衆院小選挙区アダムズ方式導入シミュレーション(愛知県)
しばらく滞っている本気で当てにいく新区割り予想シリーズ第4弾(?)です。幣twitterアカウントでは、愛知出身のフォロワーが多く、新区割りについて気になっている方も多いようです。今回はそんな愛知の新区割りについて見ていきたいと思います。
ところで、note登録日が3年前の今日らしいです。いつも、応援ありがとうございます。
現行区割り
1区 473,880人 1.730倍 自民 熊田裕通
2区 494,259人 1.804倍 国民 古川元久
3区 509,589人 1.860倍 立憲 近藤昭一
4区 436,197人 1.592倍 自民 工藤彰三
5区 514,519人 1.878倍 自民 神田憲次
6区 516,154人 1.884倍 自民 丹羽秀樹
7区 551,236人 2.012倍 自民 鈴木淳司
8区 523,159人 1.910倍 自民 伊藤忠彦
9区 505,893人 1.847倍 自民 長坂康正
10区 516,976人 1.887倍 自民 江崎鐵磨
11区 464,234人 1.694倍 自民 八木哲也
12区 533,904人 1.949倍 立憲 重徳和彦
13区 507,708人 1.853倍 立憲 大西健介
14区 350,126人 1.278倍 自民 今枝宗一郎
15区 413,212人 1.508倍 自民 根本幸典
現7区が格差2倍を超えている。近隣選挙区である3・5・6・8・9・10区も50万人を超えており、このままだと近い将来 軒並み格差2倍を超えることが予想される。新選挙区が追加されるとしたら、このあたり、尾張北部であろうことが分かる。
区割り案
1区 473,880人 1.730倍 現行
2区 494,259人 1.804倍 現行
3区 405,451人 1.480倍
4区 475,318人 1.735倍
5区 413,767人 1.510倍
6区 425,845人 1.554倍
7区 479,135人 1.749倍
8区 474,877人 1.733倍
9区 448,791人 1.638倍
10区 471,010人 1.719倍
11区 466,282人 1.702倍
12区 414,983人 1.515倍
13区 507,708人 1.853倍 現行
14区 466,999人 1.705倍
15区 413,212人 1.508倍 現行
16区 479,529人 1.750倍 新設
分割自治体
瀬戸市 6・7区 → 6区
一宮市 9・10区 → 10区
豊田市 11・14区 → 11区
☄1~5区
西春日井地域も含んでいた1~5区域を名古屋市内に限定した。中選挙区時代は1区とそこから分割設置された6区だった。
1・2区は現行通り。現3区は格差2倍を超えているわけではないため、現行通りとなる可能性もある。
新4区は熱田は外れ、昭和を編入すると予測。桜通線繋がりである。
新5区は西春日井地域が外れ、熱田を編入。旧来の選挙区に戻る。
☄6~8区
この地域に小牧、西春日井地域を加えると中選挙区時代の2区域となる。
新6区は前述の小牧、西春日井地域及び犬山が16区へ移り、現行では一部地域だけだった瀬戸が全域となると予測。間に庄内川が流れ、市域は接続していないが、愛知環状線で繋がる。
新7区は瀬戸市域が外れ、東浦町を編入すると予測。選挙区内同士の結びつきは弱いが、名古屋市郊外からなる選挙区である。東浦は知多半島から既に7区に含まれている大府と武豊線で接続しており、ハレーションは小さく抑えられると考える。
現行8区がまもなく格差2倍を超える可能性が高いため、東浦町が新7区に移ると予測。
☄9・10・16区
小牧・西春日井地域を除けば、中選挙区3区域と一致する。
現9区である一宮市の旧尾西市域が新10区に移り、分割状態が解消されると予測。
新10区は一宮、江南で構成されると予測。いずれも丹羽郡・葉栗郡とまたがる自治体である。
☄11・12・14区
三河地域。
元々、岡崎・幸田・西尾で12区が構成されていたが、12区域の人口増加に伴い、人口が少なく距離が近い幸田が14区に編入された。ただ、地域の結びつきでいえば、西尾と岡崎より幸田と岡崎の方が強い。また、12区域のさらなる人口増加で一票の格差が再び2倍以上となりそうである。一方で、14区は幸田を編入した当時より、さらに人口を減らしている。調整として、西尾の一部を14区に移すことも考えられるが、新たな自治体分割は画定審議会の方針に反する。そこで、幸田と西尾の交換が行われるのではないかと予想する。西尾は岡崎との結びつきは弱い一方、現14区域とは名鉄吉良吉田駅の西尾線・蒲郡線で接続している。自動車産業の新12区と第一次産業中心の新14区と選挙区内の地域課題も共有できるのではないか。
これに伴い、自治体分割解消も兼ねて豊田市全域が11区となる予測する。
付録
中選挙区
運輸支局
二次医療圏
税務署
法務局
簡易裁判所
6/14追記 別案
本日、中日新聞から見込まれる新設の区割りの形が報じられた。恥の上塗りになりそうな気もしなくもないが、ここから、愛知県全体の区割りを予測していこうと思う。
1区 473,880人 1.730倍 現行
2区 494,259人 1.804倍 現行
3区 495,963人 1.810倍
4区 475,318人 1.735倍
5区 413,767人 1.510倍
6区 441,844人 1.613倍 縮小
7区 464,162人 1.694倍 縮小
8区 523,159人 1.910倍 現行
9区 448,791人 1.638倍 縮小
10区 374,299人 1.366倍
11区 466,282人 1.702倍 拡大
12区 414,983人 1.515倍
13区 507,708人 1.853倍 現行
14区 466,999人 1.705倍
15区 413,212人 1.508倍 現行
16区 436,420人 1.593倍
☄1~5区
元々の案と異なるのは愛知3区。大府市を加えた。大府市は緑区と東海道本線で繋がる。
☄10・16区
新設16区は犬山沿線となるのではないか、とのこと。愛知10区は一宮市単独か、それとも稲沢市と組むことになるのか。稲沢市を含めても505,967人1.847倍と人口には余裕があるが、逆に9区の人口が極端に少なくなる。
6/15追記
中日新聞がさらに詳細な区割りを報道しました。その内容を地図に起こしたいと思います。選挙区の数字は報じられていなかったので、便宜上振ったものです。
1区 473,880人 1.730倍 現行🎯
2区 494,259人 1.804倍 現行🎯
3区 448,880人 1.638倍
4区 501,535人 1.831倍
5区 413,767人 1.510倍 🎯
6区 441,844人 1.613倍
7区 457,814人 1.671倍
8区 474,877人 1.733倍 縮小🎯
9区 452,545人 1.652倍
10区 505,967人 1.847倍
11区 473,820人 1.729倍
12区 414,983人 1.515倍 🎯
13区 440,244人 1.607倍 縮小
14区 466,999人 1.705倍 🎯
15区 413,212人 1.508倍 現行🎯
16区 436,420人 1.593倍 新設
予想を外した要因は7区が尾張三河に跨っている点だ。確かに、みよし市は尾張東部との結びつきが強く、むしろ今までの7区の方が名古屋郊外同士を無理矢理くっつけた選挙区であった。しかし、自分には尾張(1~10区)と三河(11~15区)を飛び越えさせても良いとする確信が持てなかった。また、現行の選挙区割りからあまりに大きく変化している。今回の区割り改定は歴史的背景や現行区割りに縛られないようである。画定審議会に対する認識を改めなければならないのかもしれない。