対策必須 !航空大学校3次試験シュミレーター(FTD)
令和3年度は、異例中の異例ですが、FTDの試験はありませんでした。なので令和2年度までの情報を基に記述します。
概要|航空大学校3次試験のシュミレーター(FTD)
まずこのシュミレーターの試験は3次試験の3割分を占めると言われています。(7割は面接)ただここで大コケすると、面接関係なく落ちるので準備は必須です。
シーラスSR22という機種のシュミレーターを使ってテストは行われます。(令和2年度はそうだったのでこれからもおそらくそうです)
シュミレーターが置いてある体育館みたいなところで行います。→内履きここで使うので忘れないように!
予備校ではボナンザA36のシュミレーターをやりますが、おそらく出ません。(航空大学校の機種はシーラスの完全移行されたので、ボナンザでやる意義があんまりないですよね)
このシュミレーター試験ですが、ほとんどの人が大きなミスをしません。なので、できて当たり前の試験です。難しくはありませんが準備はしましょう。
航空大学校3次試験のシュミレーター(FTD)の試験内容
引用:航空大学校
シュミレーターはこのような感じで、左側に操縦桿があります。これを左手で握り検査を行います。
シュミレーター試験は検査1と検査2があり、
①自由飛行(練習、操縦桿の重さやバンク感覚を掴みましょう)
②検査1
③検査2
〜休憩(教官からアドバイス来るので絶対守る)〜
④検査1(2回目)
⑤検査2(2回目)
となっています。1人あたりの試験時間は約10分。検査の詳細は
検査1
1. 10度ピッチ(30秒) チェックの掛け声
2.0度ピッチ(30秒)チェックの掛け声
3. -5度ピッチ(30秒)チェックの掛け声
4.0度ピッチ(30秒) 終了の掛け声
※上昇時間も含めて30秒です。もし変更あったら連絡ください。
検査2
ピッチ5度で20度バンク右旋回します。
東に来たらイーストとコール
南に来たらサウスとコール
西についたら終了とコールし、バンクを0度に戻す。
どちらも負荷計算なしです。
意識することは、
・修正する時はゆっくりすること
・声は大きく
・小さなズレでも直す姿勢を見せる
・休憩時間に教官がしてくる指摘には絶対従う
・操縦桿を握り過ぎない
一応参考までに前バージョンの試験内容も載せます。
〜前バージョン〜
検査1
1. 5度ピッチ(30秒) チェックの掛け声
2.0度ピッチ(30秒)チェックの掛け声
3. -5度ピッチ(30秒)チェックの掛け声
4.0度ピッチ(30秒) 終了の掛け声
負荷あり:
問題レベル
・249+145
・897-79
・時速100kmだと15分でどれくらい進む?
・秒速10mは時速何km?
検査2
ピッチ0度で30度バンク右旋回します。
東に来たらイーストとコール
南に来たらサウスとコール
西についたら終了とコールし、バンクを0度に戻す。
負荷あり:
北から東、東から南でアルファベット二文字ずつ。
例
北から東の間に ANと見せられる
東から南の間に GQと見せられる
最後の南から西の間で、答えは?と聞かれるので、ANGQと答える。
基本的に新しい試験は、操縦が難しいため負荷は出ない可能性が高いです。もし負荷が出るなら、前バージョンの内容で出てくると思います。
負荷が出てきた場合、計算は最悪答えられなくても構いません。操縦重視を意識してください。
航空大学校3次試験のシュミレーター(FTD)の練習
練習はアプリとシュミレーター施設を併用しましょう。(予備校利用でもOKです)
アプリ(写真はX-PLANE引用)
X-planeというアプリ(携帯かタブレットがおすすめ)がおすすめです。
シーラスジェットSF50(無料)を使いましょう。
シーラスのSR22を500円で買う人いますがいらないと思います。グラスコックピットはほぼ同じなので。
意識してほしいことは試験内容を叩き込む。とにかく、最初は10度→0度→−5度→0度の流れを叩き込む。
正直、端末を傾けて操縦するわけですが、実際の操縦桿とあまりにも違うので、操縦というより試験内容を意識しなくても分かるくらいやり込むことが大事。
シュミレーター施設
シュミレーター施設は、
・フライトアミューズ (千葉:1万円)
・FSシーマ (錦糸町:2万2000円)
・パイロット予備校3次セミナー(1万6000円)
がおすすめです。ここ一回行っておけば心配ないでしょう。元パイロットの方で航空大学校受験のFTDも熟知した方が教えてくれます。
予備校の3次セミナーと併用して使えたら理想です。
なおこれらの施設は受験前混み合うので早めの予約をしましょう。理想は試験まで1週間以内くらいの時期でいけたらいいですね。
航空大学校3次試験のシュミレーター(FTD)まとめ
シュミレーター試験は難しくはないものの、大コケは絶対にしたくない試験です。アプリや施設を活用して、準備を万端にしましょう。