夢と生成AIの仕組みは同じなんじゃないか
不思議な夢を見た、といってもほぼ毎日不思議な夢は見るんだけど。
自分の見る夢は妙に現実に即していて、当たり前だけどたいてい何らかの記憶が融合したものになっている。
もう一つ特徴があって、体感1〜2分で場面がトントン拍子に少しずつ変わるんだけど、場面同士で少し噛み合わない気がする。場面ごとに違う種類のノイズをかけたような感じか。
こんな感じに自身の夢の特徴について考えたとき「これ、生成AIそっくりじゃないか?」って思った。
今日の代表的な生成AIの仕組みである「拡散モデル」について超簡潔に説明すると、ノイズまみれの画像を、AIが学習データに基づいてノイズを除去していく…ということらしい。
その行程を何回も繰り返すことで徐々に人間が認識できる画像になっていくとか。
もちろん欠点もあって、「複雑な構造に弱い」「物体の数や位置関係を正しく再現できない」などがあげられる。
いや、夢ってまんまこれじゃん。
全体的に靄がかかったような夢ばかりで、明瞭すぎる夢なんて見たことない。
大まかな様相は掴めても、細部はそもそも描写されていない。
自分の夢はたいてい何らかの記憶が融合したもの。
まるで脳という生成AIが拡散モデルで夢を作り出しているよう。
場面がトントン拍子に少しずつ変わる、というのも「プロンプトを変えている」である程度説明できそうな感じがする。
夢を見るのは記憶の整理のためと聞くけど、長期的に残る記憶に「映像をそのまま保管したようなもの」がない(かなり少ない)のは夢を生成する過程で細部の情報が失われているからでは?って思った。