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「ケーキの切れない非行少年たち」を読んで

この本は、いつも気になっていた。そして、今読むべきだと、自分の心の声がしたので読んでみた。
今、日本で起きている様々な事件。何故そんな理不尽な事が起きるのか?
その加害者は、何故その行動に至ってしまうのか?
その理由が、子供の頃に見逃されてしまう問題点がかなりの確率であるということ。
具体的には、学習障害のグレーゾーンにいる子供達が、支援を受け損ね、イジメや虐待に遭うことにより、自己肯定感を築けなかったり、悪い環境に置かれて犯罪に手を染めてしまう事実がある、という事が述べられている。

そのサインは小学校低学年で出始めるという。
黒板の字が上手く写せない。文が読めない。
計算が苦手。などです。
現在、1クラスに数人はその様な子供達がいるという。
何故見逃されるのかというと、
全く出来ないというより、時間がかかるが頑張ればできるからである。
しかし、本人にとっては相当苦痛が伴う。
この状況を自分に照らし合わせるとどうだろう?
意味のわからない難解な図形を、何度もノートに書かないと、先生に怒られる。
何度も書いたら覚えるだろうというのは、
大人のエゴ。その子にとっては、なんの意味もないムダな時間と苦労なのである。
こんなことからは、誰でも逃げ出したいと思うだろう。
今、漢字が書けないとしても、動画や音声ガイドで勉強も出来るし、その子に最善の方法を探してあげることが、周りの大人が支援すべき事でないかと、この本から強く考えさせられた。
是非、多くの大人がこの本の内容を知って欲しい。この本は漫画でも発行されている。

byデコポン

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