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オープンデータ meets ビジュアライゼーション #1 バリアフリートイレを見やすくしてみた
こんにちは。今日から「オープンデータを使ってみよう」がテーマのnoteを始めたいと思います。
というのも、「オープンデータ」を個人レベルで使ってみよう、という記事ってあんまり見ないんですよね。でも、ダッシュボードなどの技術と掛け合わせた虫眼鏡を通せば、分かることやできることは様々ある(はず)。であれば、少しずつ手順を外に出していきながらそうした種を植えていこうと思いました。
あと、これを書いているわたし自身「オープンデータを出す側」の自治体に今のところ身を置いていまして、データの加工調理を「自炊」することで見えた課題を取り込んでいくことも重要な視点かなと思っています。(注.本 noteの発信内容は個人の見解に基づくものであり、所属する組織の見解を示すものではありませんのであしからず。)
まあ、前置きはこのくらいにして最初のテーマをはじめましょう。
バリアフリートイレのデータを自分の目で確かめられるように加工する
今回のテーマはこれです。使うデータは東京都オープンデータカタログのだれでもトイレのバリアフリー情報(令和元年11月時点)、データの調理道具はGoogleデータポータルにします。ちなみにこの元データには、URL形式の画像データや施設の緯度経度情報が入っています。両方とも無料です。
ビジュアライゼーションというと、数値データをグラフ化することと思われがちですが、今回の目的は「見る」じゃなくて「視る」、つまりユーザーが探しているバリアフリートイレ情報を地図や写真を通じて自分の目で確かめやすくすることです。
というわけで、だれでもトイレのバリアフリー情報から「都立及び区市町村立等におけるだれでもトイレのバリアフリー情報」を元データとしてお借りして、Googleデータポータルでデモサイトを今回作ってみました。(動作保証はしていませんが、タブレット、PCからの閲覧を推奨します)
使用法としては以下を想定しています。
1.絞りこみ条件を選択する
まずは、6千以上の公共施設のバリアフリー施設から、右上のチェックボックスを使って自分の関心が高い施設を絞り込みを行います。
・場所に関する情報を、「区」や「自治体名」で
・バリアフリー設備の対応情報を、○×形式で
とくに場所を指定することで、地図がオートフォーカスされるので便利だと思います。
2.気になる施設を選択する
チェックボックスで絞りこみを行うと、「施設リスト」の表が更新されます。さらに、表の中からトイレ写真などを確認したい施設名情報が入った行を選択することで、該当する施設・トイレ情報に絞り込むことができます。
3.施設ごとの地図と写真を確認
施設・トイレ情報を選択すると、トイレの写真と地図情報を絞り込むことができました。地図に関してはGoogleMapに緯度経度情報をマッピングさせた情報となります。
なお、やや操作しにくいですが、地図を限界まで拡大してから、 ペグマン(黄色の人型のアイコン)を地図上にドラッグすることで、ストリートビューを開いて地点情報を目視確認することが可能です。
いかがでしたでしょうか。
こちらのnoteによれば、障害者の方が日常的にバリアフリー情報収集を行うサイトは、Googleのストリートビューが最も多いとのこと。バリアフリーの観点で、目視で行き先の情報を確認できる意義は大きいのだと思います。
Googleデータポータルでの加工手順
今回の画面は、データを取り込んだ後下記のプロセスで画面を作っていきました。
オープンデータカタログサイトからデータをダウンロードする
Googleスプレッドシートにデータをアップロードする
共有名の列を削除するなど、前処理を行う
Googleデータポータルにデータソースを追加する
データ型を変更する
データの整形を行う
ディメンションの追加を行う
URLデータを画像化する
画面デザインを行う
レポートの作成を行う
インタラクションの追加する など
まあまあ一筋縄でいかない感じも含めて、次回はそれぞれの手順についてもう少し具体的に解説したいと思います。では。