えた人の期待度数。問題文より2×2のクロス集計表が与えられている。期待度数は

[10]-2
 求めるのはχ²統計量, この検定の結果。問題文よりイェーツの補正を使うとあるので、代入すると

となる。次に求めるのは、この独立性の検定の結果。帰無仮説H₀, 対立仮説H₁は

なので、帰無仮説は棄却されない。したがって行と列は独立である⇔関連がないといえる。

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