VRCアバターに心音を設定する
この手順はVRChat用アバターに心音を設定するための手順です。
Unityでアバターがアップロードできる程度に使える方向けです。
① Armature > Hips > Spine > Chest を右クリックし、Create Empty を選択。オブジェクト名を Heart に変更します。
② Heartを選択し、InspectorウィンドウからAdd Componentをクリック。
「Audio Source」と「VRC_Spatial Audio Source(Script)」を追加します。
③ Audio Clipに音源ファイルを貼り付け。
Audio Sourceのパラメータを上例のように設定。
パラメータの詳細は以下の通りです。これ以外の項目はデフォルト値のままです。
Audio Clip:再生される音声クリップを参照する。
Play On Awake:シーン読み込み完了時に再生を開始します。
Loop:ループ再生を有効にします。
Priority:シーンに存在するオーディオソースの中での優先度です。0が最も高く初期値は128です。
Volume:オーディオリスナーから1m離れた地点でのボリュームの大きさです。
Volume Rolloff:音の減衰モード、Logarithmic Rolloffでは音源に近づくと音は大きく、離れると大幅に減衰します。
Min Distance:音が最大ボリュームを保つ距離。このポイントの外側では減衰し始めます。
Max Distance:音が減衰しなくなる距離。このポイントを超えるとそれ以上減衰しません。
④ VRC_Spatial Audio Source(Script)を設定する。
このパラメータは音源のボリュームやアバターにより異なります。
Gain:ボリュームの追加ブースト
Far:音が届く限界範囲、赤線で表示(この赤線が顔にかからないように調整すること)
Near:音が減衰せず届く範囲、黄線で表示
円の大きさが胸に収まる大きさに設定した後、オブジェクトの移動で顔の範囲を避けるように置くのがおすすめです。顔にかかると自分自身の心音が聞こえてしまいます。
テスト中はHeartオブジェクトを一時的に左右のHandなどに移動させると手を自分の耳に当ててチェックすることが可能です。
⑤音源
心音の素材はフリー素材で公開されているものがいくつかあります。
心音以外にもVTECサウンドなど好きな音源を入れて再生させることができます。
ただし版権に関わる音源を使用する際には許諾を取ってください。
自分自身の心音を録音して使用することも可能です。
私の場合は聴診器のチューブを割いてコンデンサマイクを埋め込みテープで密閉した録音用の聴診器を作って録音しました。
■参考資料